トム・キャット
とむきゃっと
アルター王国決闘ランキング先代王者にして現第三位のマスター。
目隠れの若々しい男性。身長は170cm前後。
間延びした話し方をし、いつも頭の上にエンブリオである太った猫を乗せている。
行動には謎が多く、またデンドロのサービス開始前から活動していたことから運営側の存在かβテスターと噂されている。
AGI型の超級職【猫神】による超音速のAGIを持ち、
エンブリオの能力で8人に分身して、手数や連携を活かした戦闘を行う。
分身のステータスも本体と同じであるため分身も超音速機動ができ、
それぞれに意志がある為分身全てを別々に行動させることも可能。
分身を倒しても残った分身から即座に新たな分身が追加されるので、増殖前に全員を同時に殲滅しなければ延々と分身と戦い続ける事になる。そのため広範囲攻撃手段がないと超級でも倒すのに苦戦を強いられる。
ちなみに決闘ランカーは個人戦闘型が多くトムに有利なマスターが少ない………のだがフィガロは装備強化が増殖スピードを凌駕するまで粘り続けて、当時超級でないにもかかわらず正面から撃破したらしい。
合計レベルは1000固定かつエンブリオも第六形態から成長する様子がない。
これも運営側説の補強となっている。
メインジョブ | 【猫神】(???系統超級職) |
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レベル | 500(合計レベル1000) |
トム・キャットのメインジョブ。
詳細は不明だがAGI型の戦闘系ジョブらしい。
歴史上にはこのジョブを持った人物は何人もいたが、その全ては<マスター>だったようである。
- 《猫八色(グリマルキン)》
【グリマルキン】の必殺スキル。
グリマルキンが増殖し、それぞれがトム・キャットに変身することで最大八人に分身する。
ステータスは本体と同じであり、それぞれに意志がある為バラバラに行動することもできる。
分身を作るというよりは本体を作ると言った方が正確で、本体が撃破されても別の分身に本体が移り、分身が分身を生み出すことも可能。
ただし、分身は生き残っているトム・キャットの内一番健常なものと同じ状態で出現する為、生き残っているトム・キャットの最も健常なものがダメージを負っているとダメージを引き継いでしまう。
また、新たな分身は残った分身の近くに出現するので、位置を注意して戦わないと分身が一ヶ所に集中するリスクがある。
ネタバレ注意
その正体は管理AI13号のチェシャが、デンドロ内で行動するためのアバター。
かつてはマスター達の流入に伴う大規模ブレイクスルー防止のために、住環境の整備や地球文化の定着、マスターの存在周知の為に活動していた。
役割の関係上様々なアバターを使い、歴史上に何度も登場しているので偽名の数も多いが、『トム』という名前はかつてのマスターの名前である為チェシャ本人にとって特別な名前となっている。
【猫神】というジョブも存在せず、存在をマスターと偽って行動する為の偽装。
前述の通り歴史上には何度も【猫神】が登場しているので名前は知られている。
現代ではアルター王国の決闘における試練の様な存在として活動しており、決闘ランカーとして獲得した賞金はチュートリアルで配布される5000リルに利用している。
また覇王、黄龍人外が活躍した『三強時代』においては三つ巴の最後の一角「シュレディンガー・キャット」として、イレギュラー過ぎる二人の激突で文明が崩壊しない為の緩衝役として活動していた。
このときは800人に分身できる第七形態相当の出力に加え、装備である【ノーバディ・ウィスパー】を使用。
『三強時代』の生産系超級職が作成した装備で、高レベル相当の《気配遮断》と《光学迷彩》が付与されている為、これを装備した本体が隠れれば分身の数もあってどれだけ分身を倒されてもまず負けることはない。
その上で覇王には800体を一瞬で殲滅された挙げ句、『詰まらん。飽きる。もっと変化を出せ。』とダメ出しされている。