※この記事にはネタバレが含まれます。
「……ああ、此の生において、【覇王】や【猫神】以外は皆が此を恐れていたが……
恐れながらも此から目を逸らさぬお前のことは好ましかったよ」
プロフィール
本名 | 黄龍人外(ファンロンレンワィ) |
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年齢 | 数百歳(故人) |
役職 | 黄河帝国御意見番 |
メインジョブ | 【龍帝】(特殊超級職) |
概要
デンドロ世界の歴史における『三強時代』の一角である覇王に比肩した最強格のティアン。
現在まで続く黄河帝国の歴史に、伝説としてその名が伝わる先々代龍帝にして信仰対象。
国宝を作り出した張本人であり、【龍帝】でなければ【覇王】と同じ才能限界を突破した存在、「ハイエンド」として名を残していたとされる人物。
現代においてはとある<超級>がSUBMとの戦闘時に必殺スキルによって彼を召喚したと思われる描写がある。
戦闘能力
特殊超級職【龍帝】に就いており、HP・MP・SPは数千万、その他のステータスは3万弱と魔法・前衛超級職のステータスを合わせた様な非常に高いステータスを誇る。
また【龍帝】の能力で《竜王気》を身に纏い、数千万のHPを完全に削り切るか、全身を消し飛ばさない限りどんな負傷でも即座に再生する超再生力など、このジョブのみで神話級のUBMに並ぶ性能を持つ。
しかし黄龍人外の本領はステータスや再生能力ではなく、その技術。
他のジョブに就けない【龍帝】にもかかわらず、様々な術を魔法系ジョブに就かずに自身の技術だけで編み出しており、一度に100万を封じ込める術法など現在のエンブリオやジョブスキルでも再現困難なオリジナル魔法を編み出していた。
その異次元さは管理AIからも「意味が分からない」と言われる程。
純粋なステータスでは後の龍帝に及ばないものの、この規格外のオリジナル魔法制作技術により歴代最強の龍帝。
作者いわく魔法+生命力最強ティアン。
因みに当時の【覇王】は「無銘の斧」を所持していた為、『弱点属性(防御突破可能属性)をバカげた威力と超々音速でブチ当てる』ことが可能だったが、黄龍人外はそれに対して『瞬間的に属性変化可能な《竜王気》+αで対抗した』とのことで、全盛期の二人の異次元さを物語っている。
その術法はSUBMすら単騎で抑え込むことが可能であり、【覇王】と同様に最強勢を上回る戦闘力を持っていた。
ジョブ
メインジョブ | 【龍帝】(特殊超級職) |
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サブジョブ | なし(就けない) |
【龍帝】のレベルは2000オーバーに達していた(というか彼が【龍帝】の総経験値の殆どを稼いでいた)
【龍帝(ドラゴニック・エンペラー)】
黄河帝国の特殊超級職にして、【邪神】と双璧を成す異質な特殊超級職。
古龍人の血を引くティアンから選ばれ、生まれつき就いているジョブ。
厳密にはジョブではなく、かつて存在した『古龍』と呼ばれる上位のドラゴンの成れの果て。
古龍はかつての先代管理者によって、世界を管理するために作られた存在。
凄まじい戦闘能力と高い知能を併せ持ち、現在でいうSUBMに匹敵する個体も複数存在した。
しかし2千年前に古龍達の生息地に石臼の化身が侵略、規格外の存在を前にして「絶対に勝てない」と早々に悟る(この時襲来した石臼の化身は化身達の中でも最強クラスの存在であり、他の化身ならばある程度抵抗しようとした可能性もある)。
また化身達が世界自体を滅ぼすつもりがない事にも気付き、古龍という存在が消えない方法として自分達をジョブに変え、子孫である古龍人達だけが就ける特殊超級職として世界に刻む。
本当の意味でのデータ改竄(チート)によって追加されたジョブである。
その絶大過ぎる力から〈人界のイレギュラー〉とも呼ばれ、百年単位の寿命もあって黄河帝国の皇位継承権が与えられず、古龍人と宮廷の相談役や皇帝継承問題時に中立の立場で過度な争いを諫める立場にある。
黄龍の死後は次の世代である紅龍人超(ホンロンレンチャオ)へ、現代ではツァンロンこと蒼龍人越(ツァンロンレンユエ)へと、【龍帝】は連綿と受け継がれている。
スキル
ジョブ
- 《龍気継承》:パッシブスキル
【龍帝】の固有スキル。
前任者のレベルとステータスを受け継ぐ。
実際には固有スキルではなく【龍帝】というリソースの器が持つ特性だが、古龍が<アーキタイプ・システム>を改竄して固有スキルに見せかけている。
黄龍人外はレベル2000オーバーであった。
- 《古龍細胞》:パッシブスキル
【龍帝】の固有スキル。
肉体を古龍の物へと作り変える。
これにより「HPを完全に削り切るか、全身を消し飛ばされない限りどんな負傷でも即座に再生する」という規格外の再生能力、MPを《竜王気》に変換する力、数百年もの寿命など、人間離れした強力な特性をその身に宿すことができる。
ただし肉体がモンスター化している為、人間用のジョブに就けなくなる。
その為サブジョブでの補助ができないが、前述したように黄龍人外は意味が分からないレベルのオリジナル魔法制作技術で欠点をカバーしている。
- 《竜王気》:パッシブスキル
《古龍細胞》で得た能力。
【竜王】が共通で保有するスキルで、MPを物理・魔法問わず攻撃の威力を減衰する赤いオーラに変換する。
あらゆる攻撃を減衰させるため消費MPに比して減衰率は高くないが、竜王気の扱いに習熟した存在ならば、状況に応じて単一の性質の減衰に特化させ、より効率的に敵の攻撃を減衰させることもできる。
無論黄龍人外はこの技術に卓越しており、相手の攻撃属性に合わせて即座に性質を変更することが可能。
- 《龍神装》
竜王気を極めた先にある最終到達点。
実態のないオーラである竜王気を操作し、高密度に圧縮することで竜王気を物質化させる。
一つ修得していればそれだけでも脅威となる《龍神装》を確認するだけでも四種編み出している。
四種の《龍神装》は攻撃・防御・状態変化・回復の四極。
それらを目撃したとあるモンスター達がその力に憧れ、研鑽の果てに合体・融合したのが【四霊万象 スーリン】の起源である。
封印珠
黄龍人外が術でUBMを封印した珠状の小型結界。
現代では黄河帝国の国宝となっている。
封印結界そのものである為アイテムボックスに入らないものの、珠の状態でも封印されたUBMの力を行使できる為、戦力として見た場合強力な代物と言える。
実は制限なしの【ジュエル】のような物をさらにアレンジした術法。
帝国の宝物庫である『最奥宝物庫』(別名「火薬庫」)にそれが百近く保管されているが、没後の国内のゴタゴタで記録が紛失した挙げ句、絶対に国外に出してはならない珠とそうでない珠の区別がつかない(というかそんな珠の存在自体失伝している)災厄の火種としか言い様のない状態にある。
更にイレギュラーのUBMが封印された珠も存在し、イレギュラーの一体はアルター王国から逃亡して消息不明となっている上に、正式に王国に持ち込まれた10個以外に7個がゼタに盗まれ、内6個はカルディナに流れてしまっている。
ちなみに覇王との戦いでは使用された事がない。理由は覇王なら結界ごと中のUBMを討伐してその場で戦力強化を許してしまう恐れがあった為。
あと当然の事であるが、どれだけ有用な力を秘めたUBMであろうと珠に封印されてる時点で共存不可能な存在である証明となっている。
関連タグ
ロクフェル・アドラスター シュレディンガー・キャット…三強時代のライバル達。