「そこの無頼漢共!大人しくそのレディから手を離すがいい!」
「レディ。貴女の涙は私達が拭う。
貴女が明日の朝を笑顔で迎えることを、私は貴女に約束しよう」
当記事にはWeb版のネタバレを含みます。 |
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プロフィール
通り名 | 特になし |
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本名 | ユーリ・ゴーティエ |
年齢 | 15歳(アバターは20代前後) |
身長 | 175cm(リアルでは145cm~149cm) |
体重 | 75kg |
生年月日 | 2030年3月28日 |
メインジョブ | 【装甲操縦士】(操縦士系統派生上級職) |
エンブリオ | 【白氷乙女 コキュートス】 |
CV | 村瀬歩(ユーゴー)、陶山恵実里(ユーリ) |
概要
ドライフ皇国所属のマスターで、蒼白詩篇の主人公。
初登場は第二章で、子供を攫う山賊団達にレイと共に立ち向かう。初登場時から現在までに、人物像が大きく変化するキャラクターでもある。
容姿
レイと同じ位の年代で整った顔立ちをしており、軍服とライダースーツが一体化した様な衣装を身にまとっている。これは彼が所属するドライフの軍服という訳ではなく、自身が所属するクラン「叡智の三角」のメンバーが描いた漫画に登場するユニフォームが元ネタである。
髪は書籍、アニメ版では藤色で、漫画版では青みがかった緑色。
人物
基本的には正義感が強く、悪を見過ごせない性格。一人称は「私」だが、素の状態では「わたし」とひらがなで表記される。危機を放っておくのは「寝覚めが悪い」としている等、レイと似通った一面を持つ。初期は気障な貴公子を気取っていたが、これは自身の理想像から形作られた「仮面」であり、本来の彼は理想と現実の狭間で苦悩する気難しい性格。
Mr.フランクリンは所属するクランのオーナー。リアルでも面識のある人物で、デンドロを始めたのも彼に誘われたからである。
現実(リアル)
本名はユーリ・ゴーティエ。フランス人で由緒正しい家庭に生まれた15歳の少女。上記のフランクリンとはリアルでは姉妹の関係にあたる。
資産家の父、元舞台女優の母、才色兼備な姉の四人家族で表向きは周囲から理想とされる一家だったが、実際は父による母や姉への虐待が絶えない複雑な家庭だった。ユーリのみ父には乱暴されず、比較的安全に過ごせていたが、ある時姉が蒸発し、それをきっかけに両親は離婚、自身は母親に引き取られ別の地方で暮らすようになる。
幼少期にこれらの経験を経て、あのとき母や姉を守れていればこんなことにはならなかったと、自身が舞台で見た貴公子や騎士の様に彼女達を守れる男であったならと強く望む様になる。そのような彼女の願いはインフィニット・デンドログラムとの出会いにより叶うことになる。
ユーゴー・レセップスというマスターとはか弱き女性を苛む悲劇を打ち倒す騎士というユーリ自身の理想像を反映した存在。貴公子然とした雰囲気もそう見える様に演劇から学習した努力の賜物である。
菜食主義者であり、現在はロレーヌ女学院の生徒。
戦闘能力
戦闘用ロボットマジンギアに搭乗する機械乗り。
マジンギアの武装もなかなかだがその本領はエンブリオで、作中でも屈指の壊れスキルを持っており、対人戦では無類の強さを発揮する。
弱点は上級職のためユーゴー自身のMPがそこまで高くなくガス欠を起こしやすい事と、機械である為破損した部位は回復出来ず、その都度新調する必要がある事。
前者は特典武具の入手と機体の強化によって克服したが、後者はコストがかかる為、破損が酷い場合は新しい機体に乗り換えている。
搭乗機体
- 【マーシャルⅡ】
初登場時に使用していたマジンギア。
5mほどのサイズで濃緑色に覆われた人型の戦闘ロボット。
武装としてアーミーナイフや銃器、煙幕弾などが備わっている。
- 【マーシャルⅡ改】
第三章で使用したマーシャルⅡの改良版。
特にデザインに変化はないが防御力とAGIが三割増加している。
- 【MGFX-002 ホワイト・ローズ】
蒼白詩篇から搭乗しているマジンギア。
フランクリンがユーゴーのために製作したオーダーメイド機体で、全身を白で包み、花弁のような装甲を幾重にも重ねた美しい機体。
装甲は神話級金属とミカル鉱石の合金であり、強力な防御スキルも合わせてマジンギアの中でも最高クラスの防御力を誇る。
長期戦を想定して造られているが、強固な防御力を維持するために膨大なMPを消耗するため、MPの少ないユーゴーでは短期間しか扱えないという本末転倒なことになっている。
ここからは、WEB版のネタバレが含まれています
- 【ホワイト・ローズ・フル・ブルーム】
蒼白詩篇Ⅲでの激闘で破壊された【ホワイト・ローズ】を、【アムニール】の枝と特典武具を組み込み魔改造して誕生した機体。
動力炉で生み出される膨大なエネルギーを活用するために花束の如く大量の兵器を搭載しており、それに伴って腕や足が増やされ、全体的なシルエットは大きく変化した。
カタログスペックでは竜王級マジンギアに相当するが、
あまりにも武装を増やしすぎたためにスキルレベル最大の《操縦》持ちでも扱えない複雑な操縦技術を必要とする極端な機体となってしまい、ユーゴー自身は扱いきれてないが…?
ジョブ
メインジョブ | 【装甲操縦士】(操縦士系統派生上級職) |
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サブジョブ | 【操縦士】(操縦士系統下級職)、【高位操縦士】(操縦士系統派生上級職)、【整備士】(整備士系統下級職) |
初期は【高位操縦士】がメインジョブだったが蒼白詩編Ⅱでレベルカンストしたためサブに移し、【装甲操縦士】に転職した。
エンブリオ
エンブリオ名 | 【白氷乙女 コキュートス】 |
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Type | メイデンwithチャリオッツ→アドバンス |
能力 | 対象を条件付きで凍結 |
到達形態 | Ⅲ(三章時点) |
紋章 | 氷の結晶 |
ユーゴーのエンブリオ。
メイデン体では白の意匠で統一された小柄な少女。
アドバンス体はマジンギアの追加パーツで、装着されるとさながら氷の教会と言った姿に変貌する。
固有スキル《地獄門》はある条件下を参照に対象を凍結させるスキルだが、デンドロの仕様と噛み合った結果作中屈指の壊れスキルと化している。
詳しくは該当項目参照。
特典武具
動力炉の逸話級特典武具。
蒼白詩篇Ⅲにて、【骸竜機 インペリアル・グローリー】を討伐して得た初の特典武具である。
詳しくは該当項目参照。
スキル
ジョブ
- 《操縦》:パッシブスキル
【操縦士】系統の代表的なスキル。
車や船、マジンギアなどの機械等を操縦するスキルで、機体を思った通りに操縦できるよう体が動くようになる。
操縦士系統はAGIが上がりにくいので、それをカバーするために機体操作速度が上昇する効果もある。
スキルレベル次第では機体の性能を通常以上に引き出すことができるが、低レベルだと逆に満足に性能を引き出せない。
ユーゴーは【高位操縦士】をカンストさせているため、スキルレベルは上級職の最大値である10となっている。
エンブリオ
キューコの項目を参照。
来歴
第二章
路地裏で悪党に襲われている女性(レベッカ)を咄嗟に助けようとしたレイと同じタイミングで登場。貴公子然とした佇まいで悪党に挑むも素のステータスが人並みであるためあっさりとボコボコにされる(悪党はレイが追い払った)。
レイに回復してもらった後は彼と共にゴゥズメイズ山賊団に攫われたレベッカの弟を救出するクエストに挑む。キューコを介してアジトを特定し、人目の付かない場所でマーシャルⅡを起動、レイをアジトに入れるために自ら囮役を演じ、山賊団との戦闘に入る。
ゴゥズとの戦闘では武器が通じずピンチに陥るが、彼の鬼畜の所業を目の当たりにしたことで自身に課した使命を思い出し、封印していたスキルを使用して勝利を収める。
第三章
皇国のヴィゴマ宰相と叡智の三角が共謀するテロ計画に加担。本来のユーゴーなら辞退するはずの内容だったが、将来的には最小限の犠牲で済む内容であったことと慕っているフランクリンに協力したいという思いから義務感とエゴの板挟みに苦悩した末に、女性の悲劇を救う機士ユーゴー・レセップスは悲劇を起こす側に回る。
テロの幹部格「ハート」に編入され、アルター王国に潜入するも完全に迷いは払拭できず、咄嗟に放たれたレイの言葉に動揺したり計画に関する遠回しなヒントを彼に与えたりもしている。テロ開始にはギデオンの西門に位置して王国の実力者たちと戦い、彼らの天敵とも言える《地獄門》の能力で無力化していった。
そしてユーゴーのヒントを頼りにレイたちが到着。直前フランクリンに言われた通りレイのみを素通しし、幹部としてルークに決闘を挑む。
ルークとテイムモンスターたちとの連携に苦戦するも《地獄門》によって徐々に優勢となり、ルークを追い詰める。だがルークは短期間で《地獄門》の性質を看破し、《ユニオン・ジャック》を発動したことで《地獄門》が無効化される。
最後は切り札の応酬の末辛くも競り勝ち、満身創痍のルークから三人娘に視線を向けるが、コクピット内部に侵入したリズにハッチを開かれ、直後に放たれたルークとバビの魅了スキルによってキューコ共々無力化され敗北する。
その後はキューコと一緒に縄で縛られながらフランクリンの中継を見て計画の失敗を実感し、彼から聞かされていたプラン内容を話す。それを聞いたルークからは自身の眼を「曇っている」と称され、哀れみを持って諭される。
その指摘通りフランクリンは自身が聞かされていない最悪のプランを実行に写し、自身の歪みを痛感、地獄門を解除して凍結したマスターたちを自由にさせる。
ルークに放置され魅了の効果が切れてなお自身の選択が正しかったのかを迷い続け、最終的に自分が一番やりたい答えを見出しフランクリンを守るためにレイに立ちはだかる。
ボロボロのマジンギアをエンブリオでつなぎとめて刃を振るうも右腕を対価に放たれた《復讐するは我にあり》により敗北、心臓に大剣を突き刺されてデスペナルティとなった。
復活後はフランクリンから叡智の三角の脱退を命じられ、「裏切った自分を最後になぜ助けようとしたのか」と質問される。
明確な答えが出せず涙を流すユーゴーの顔をフランクリンは優しく拭い、自由に旅をして見識を深めてから戻ってくればいいと語り、餞別と15歳の誕生日プレゼントを兼ねたマジンギアを贈呈される。
そこには王国でテロ事件を引き起こしたMr.フランクリンではなく、日向のような優しさを持った姉フランチェスカ・ゴーティエの姿があった。
そうしてユーゴーは叡智の三角を脱退、姉との和解を経て張り詰めたものが解けて、以降のユーゴーは貴公子としてのロールプレイ越しでも素の少女のものに近いものとなる。
蒼白詩篇
フランクリンと別れた後はとにかく遠い場所に行こうと考えて天地を目指す。
その途中でカルディナのクラン<セフィロト>の一角であるAR・I・CAと遭遇し、彼女の弟子にされる。
彼女に連れられた賭博都市ヘルマイネで黄河マフィア<蜃気楼>と交戦、彼らを制圧する。これらの一件を起点にカルディナに散った黄河の国宝絡みの事件に巻き込まれることになる。
関連タグ
InfiniteDendrogram マスター(デンドロ) ドライフ皇国 キューコ
ネナベ・・・姉共々、ゲーム内でやっていることを身も蓋もない言い方をすればこれに該当する。
※この先web版最新話のネタバレがあります。
「戦おう」
「なにと?」
「今、私達の目の前にある全ての悲劇と」
蒼白詩篇最新の展開において、ユーゴーはついに自らの在り方に答えを見い出す。
カルディナの議長ラ・プラス・ファンタズマにとって障害となり得る都市ウインターオーブを完全に滅ぼすべく悪辣な策が展開。
ユーゴーはカルディナの遣いとして訪れるも、ウインターオーブにある黄河の封印珠に封じ込まれたUBMが解放され、またしても自分の知らないところで悲劇が起きる事に。
更にダメ押しに投下された竜王級マジンギアが、自らの愛機の開発整備に関わったマスターであるカリュートが開発した物で、その機体がどの様に運用されどれだけの被害をもたらすのか知った上で陰謀に加担している事実を知る。
三章での事もあり自分はどうするべきか苦悩するユーゴーだが、意外にもカリュートは「自分達と敵対するのも自由」と発言。
そして特典武具に宿るインペリアル・グローリーが、『合理性だけで動くなら心はいらない』とユーゴー自身の心のままに行動するよう後押しする。
ユーゴーの進む道について来るパートナーであるキューコ。
皮肉と嫌味は多いがユーゴーに従ってくれるインペリアル・グローリー。
頼もしい仲間に支えられた事で、ゴゥズメイズ山賊団戦での様に、『目の前で起きる悲劇に立ち向かう』という結論に至る。
迷いを振り切り混乱の元凶であるUBMとカルディナがばら撒いた兵器の打倒の為、ユーゴーはついに自らの意志で自由な選択を選ぶ。
「――クエスト、スタート」
――走り出せ、私(わたし)の心。