レイ・スターリング
れいすたーりんぐ
※この記事にはWeb版最新話のネタバレが含まれます。閲覧にはご注意ください。
「それじゃあ……勝ちにいこうぜ！」
「クエスト、スタート！」
本作の主人公。
兄に誘われ、Infinite Dendrogramの世界に足を踏み入れたところから物語は始まる。
始めたばかりのルーキーであるにもかかわらず、作中で起きた様々な事件に巻き込まれており、解決の一助となったことで一躍有名となる。そして、自身も王国や世界を揺るがす陰謀との戦いに身を投じる事になる。
アバターは現実の身体をベースに人種や髪色を変えたもので、見た目は金髪青目の青年。
基本的に装備は性能優先で見た目には頓着してないが、それが祟って話が進むたびにヴィラン方面に突き抜けたおぞましい容姿と化していく。
それらをフル活用しながら戦う絵面は大変ステキであり、第六章では彼を一目見た山賊達が恐怖のあまり気絶したほど。
温厚だが正義感が強く、困っている人を見過ごせない性格。それはNPCのティアンに対しても同様で、彼らの死や苦しみを現実のものと同じように感じてしまう性分の持ち主。「後味が悪い」と感じてしまったら、譲れないもののために、強い意志を持って何度でも立ち向かおうとする。
この精神性こそが彼が"不屈（アンブレイカブル）"と言われる最大の要因であり、強靭な精神力はあらゆる点でレイに勝る兄よりも強固なもの。レイ・スターリング最大の強みは、強力なスキルでも優秀な装備でもなく、如何なる逆境でも最後まで諦めない精神力であり、これによって様々な強者との戦いで勝利を収めている（もちろん、レイ個人の力だけではなく、様々な人物の尽力によって辛くも勝利を得たパターンも数多くある）。
こういったレイの生き様は様々な人物に影響を与えており、ルークの《ユニオン・ジャック》やユーゴーの《第二地獄門》はその典型例である。
本名は椋鳥怜二（むくどりれいじ）。
T大一年生の18歳。
周囲からは童顔と評される。
兄と姉がいる三人姉弟の末っ子。天才というレベルを超越した兄や姉と比べると凡人扱いされるが、一年半の受験勉強でT大に合格するなど普通に才能はある。
昔は視力が悪くメガネを掛けていたが、その事を同級生に笑われたため、努力して視力を矯正した。
ゲームが趣味で、高校では電遊研に所属していた。
そのためデンドロにも興味津々だったが、不運にも大学受験と被ってしまったせいでプレイ出来ず、序章第0話で大学に合格したため、ようやく始めようとするシーンが描かれている。
学費の都合で、都内にある兄の所有するマンションに住んでいる。
ちなみにアバターネームの「レイ・スターリング」は本名のアナグラム(レイは名前の玲二、スターリングは名字の椋鳥を英名にしたもの)で、デンドロ以前からゲームで使っている。
エンブリオであるネメシスを中心に、彼女の能力を引き出すジョブや装備で固めたビルド。
ネメシスのカウンター能力を活かすため、高いHPとダメージ減少を持つ【聖騎士】や死んでも一定時間動ける【死兵】など、自身の負傷を厭わず一撃必殺級の火力を発揮する構成となっている。
総じて自分の実力を優に上回る敵に一矢報いるジャイアントキリングに特化したスタイルで、総合的な戦闘力は経験相応の中堅でありながら、序盤から初心者ではまず不可能な成果を(辛勝ながら)次々と上げている。
ただこのスタイルは悪く言えばタイマン特化の鉄砲玉であり、自傷を前提としている上に回復・防御手段に限りがあるため継戦能力が非常に低い。
また、カウンターを除く能動的な火力は乏しいため、複数を相手にすると格下でも苦戦するのが欠点である。
| メインジョブ | 【聖騎士】（騎士系統派生上級職） |
|---|---|
| サブジョブ | 【煌玉騎】（騎兵系統派生上級職），【煌騎兵】（騎兵系統派生下級職），【死兵】（死兵系統下級職），【斥候】（斥候系統下級職），【呪術師】（呪術師系統下級職），【司祭】（司祭系統下級職），【決死隊】（決死隊系統下級職）， |
| レベル | 100(合計レベル500) |
レベル・ビルドは第七章時点のもの。
【聖騎士】を中心にエンブリオに合わせた汎用性の高い職で固めたビルド。
【呪術師】は戦闘スタイルにあっておらず本来不要だが、現在の条件で複合系統超級職（コメント返しの内容から死兵系統の複合系かつ最終奥義を有する取得条件が非常に難しい超級職）があると教えられたため、それの獲得をめざして残している。
このように理由があるジョブ構成なのだが、死、呪術、決死など、やっぱり聖騎士感がない。
「私はネメシス。貴方の心と肉と魂から生まれたモノ」
| エンブリオ名 | 【復讐乙女 ネメシス】→【応報神姫 ネメシス】 |
|---|---|
| TYPE | メイデンwithアームズ → メイデンwithカリキュレーター・アームズ |
| 能力特性 | 因果応報(カウンター)&？ |
| 到達形態 | Ⅴ（最新話時点） |
| CV | 大野柚布子 |
レイが所持するエンブリオ。
詳しくは彼女の項目を参照。
装備の破損や新装備の入手など、作中でも装備品の変化が特に多いキャラクターであるため、各章ごとの装備、服装についてここで解説する。
現在の装備
第一章でUBMであるガルドランダを討伐して入手した籠手。詳細はリンク先参照。
第二章でガチャを引いて入手した機械馬。
先々期文明に作られたオリジナル【煌玉馬】の一つで、特殊能力に特化している。
詳細は項目参照。
獲得当初は乗馬スキルを持ってなかった為乗れなかった。
因みに二章はある人物に勧められて飲まされた薬の影響でケモミミが生えており、
『獣耳の生えた深紅の聖騎士が剣や戦斧振り回して馬に引き摺られながら追いかけてくる』という敵からすれば理解の外にある一幕もあった。
第二章で入手したゴゥズメイズ討伐報酬のブーツの逸話級特典武具。
詳細はリンク先参照。
この辺りから装備品の禍々しさが指摘される様になり、ジュリエットの装備の見た目が若干怖いと語ったレイがネメシスに突っ込まれている。
三章エピローグにて良くも悪くも大勢の人物に注目された結果、暗黒の聖騎士だの銀馬の王子様だの、極めつけは"黒紫紅蓮を纏いし光と闇合わさりし勇者"など、散々なあだ名を付けられたが、最終的に前述の通り名になった。
第四章でモノクロームを討伐して得たフード付き外套の特典武具。詳細はリンク先参照。
- 【ストームフェイス】
第六章で入手したアクセサリー。
アクラ・ヴァスター戦後に入手した金属粒子を素材に職人に依頼して作られたマスク型の酸素ボンベ。高度の高い場所や水中など呼吸が困難な場所での使用を想定した装備で、装備補正は特にないが発音を阻害しないという利点もある。
- 【ヴォルカニック・ダークメタル・アーマー】(【匠神】)
講話会議での戦闘で破壊された【VDA】の代わりを魔王骨董品店で探している時に見つけた新しい【VDA】。
何代か前の【匠神】のハンドメイドカスタム品で、後述の【VDA】のスキルに加え《HP増大》と《破損耐性》の計四つの装備スキルがついている。歴史的価値込みで二億リルの代物。
かつて【覇王】が愛用していた名もなき斧。デンドロ世界最強にして最大の欠陥武器。
使えば最悪即死するリスクはあるものの、ネメシスを｢最高の武器｣とするならこちらは｢最強の武器｣として頼りにされている。
詳しくはリンク先参照。
必須アイテム。レイの戦闘スタイルの関係上常に戦術に組み込まれている。
- 【大小喚の輪(ビッグ・オア・スモール)】
大昔に作られた腕輪。希少であり今まで4つぐらいしか見つかっていない。
召喚モンスターの能力を調節して召喚するスキルを持つ。
ギデオンでのバイトの報酬として、ガルドランダのために選択した。
- 【レジェンダリー・キャリッジハウス】
『アニバーサリー』で入手したSランク確定ガチャチケットで獲得した、大昔の【建造王】が建てた家。
縦横奥行きが三メートル以上、まるで美術館のような見た目の空中に浮いた小屋。
内部は空間拡張されており、大型アイテムボックスや冷暖房、調理器具、水道までも完備。家具やインフラはMPで動くので生活空間としても快適な上、宙に浮いているので地震などの影響も受けない。それでありながら暴風雨の中でも微動だにしないほど頑丈な上、特典武具ほどではないものの自己修復機能も搭載している。オマケに移動式セーブポイント付き。
かつての装備
- 初期装備
チュートリアルで選択した、名作RPGの主人公に似たような服装と初期武器のナイフ。最初のクエストでナイフは壊れてしまったが、武器のエンブリオが発現したため特に問題とはなっていない。
初期装備のデザインは書籍版と漫画版で異なっている。
- 【ライオット】シリーズ
第一章で使用した装備。
低レベル帯で使われることが多い防具。
序章で倒したモンスターのドロップ品を売却し、その資金を使ってシュウに勧められた店で購入した装備一式。
各メディアでよく見る衣装はこれだが第二章前半で後述の装備に衣替えしているため、出番は意外と短い。とはいえ、元々レベル0でも装備できる初心者用装備であるため、出番が少ないのはやむなしか。一部のファンからは「まだ聖騎士っぽかった頃」ともいわれる。
- 【ブレイズメタルスケイルコート】
第二・三章で使用した装備。
【瘴炎手甲 ガルドランダ】の炎熱で自滅しかけた為８万リル（日本円にして８０万）で購入した防具。
【ブレイズウルフ】という赤色の狼型モンスターの皮で作られたコートに、鱗のような金属板をいくつも貼り付けたモノ。
スキルは《火炎適正》と《火炎耐性》の二つ。
第四章開始前に【BRアーマー】と入れ替えとなった。
- 【BRアーマー】
四章開始前にガチャで入手した鎧。
かつては悪逆の錬金術師によって量産された鎧【CBRアーマー】だったが、【紫怨走甲 ゴゥズメイズ】で解呪され変質した鎧。
血が流れている場所を再生する《血流再生》は鋼に犠牲者の血と共に練りこまれた怨念が源であった為、解呪でスキルレベルの低下と引き換えに呪いのデメリットが消失している。
モノクロームとの戦いで消失した。
- 簡易義手
フランクリン戦で喪った左腕を回復させるためのデスペナを、レイが望まなかったため着用。
端的に言えば「海賊が着けてそうな」フック型の義手なのだが、この時のレイの装備は海賊っぽい義手に加え、右腕の鬼の手甲、怨念の塊から生まれたブーツ、上半身は(元)呪いの鎧とエグい事になっており、ネメシスはドン引き、監視していたフランクリンは憐れみの目でレイを見ていた。
モノクロームとの戦いで【BRアーマー】と共に融解し、その役目を終えた(その後失われた左腕は月夜の回復魔法で復活した)。
- 【ヴォルカニック・ダークメタル・アーマー】
モノクローム戦で燃え尽きた【BRアーマー】に代わり入手したレジェンダリア産の上半身用魔法鎧。《火炎耐性》と《暗黒耐性》を有する。略称は【VDA】。
【獣王】との戦いで消失した。
ジョブ
- 《聖騎士の加護》：パッシブスキル
【聖騎士】の固有スキル。
戦闘中に敵から受ける物理・魔法攻撃によるダメージを減少する。Lv1で10％減少させる。
万能カットスキルのためスキルレベルの上限が低く、聖騎士系超級職の【天騎士】であってもそれほど高くはならない。
【騎士】系統や【騎兵】系統以外のジョブをメインジョブにすると効果がなくなる。
- 《聖別の銀光》：アクティブスキル
【聖騎士】【教会騎士】が習得可能なスキル。
攻撃に聖属性を付与し、アンデッドに対する与ダメージに十倍の補正がつく。またアンデッドに負わせた傷を回復不可にする。発動中は継続的にMPを消費する。
【暗黒騎士】が習得する《告別の黒闇》と対になるスキルで、《告別の黒闇》の呪いを相殺することもできる。
上級職のジョブスキルにしては極めて強力だが、『【聖騎士】or【教会騎士】をメインジョブにした上で、自身とほぼ同レベルのアンデッドを100体以上討伐』と習得条件も相応に厳しい。
- 《グランドクロス》：アクティブスキル
【聖騎士】の奥義。
敵の足下から十字架の形をした聖属性の光を噴出させ、そのエネルギーで敵を焼き尽くす。
習得条件が『【聖騎士】のジョブクエストで助けた人数×0.5％の確率で、レベルアップ時に習得可能』のため、マスターよりもティアンの方が早期に習得することが多い。
【暗黒騎士】の奥義《リバース・クルセイド》と対になるスキル。
- 《ファーストヒール》：アクティブスキル
【聖騎士】で習得したスキル。
対象のHPを少量回復する下位の回復魔法。
- 《煌玉獣強化》：パッシブスキル
【煌騎兵】系統の固有スキル。
煌玉馬を含む煌玉獣の性能を強化する。
移動速度の上昇や装備スキルの強化が主で、【煌玉騎】によるスキルレベル10では60％の強化となる。
汎用スキルなので多くのジョブで使用できる。
- 《煌玉権限》：パッシブスキル
【煌騎兵】系統の固有スキル。
一部の煌玉獣に付いている機能制限を開放する。
【煌騎兵】の時点ではスキルレベル1で特に意味はなく、上級職の【煌玉騎】につくことでスキルレベル3となり効果を発揮する。
【煌玉騎】の就職条件の一つでもあり、＜Infinite Dendrogram＞全体でこのスキルのスキルレベルの合計が5000を越える(5000人が煌騎兵に就く)とジョブが解放される。
汎用スキルなので多くのジョブで使用できる。
- 《ラスト・コマンド》：パッシブスキル
【死兵】が唯一覚える固有スキル。
HPが0になっても一定時間動けるようになる。下級職の最大スキルレベルである5の場合、1分ほど行動可能。
ただしあくまでHPが0でも動けるだけで、身体の損傷や痛みが無くなるわけではなく、頭が繋がってる場所しか動かせないという制限がある。
そのため普通は使用してもまともに動けず、精々自爆系スキルを使うくらいしかできない。
汎用スキルなので多くのジョブで使用可能。
- 《ラスト・アタック》：パッシブスキル
【決死隊】が唯一覚える固有スキル。
自身のHPが0になった時に対象を指定し、対象に与えるダメージを2倍にする。
《ラスト・コマンド》前提のスキルである。
汎用スキルなので多くのジョブで使用可能。
- 《看破》：パッシブスキル
【斥候】で習得した汎用スキル。
他人のステータスや偽装されたアイテムなどを見破ることが可能となる。
自身と相手との合計レベル差や、看破自体のスキルレベルなどにより効果は増減する。
ネメシスの第四形態を活かすために取得した。
- 《殺気感知》：パッシブスキル
【斥候】で習得した汎用スキル。
害意を持った敵対者の接近を知らせる。
遥か遠方から向けられた殺気は感知できないこともあるようだが、基準は不明。
- 《フォースヒール》：アクティブスキル
【司祭】で習得した魔法スキル。
対象のHPをファーストヒールよりも多く回復し、【骨折】などの傷痍系状態異常も治癒することができる。
エンブリオ
ネメシスの項目を参照。
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