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「質問の礼だ。――あんたの時間切れ前にケリをつけてやる」


プロフィール編集

通り名轟雷
本名不明
メインジョブ【車騎王】(操縦士系統派生超級職)
エンブリオ【雷神器 トール】

概要編集

第一次騎鋼戦争の後にドライフ皇国にスカウトされて加入した超級マスター


スカウト後に<叡智の三角>に発注して作らせた、百近い数の無人戦車部隊【電波大隊】を操り、トライフラッグスにてアルター王国のマスター達の前に立ちはだかる。


人物編集

アバターは軍服とマントを着用した、不良軍人のステレオタイプのような男。

口には細葉巻を加え、顎のラインにはあえて残していると言わんばかりの無精髭が生えている。


性格は気さくで社交的。言葉遣いもフランクで、まるでベテラン軍人のよう。

ただしこの振る舞いはロールプレイであり、実際には冷静で一歩引いた性格である。


ミリタリー系の愛好家で、特に戦車にこだわりがある。

リアルでもミリタリーゲームをよくプレイしており、大会で優勝するほどの腕前を持っている。


ちなみにドライフに加入する際は見返りに「ドライフ皇国軍大佐」の地位を要求している。

ドライフの軍は破綻しておりもっと上の席も幾らでも空いているのだが、大佐を選んだのは「その方がカッコいいから」とのこと。


InfiniteDendrogramについては「命を失くさずに、死線を越え続けられる最高のゲーム」「自身の浪漫のために、全てを賭けても問題のない空間」と捉えており、楽しむために全力を尽くす健全な遊戯派。


能力編集

超級職【車騎王】により、愛機であるデンドロ世界最強の戦車「トールハンマー」を操縦して戦う戦車乗り。


主砲からは5kmを越える射程を持つレールガンを放ち、電磁力で浮遊し足下に関係なく超音速で大地を駆ける。さらに一時的に音速の10倍以上で加速移動するスキルも持つ。


強力な分動力に莫大な電力を必要とするが、エンブリオで賄うことでクリアしている。

さらに機体にジョブの強化を乗せることで機体性能が跳ね上がり、超級らしい高い戦力を誇る。


しかし本気は戦車は降りてから。エンブリオの必殺スキルをその身に適用し、彼自身が最強の戦車と化す。

ソロクエストでの失敗の可能性や戦車で対応できない状況に陥ると、戦車を降りて自らの手で確実に敵を葬ってきた。


戦闘方法自体はトールハンマーとあまり変わらないが、火力・防御・速度全てがトールハンマーが遊びや枷としか表現できない程に上昇しており、個人戦闘型でありながら広域殲滅型に匹敵する凄まじい戦闘力を発揮する。


ジョブ編集

メインジョブ【車騎王】(操縦士系統派生超級職)

本人の好みである戦車のために取得したジョブだが、本気の戦闘スタイルには全くシナジーしていない。


【車騎王(キング・オブ・チャリオッツ)】

操縦士系統?派生超級職。マードック・マルチネスのメインジョブ。

東方の操縦士系統派生の一つであり、戦車に搭乗することに特化したジョブで、スキルで強化した戦車で戦う。

そのため、戦闘能力は操縦者の技術と操縦する戦車に依存する。


なおこのジョブの「戦車」とは馬が引く方の戦車を指しているが、機械の戦車にも一応スキルは適用される。

適性でいうと馬→◎、戦車→○といった具合。


エンブリオ編集

エンブリオ名【雷神器 トール】
TYPEアドバンス
能力発電・蓄電・送電・帯電
到達形態

マードックの持つ超級エンブリオ。

形状は手のひらサイズのリング状の発電装置。


能力特性は発電・蓄電・送電・帯電の4原則で、

電力を発電、それを蓄電し、送電で電気を放ち、帯電による電磁バリアを展開する。


最大出力ならば雷属性超級職の奥義さえも凌駕する電力を放出可能だが、出力を上げるにはセーフティや制御を放棄する必要があり、電力が一定値を超えると自分や周囲にも余波が及ぶ。


第一形態は発電機能が付いた二人乗りの小さい戦車で、進化ごとにサイズを大きくしていったが、

上級進化した際に発電装置だけになり、銘も【雷電機】から【雷神器】に変わった。


機体分のリソースをエネルギー方面に振り直した結果出力や有用性は間違いなく向上したが、マードックは「自身には仲間はいらない」と突きつけられる残酷な結果となった。


装備・アイテム編集

【トールハンマー】

マードックが遺跡から発見したデンドロ世界最強の戦車。

元々は煌玉馬一号機である【黄金之雷霆】に搭載する機構を試すためのテスト機体で、デンドロ世界では珍しい電力で動く仕組みになっている。


主砲からはレールガンを発射し、機体自体をレールガンで打ち出す様に加速させるスキルや、自らが放つ電磁波によって浮遊・移動する機能を持つ。

さらにエンブリオのスキルで電磁バリアを纏い、攻防速どれも高水準の強力な兵器となる。


遺跡では銘も動力も無い状態で放置されていたが、マードックが【トールハンマー】と名付け、レストアした後に乗機とした。


【電波大隊(レイディオ・バタリオン)】

トライ・フラッグスに備えて叡智の三角に依頼して作成した、ミスリル製の装甲を持つ無人戦車型マジンギア。

大隊とあるが実際にはその約2倍の100両が存在する。


主武装にレールガンを積んでいるが漏電対策が万全ではなく、発射後は放電現象が発生する。そのため雨が降っていると放電現象で自滅してしまうため天気がいい戦場でしか使用できない。

光学迷彩も搭載しているが、レールガン発射の際は解除が必要。


動力はマードックのエンブリオに完全に依存しているため、他の人物が運用することは不可能。

またエンジンや操縦桿などが積まれていないが、これは手抜きではなくジョブスキルである《無敵戦車》の恩恵を受けるための設計である。


遠距離からの砲撃でアルター王国のマスター達を多く削ったが、最終的には殆ど破壊された。


【??? シーグースー】

軍服の内側に着けたベルト状の神話級特典武具

盲目でありながら超々音速で縦横無尽に駆け回る狂気のUBM、【弔突盲神 シーグースー】討伐で得たもので、彼の本気の戦闘スタイルを実現させる要となっている。


  • 《自故死の否定(フォウ・シーグースー)》:パッシブスキル

【シーグースー】唯一の装備スキル。

自身と自身のエンブリオによる反動ダメージを無効化する。


神話級武具のリソース全てをこのスキルに注いでおり、どれ程の絶大な反動もこのスキルの前では無効となる。


装備による反動ダメージは無効化できない。


アイテムボックス

対電仕様の特注品。

中には様々な属性の【ジェム】が入っており、電気に耐性をもつ相手への対策となっている。


スキル編集

ジョブ

  • 《騎乗》レベルEX:パッシブスキル

【車騎王】の固有スキル。

戦車に特化した騎乗スキルで、乗車した戦車の性能を上昇させる。


  • 《無敵戦車》:アクティブスキル

【車騎王】の奥義。

乗車している戦車の強度と攻撃力を大幅に上昇させる。

【大提督】の奥義の単体&戦車版。


本人いわく言う程無敵ではないが、エンブリオによる電磁バリアも加わるとトールハンマーに高い攻撃力と防御力を実現させる。

また電波大隊に対しても「戦車」ではなく「トールハンマーの副砲」としてカウントすることでスキルを適用可能。


エンブリオ

  • 発電

トールの基本スキル。

電気を日に一定量ノーコストで発電する。


  • 蓄電

トールの基本スキル。

発電した電気を蓄積する。

蓄電量次第では単独で大都市全域の電力を賄うことすら可能。


  • 送電

トールの基本スキル。

指定した対象に電気を送電する。

有線・無線どちらでも送電可能だが、無線の場合は送電効率が大幅に低下する。


機械だけでなく生物に送電することも可能であり、生物体内に送電すれば防御不能の致命攻撃となる。


なおデンドロの機械はリアルと違い魔力(MP)で動作するものが殆どのため、電動でない機械に無理に送電すると機械が壊れてしまう。


  • 帯電

トールの基本スキル。

電気を自身と装備品の周囲を覆う電磁バリアとして展開する。


電熱で攻撃を掻き消し、接触したモノを焼き焦がす攻防一体のバリアだが、細かい制御が効かない上自身と装備しか守らないため味方が周囲にいると使い辛い。


  • 《雷神の残照(トール)》:アクティブスキル

トールの必殺スキル。

トールに蓄積された電力の一部をプログラムに変換し、対象に憑依させることである程度のオートマチック化を可能とする。


例えば頭脳部の無いロボットに使用すると、頭脳の代わりに流したプログラムに沿ってロボットを動かすことができると言った具合。

設定できるプログラムはある程度自由が効き、電気を使うスキルを擬似的に再現することもできる。


発した電気のプログラムを対象に送り、帯させ、留めて思考させる。基本となる四能力を統合したスキルとも言える。


普段はトールハンマーの乗員代わりの機械人形に使用しているが、生物にも憑依させることができ、マードックは本気で戦う際には幾つかのプログラムと共に自身に憑依させる。

自身に課したプログラムは3種類あるが、現時点では2種類判明している。


  • プログラム1:《電磁跳躍》

トールハンマーのスキルである《電磁跳躍》を再現し、自身をレールガンの如く撃ち出すことで超々音速で移動することができる。


本家と異なりセーフティが設定されておらず、制限なく連続で使用することが可能。

攻撃にも有用で、電磁バリアを纏った超々音速による激突は容易く人体を破壊する。


  • プログラム2:自動回避

自分に迫る攻撃に対し、《電磁跳躍》による回避をオートで実行する。


無論これらは想定された用途ではなく、本来マードックのENDでは《電磁跳躍》による移動や激突の反動に耐えられず、そもそも人体にプログラムを流した段階で神経が焼き切れてしまう。


しかし【シーグースー】のスキルで反動ダメージを消去することでデメリットを無くし、彼自身を最強戦車と化す完全なシナジーを実現している。


その本質編集

マードックはリアルでもデンドロでもあるジンクスを背負っている。それはソロだと成功するというもの。

別に手を抜いている訳でもなく、ただ巡り合わせが悪く、誰かと肩を並べて熱意をもっても挑むと失敗する。

例え彼自身が仲間と一緒に全力で楽しみたいと願っても。


そんな彼がデンドロをプレイし始めた際、エンブリオのトールは今とは異なる形であり、コイルガンを武装とする電力で動く2人乗りの豆戦車。


誰かと一緒にゲームをプレイできる可能性を信じていたマードックだったが、彼に待っていたのは残酷な現実だった。

上級エンブリオに進化した際戦車が消え、電力を生成する発電部分だけが残ったのである。

ソロではクエストを失敗しなかった彼に合わせ、お前にそんな可能性はいらない、と言わんばかりに座席ごと不可逆的な進化を遂げた。

(これはエンブリオ毎の性格の差によるもの。より正確には『更なる可能性を模索する為進化に待ったをかけるタイプ』のエンブリオもいれば、『いらない可能性は即排除するタイプ』もいる。当然【トール】は後者。)


それでも彼はソロではなく協力プレイをする願望を諦めきれず、進化による可能性に賭けて戦車関連のジョブを取得する等足掻き続けた。

強くなる程彼の理想とは噛み合わず、遠ざかるばかりでも諦めなかったがとどめを刺したのは必殺スキルだった。

彼の本質、パーソナリティーを読み取り必殺スキルへと昇華させる事で示されたのは『一人遊び』。

プログラミングによって機械人形やトールハンマーをラジコンの様に一人で自在に操る自分は、共に遊ぶ者すらいないごっこ遊びをしているだけだと理解してしまったのである。


大抵のマスターはエンブリオに対して納得するが、彼の場合「能力はともかくそれが示唆する本質は大嫌い」というパターン。


それでも戦車にこだわり軍人キャラを作っているのは、どこかの誰かと仲間になるために、困難な目標を皆と共に達成するという浪漫を今でも捨てていないからである。


そしてトライフラッグス初日。自分とはある意味対極に位置する一人の超級と雌雄を決する事になる。


関連タグ編集

InfiniteDendrogram マスター(デンドロ) 超級(デンドロ) 軍人


アキレウス(Fate):戦車から降りると規格外の速度で攻撃するキャラ繋がり。

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