ザイクロトルの怪物

ざいくろとらんではないせいぶつ

ザイクロトルの怪物とは、クトゥルフ神話に登場するクリーチャーである。

概要

惑星ザイクロトルの固有種。

自力で移動できる動物であるが、最上部に目鼻がなく、牙が生えた大きな口のみの頭部が存在し、全体的なシルエットは背の低い樹木に似ている。複数ある腕は樹木のように枝分かれし、同じように複数ある脚は極端に短くなっている。

知能は低く動きも緩慢であるため、ザイクロトルを訪れたシャン達に抵抗する間もなく乱獲され、大部分の個体がおもちゃとして隷属させられてしまう羽目に陥った。

勘違いされやすいが、この怪物は飽くまでもザイクロトル出身の生物であって、ザイクロトルの現住民族＝ザイクロトランそのものではない。

ザイクロトランについてはほぼ言及されておらず、数少ない記載によると『シャッガイの昆虫怪物がザイクロトランを発見するも、彼らの行いを見るやザイクロトルを発った』とされる。

吐き気を催す鬼畜外道として知られるシャン達さえも戦慄し逃げ出した事実が、ザイクロトランの異常性を如実に示している。

……だが、現在の資料では「この存在がザイクロトラン」とする説や、「ザイクロトルの死の植物がザイクロトルの支配者である」説が散見されるようになっており、実態を把握は困難になってしまっている。