「私は個人を信じる。組織だとか社会を後ろ盾にする人間は軽蔑する。個人があってこそ社会が成り立っているのだよ」
CV:宮内幸平
概要
デビッド・サマリンとは惑星デロイアの独立運動を指揮している中心人物。クリン・カシムを自陣営に誘い、ダグラムを与えた本作のキーパーソンである。
劇中ではサマリン博士と呼ばれている。このことでよく誤解されるのだが、サマリン博士は科学者ではなく歴史学者であり、彼がダグラムを作ったわけではない。ダグラム開発の音頭を取ったのがサマリン博士というわけである。
地球の圧政からデロイアを解放するために独立派ゲリラを組織し、デロイア各地を転戦しながら抵抗運動を続けていた気骨の士である。体制側である地球連邦にしてみれば紛う事なきテロリストの親玉だが、その大局的な視野と深い知性から一目置かれており、クリンの父親であり連邦議長であるドナン・カシムからも敬意を払われている。
情熱を胸に秘めた理想主義者であり、個人の幸せを守れる世界を作り出そうと戦い続ける志の人である。一方で、理想を叶えるためにはしっかりと現実に向き合わねばならないことも理解しているリアリストであり、地球側の企業と連携を取ったり資本家を引き込むことにも躊躇わない泥臭い一面もあった。ある意味、革命というものが綺麗事では無いことを分かりやすく視聴者に説明しているキャラクターである。