続編、グリザイアの楽園にも登場
概要
雄二が「師匠」と呼び慕う女性。故人。
鬼籍に入る前の数年間、雄二の保護者的立場だった女性で、彼女の死後は幼馴染のJBがその立場を引き継いでいる。
女性にしては高い身長にスタイルもよくパッと見は美人であるが、雄二曰く「かなり大雑把な性格のでかい女」
職場では「芋焼酎をジョッキで飲む女」「隕石が激突してもタンコブで済む女」と揶揄される通りいい加減で雑な性格をしている。
とりわけ幼少から付き合いの長いJBは、同じ環境に入る度に毎度の如く彼女の面倒を見させられており、麻子の一番の被害者である。
以下ネタバレ
仕事と経歴(ネタバレ)
麻子の仕事とは、「会社」市ヶ谷と呼ばれる本来日本に存在してはいけない諜報機関。
日米合同対テロ組織、中央調査部諜報2課分室
「Central Intelligence and Research Second」通称:CIRS(サーズ)
に所属する特殊工作員。専門は潜入と強襲。
格闘・戦闘術にも優れるが、特に遠距離精密射撃の腕は極めて高く、海兵時代は最強のライフルマンとして周囲から尊敬と畏怖を集めていた。
CIRSに配属されてからもその腕は健在で、極めて有能な国防装置「I-9029」として組織内では名を広めていた。
その反面上記の大雑把な性格から度々命令違反でJBの手を焼かせている。
ヒース・オスロの屋敷を突き止め強襲した作戦の折に、屋敷の地下にいた雄二を発見、保護。
病院で心身ともにボロボロになった彼の姿と、今までの経歴を聞き彼の面倒を見ることを決め、山梨の国有地にある山小屋で共同生活を始める。
初めのうちは子供の世話自体に不慣れなことや、何かとトラウマから吐いたりしてしまう精神的に不安定な雄二に手を焼いていたが、共に暮らすうちに徐々に彼は心を開き、回復していく。
また、雄二の心のうちにあるオスロによってかけられた暗示を、
少々強引なやり方で上書きし、彼の精神の回復を手助けしている。
まともな会話ができるようになってからは、
オスロによって植え付けられた人殺しのための技術を、人を守るための物にするべく射撃や戦闘訓練を通じて正しい使い方を雄二に教えていった。
実は過去にオスロと戦っており、その戦闘で負った傷の後遺症で密かに苦しんでいる。
体調を崩して職場からの出動命令を拒否する時もあった。
麻子の身を案じた雄二が代わりに仕事をするようになり、彼女への恩返しがしたいと仕事の正式なライセンスを欲した雄二の背中を推して、一時アメリカへと渡り彼を軍学校に送り出した。
雄二が軍学校にいる間はアメリカでハンティングスクールのインストラクターをしていた模様。
また彼女自身は直接登場しないが、シリーズ1作目グリザイアの果実のとあるルートに登場する人物のモノローグにて、相対した雄二の目からハンティングのインストラクターを連想する場面があり、このインストラクターとは麻子のことではないかと推測される。
雄二が後期配置になった頃に一人先駆けて帰国した。
雄二が後を継いでCIRSの所属となった後、
傷の後遺症の悪化からきた病に倒れ、彼に看取られながら山小屋で静かにこの世を去った。
人間関係
雄二にとってはテロリストに殺人装置にされ心身ともボロボロの身を救い出してくれた恩人であり、姉とも親とも違う立場で自分を導いてくれた彼女を「あえて定義するならば師匠」と評している。
また麻子自身も雄二を育てる中で、教えたことをどんどん吸収する彼の姿を見て子育てに楽しみを覚えるようになり、守るべき対象ができたことで生じた心の変化は仕事にも影響を及ぼしていた。
同じ施設出身で子供の頃からの付き合いのJBとは互いに親友であるが、考え方の違いや何かと面倒を起こす麻子の行動で口喧嘩も絶えない。
雄二の童貞を奪った張本人であり、行為の回数も恐らく一番多い。
その麻子が見栄を張って指摘しなかったため、長らく雄二は
自分の性欲が人よりもかなり強いことに気づかなかった。
また性経験がないJBを酒で酔わせてから雄二をけしかけて、処女を奪わせた犯人でもある。
他にも上記のインストラクターの件や、海兵時代の同期で後に雄二の上官となるギャレットなど、彼女と関わりがあったと思しき人物が作中で何人か登場している。