概要
「読む地獄」とは漫画のジャンルの一つ。鬱展開・胸糞展開が延々と続く漫画を指す。言い方としては「食べるラー油」みたいなもん。小説にも適用可能な概念と思われるが、確認できる限りではもっぱら漫画を指すことがほとんどの模様。しばしば過激なグロ描写、暴力描写などを含んでいる。
よく言われる作品として本記事のメイン画像でもある『タコピーの原罪』をはじめ、『連ちゃんパパ』、『闇金ウシジマくん』など。作家としては知るかバカうどん、山野一らがこの手の作品ばかりを描いていたことで知られる。
『HELLSING』、『宮本から君へ』などの作品がそう言われることもあるが、これらはギャグや熱血などの要素を多く含んでおり、最初から最後まで延々と鬱・胸糞展開なわけではない。
似た意味の言葉として「ハートフルボッコ」があるが、意味は異なる。ハートフルボッコの方は「最初こそ(もしくはタイトル段階では)当たり障りのない明るい話だったがその後鬱展開になっていく」のに対して「読む地獄」は別に最初が明るい展開ではなくてもいい。「読む地獄」の方が広義であるということである。
知られるようになった経緯
「読む地獄」という言い方は従来よりあったが、2022年3月初頭に『タコピーの原罪』の流行を受けて「最近読む地獄みたいな漫画増えたよな」という趣旨のツイートが約4500RT、3万いいねがつけられるほどバズったためにこの言い方も有名になった。