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山野一

やまのはじめ

鬼畜系特殊漫画家。1983年に『月刊漫画ガロ』でデビュー。現・ねこぢるy。
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概要編集

1961年4月2日生まれ。

福岡県小倉市出身。本名は橋口保夫(はしぐち やすお)。

立教大学在学中に東京駅の八重洲口での啓示を受け、1983年に『ガロ』で漫画家デビュー


貧乏人障害者など社会的弱者を主人公にした救いようのない「鬼畜系」の作品から、統合失調症薬物中毒者幻覚体験精神世界の様子を描写した「電波系」の作品まで、鬼畜ながらも作風は非常に幅広い。

とくに1998年以前の作品群は鬼畜度が半端なく高く、当時の夫人(後述)に「旦那は鬼畜系マンガ家」と言わしめた。それら道徳的倫理観を逆撫でする異様としか言いようのない嗜虐趣味全開の作品世界は色んな意味で狂気の域に達している。


代表作編集

初期の代表作である『四丁目の夕日』(1985年1986年)では町工場労働者一家悲惨末路を漫画史上に残る過激な表現を織り交ぜ執拗に描き、特殊漫画家根本敬をして「山野一の描き出す不幸どん底は逆に大乗仏教的ですらある」と言わしめた。現在でも絶対に表に出せないほど外道で鬼畜な最凶クラスの怪作ではあるものの、奇跡的に現在も文庫版がひっそりと出版されており「不朽の怪作」として今もなお読み継がれ、語り継がれる伝説的トラウマ漫画の地位を確立している(また絶版の多い山野一作品の中でも珍しく入手可能な作品である)。


後期の代表作『どぶさらい劇場』(1994年)では単なる鬼畜漫画の枠に収まらない様相も見せ、資産家のお嬢様が奴隷並に堕ちて行く転落人生の描写から始まり、ぼっとん便所監禁されて精神が分裂、精神世界で彼女はと対面する。解脱した彼女は新興宗教の教祖になり巨万の富と名声を得るが、結局は地獄のような結末を迎える毒まみれの大河ロマンに仕上がっている。


ねこぢるとの創作上の関係編集

私生活では、家に押し掛けてきたファンの女の子(当時18歳)と1985年に結婚。彼女は1990年に「ねこぢる」のペンネーム漫画家デビューを果たす。山野は彼女の原作やペン入れ、トーン貼り付け、渉外担当の役目等を務めた。そのため「作・山野一」と明記されてる作品も多数存在する。


しかし、多忙になるにつれ、ねこぢるは精神が不安定になり、1998年5月10日に彼女は自宅で首吊り自殺を遂げる。遺書はなく、自殺の理由は不明。

以後、「山野一」名義での創作活動を無期限休止、代わりに「ねこぢるy」名義を用いて、亡き妻の創作を引き継いでいる。2014年にはKindleで双子育児漫画『そせじ』を発表し「山野一」名義での活動を再開した。


漫画単行本編集

山野一名義編集


関連イラスト編集

別所たけしだっこしろと絵本読めのかまえ。


関連タグ編集

鬼畜 貧乏 ねこぢる ヒンドゥー教 シヴァ 月刊漫画ガロ 漫画におけるみんなのトラウマ一覧 ブラックジョーク


hide:ねこぢると同時期同様の最期を遂げたため、関連を疑われたが双方ともに否定。似た名前のhydeはねこぢるのファン


外部リンク編集

山野一公式サイト

山野一 - Wikipedia

ねこぢる - Wikipedia

マンガ狂い咲き 山野一 ~アセチレンからドブの上澄みまで特殊全般~因業製造工場へようこそ(BUBKA1998年1月号)

インタビュー編集

ねこぢる&山野一インタビュー「ゲームの世界に生まれたかった」 (ガロ1992年6月号)

混沌大陸パンゲア刊行記念/山野一インタビュー(ガロ1994年2月号)

山野一インタビュー「カースト礼賛」(ユリイカ総特集=悪趣味大全)

山野一ロングインタビュー 貧乏人の悲惨な生活を描かせたら右に出る者なし!!(危ない1号/第2巻)

ねこぢるyインタビュー ねこぢる/山野一さんにまつわる50の質問(文藝2000年夏季号)

山野一インタビュー(公式サイト2014年)

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