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花輪和一

はなわかずいち

北海道在住の漫画家。1971年に『かんのむし』(月刊漫画ガロ)で漫画家としてデビュー。丸尾末広と並び「耽美系」「猟奇系」の作家と評される。
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作風

初期には猟奇的な物語を、活動中期以降は主に平安時代室町時代の日本ぽい所を舞台にした怪奇かつファンタジー色の強い物語(「コロポックル」「」等)を、緻密で濃厚なタッチで描いている。ベースとなるテーマが人間の「業」である作品が多い。「グヒィ~」等 異様な擬音を書く。


人物

埼玉県大里郡寄居町出身。少年時代は継父と折り合いが悪く、母親ともあまりいい関係でも無かった事がさりげなく漫画で語られている。少なくとも『刑務所の中』では継父をゴキブリの親と称しており、床下で育てられたと今で言う虐待があった事をほのめかしている。漫画家としては猟奇的で怪しくも美しい世界を描く。「仏教」を称しながら道教入ってる諦念溢れる世界観で、売れないが美麗な絵を描いてそれなりの人気を博していた。

1994年12月11日、作品に対するストレスを発散するために始めた、改造モデルガンや故障した拳銃を修理した物を所持していたことについて、銃刀法違反・火薬類取締法違反容疑で北海道警察(札幌警察)と警視庁の警官に逮捕され、豊平警察署に連行された。

これには予兆が既にあったとされ、『刑務所の前』によれば90年代頃に軍装備・ガンマニアの友人が銃刀法違反等の容疑で逮捕された事を友人経由で知り、さらにその友人までもが逮捕された事を友人家族から知らされた事で、捜査の手が自分の所にも来る事を予見していたとの事。


弁護団が、「日本を代表する漫画家でどうのこうの」と言っていたため、あと法廷で、本人が、弁護団の皆さんから「良いですか花輪さん。アレとかソレとかは言わなくていいんですからね」と口止めされていたものを包み隠さず全部洗いざらい述べたため、当時ソ連崩壊のごたごたで「北からトカレフとかがばんばん入ってくる」状態であり、拳銃持ってるやつへの見せしめとして禁錮3年に処される。


なお、『刑務所の前』によると銃刀法違反でもライフル銃よりも拳銃の不法所持の方が罪が重いらしく、理由は拳銃は隠匿性が高いからとのこと。


 出所後、刑務所内での、ム所の飯はうまいとか、篠原ともえが当時宣伝していた物を「娑婆に帰ったら喰うぞ」と意思を固めたりとか、使いづらい便器に怒ったりとか、ほのぼのほっこりな獄中ライフを描いた『刑務所の中』(アックス連載)は、そこそこ有名になり映画化もされる。ただし、それでもなお自身はマイナーなポジションの漫画家にある事を自負している。

その後、刑務所に入る前の出来事を描いた『刑務所の前』、2018年には『刑務所の中2nd もっと願いま~す』を連載開始した。



陰惨な描写が多い作風だが、時折突拍子もないギャグを織り交ぜたり、シュールな4コマ漫画を描いたりすることもある。(『伝染るんです。』単行本第3巻の中に所収)


どういった心境の変化があったかは定かではないが、若い頃は彼の内面の鬱屈したものを作品にぶつけていた作風だったが、実母の死・刑務所での服役の経験からか達観したような作風が見られるようになった。


刑務所経験がある事から法務省の有識者を交えた会議に出席した事もあるが、どうやら花輪本人は講演のような自分から話すのは苦手らしい事が紹介されていた。

いわゆる質疑応答(インタビュー)形式ならばと応じたらしい。余談だが、もう一人同席した著名人はあの安部譲二氏である。


関連作品

刑務所の中

刑務所の前

御伽草子

風水ペット

コロポックル

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