どうして私にだけ早口の薩摩弁になるのだ鯉登少尉
単行本のネタバレ含みます
閲覧は自己責任でお願いします
概要
ゴールデンカムイのキャラクター、鶴見篤四郎×鯉登音之進の腐向けCP。
第七師団歩兵第27聯隊に所属する、直属の上司と部下。
身長は同じくらいだが体重は鶴見の方が重い。
コラボの紅茶や香水の内容がほぼ被っていたり、
2022年ゴールデンカムイ展では鶴見中尉ナイトという名称のイベントで二人のお面が配られたりするなど、公式がたまに殺しにくる。
サンリオコラボでは、鯉登のイラストに鶴見のブロマイドが描かれており、また鶴見とコラボしたバツ丸くんは鯉登に近しいので鶴見に寄り添うように書かれていると発表された。
鯉登は、憧れのあまり鶴見を前にすると緊張故早口の薩摩弁になってしまうため、補佐である月島に通訳を任せている。
昔の鶴見のブロマイドを月島にせがんでは、鶴見以外の人物に自分の顔をコラージュしたり、似顔絵を書いたお手製のメンコを作ったりと奇怪な行動を見せる。
樺太へ先遣隊として行った時は、涙目でブロマイドを見つめたり、灯台の曇りガラスに“鶴”の一文字を書いて恋しがる様子が垣間見えて微笑ましい。
スーシュカを食した際には「鶴見中尉殿に教えてあげたい」と発言する。
(房太郎曰く“好きな人には自分の好きなものを好きになってほしいもんね”)
一方、鶴見は、刺青人皮を着た鯉登を似合うと褒めたり、かと思えばせんが甘いと落とし、ぐんにゃりした鯉登へ「小樽で私の囚人狩りへ参加するのだ」と告げて喜ばせる。
面白いほど一喜一憂する鯉登を楽しんでいそう。
そういうところだぞ!
稲妻強盗の回(単行本11巻)は、稲妻強盗こと坂本慶一郎へ走って食らいつき銃声で鶴見へ合図し続けた鯉登に「いいぞぉ鯉登」と褒めている。
ここアニメ化してくれませんか?
しかし鯉登が杉元に刺された際に一瞥したのみだったり、近くで爆発を起こし旗手としての素質を確かめてみたりと真意がいまいち分からない所。そこがいいんですけど。
月寒あんぱん
君の欲しい言葉を僕は知ってる
2人の出会いは鹿児島、鯉登が14歳の時。
(単行本20巻197話~)
諸々の家庭環境でやさぐれていた鯉登がドディオンブートン(父親がフランスの知り合いから貰った自転車)を乗り回していた際、曲がり角から現れた鶴見を轢いたのが始まり。
謝りもせず走り去る鯉登を追いかけてまで叱りつけビンタまで食らわせた鶴見。
家柄故好き勝手を許されていた鯉登少年は、初めての経験に心を動かされた。
観光で来たという鶴見へ西郷隆盛の墓まで案内し、そこで月寒あんぱんを分けてもらう。
兄(鯉登平之丞)の墓へあんぱんの半分を供え、「オイが死ねばよかった」と漏らす鯉登に「話してごらん?」と優しく諭す鶴見。
終始鶴見が、鯉登を観察しているような目付きなのが見所。
また会えたね
去り際「また会おう」と爽やかに手を振り別れる。
再会はここから2年後。鯉登は16歳。
鯉登家は住処を函館にうつしていた。
変わらずドディオンブートンを乗り回す鯉登は、覆面の男らに誘拐される。
その拉致監禁の奪還作戦へ招聘されたのが、鶴見である。
父親である鯉登平二大佐を冷静に諌めたり、泣く母親のユキを慰めたりと人当たりが良く切れ者の面を見せ信頼されていく鶴見。
監禁先を突き止めた際には、平二と共に五稜郭へ向かい鯉登を助け出す。
まさかあん時の“月寒あんぱんのひと”がアタイを助けに来っくいやっとは…運命ごわんなぁ
月寒あんぱんが私達を引き合わせたのかな?
鶴見と鯉登と平二は三人仲良く笑い合う。
事件を無事解決し、親子の仲を取り持った鶴見は最大の信頼を2人から得ることになる。
それもこれも、全ては鶴見自身が仕組んだことである。
甘い嘘
鶴見中尉殿スゴ〜〜〜イ!!
アシリパの確保が済み、樺太先遣隊としての役割が終わる頃、
負傷していた尾形が病院から抜け出す際に告げた“バルチョーナク”というロシア語から、過去の事件に鶴見が絡んでいることを悟る。
真相を知ろうと月島を問い詰め、直接本人に聞く!とまで発したが、衝撃の暴露の数々に言葉を失い、膝をつき上記の発言。
そんなに必要とされていたなんて嬉しいッ
早く鶴見中尉殿に会いたいッ
しかしここから鶴見への不信感が拭えない鯉登の描写へ変わる。
私は鶴見中尉殿に本当の目的があるのなら見定めたい!
私は鶴見中尉殿を前向きに信じる
月島には、そう伝えていたが……
そして現在(単行本未収録のネタバレあり)
……よくわかった鯉登少尉
ビール工場(単行本26巻)にて、鶴見への報告を標準語で伝えてしまう鯉登。
途中で気付き言葉を止めるも…
冷や汗だらだらで焦りを見せる鯉登に対し、薩摩弁が出ないことに何も言わない鶴見。
自分でも気付かぬうちに鶴見中尉殿を信頼できず
心が離れてしまっているのでは?
月島の問いに、鯉登は何も答えられない。
金塊の在り処であった五稜郭へ向かう一同。
そこにはかつて16歳の鯉登が監禁されていた陸軍の建物があった。
月寒あんぱんのひとがついた甘い嘘…
蜘蛛の巣が張る、かの月寒あんぱん。
兄のようになれずと父親に謝った壁掛電話機。
ここまで来たのは自分たちの選択ですから
どうなっても受け入れます
助けに来てくれたんだと。この出会いは運命だと。
そう思っていたこの建物の中で、鯉登は鶴見へついに進言する。
あなたから守るために私は……………!!
いいだろう殺しなさい
果たしてこれが本心なのかどうかは分からない。