「少しは骨がありそうだな」
「トーチ火炎拳、とくと味わえ!」
概要
DWN.086
ツバクロ製作所出身。
キャンプ場で火の使い方をレクチャーするアウトドアアドバイザー。
炎を調整する機能が弱く、少しでも感情が高ぶると自身の体から吹きあがる炎が制御できなくなってしまうため、感情を抑える精神力を養うために日々修行を続けている。
その結果“トーチ火炎拳”なるオリジナルの拳法まで編み出してしまったという格闘家としての側面を持っている。しかしまだ修行半ばで、気を抜くとすぐに火力が上がってしまう。
特にバーベキューではターキーの丸焼きをよく焦がす。
意外だが、格闘ゲームの如く格闘技を繰り出してくるのはロックマンX4のマグマード・ドラグーンが先にロックマンシリーズではあったが、本家シリーズでは初である。
Dr.ワイリーに拉致され改造された後、血の気の多い戦闘狂となってしまったのか、現在は鍛え上げた拳法を駆使して思うが儘に暴れ回っている。
戦闘
上段・下段に炎の拳を飛ばしたり、ロックマンがステージの端まで吹っ飛ばされる程の飛び蹴りや回し蹴りを放ってくる。
体力が減るとパワーギアが発動してパワーアップするが、その代償として自制心を失って凶暴化。炎の車輪でロックマンの動きを牽制した後、全身火達磨となって上空から襲い掛かり、派手な火柱を上げてくる。
……どっかのムエタイのあいつどころか、どこぞやの殺意の波動に目覚めてないか?
さらに言うならば、ヒートマンの火達磨突進とターボマンのバーニングホイールを併用してくるような厄介極まりないボスだと言えよう。
弱点武器を使うと炎の拳をかき消せる。
飛び蹴りをかわしてトーチマンの頭上を取った時が最大のチャンス。
今作屈指の強ボスであるが、さらに問題なのはステージの難易度。
敵を倒すと真っ暗になる地帯がある上に、最難は迫り来る一撃死の炎の壁から逃げることになり、初心者が攻略するなら「スピードギア」は必須。もっと安全に進むならば炎をも凍てつかせる武器をパワーギアもしくはスピードギアと併用すれば良い。
タイムストッパーが必須だったクイックマンステージを思い出させる鬼畜ステージである。だが、過去にロックマン&フォルテのバーナーマンステージにも似たものがある。
特殊武器「ブレイジングトーチ」
斜め上に打ち上がった火の玉が、トーチマンの飛び蹴りの如く急降下。貫通性能があり威力が高いが、命中させるにはテクニックが必要。高低差の激しい場所で下にいる敵を撃破するにはうってつけ。打ち上がった火の玉自体に攻撃判定が既にある為、天井にいる・もしくは近い所にいる敵を撃破するのにもうってつけ。この点では溜め撃ち版「ファラオショット」に近い使い方となる。
パワーギア発動中は炎が落下時に3方向に分裂し、範囲が広くなって当てやすくなる。
ブラストマンの弱点。
余談
トーチマンを演ずる小西克幸氏はロックマンエグゼシリーズにてファイアマンを始めとする炎系ナビの使い手火野ケンイチ通称ヒノケンを演じていた(他には炎技を使うマジックマンやブライトマンを演じている)。
また、日本語版と英語版でそれぞれ担当声優がラッシュと同一人物である。
トーチとは「たいまつ(松明)」を指すが、トーチマンはどちらかというと松明の域を超えている。
ちなみに中ボスの炎の七面鳥ロボット「モエターキー」と組んでバーベキュー等のレクチャーをしているらしいが、お前が燃えるんかい!とツッコミを入れるらしい。さすが大阪のカプコン。ちなみにモエターキーにもトーチマンの弱点が有効であり、その様はかなりマヌケ。
関連項目
ファイヤーマン:元祖炎ボス。どことなくトーチマンの外観はファイヤーマンをパワーアップしたようなものである。ちなみにファイアマンの北米版の名前は"Torchman.EXE"である。
ヒートマン:炎に身を包む元祖。
ターボマン:炎を転がしてくる先人かつ炎以外の攻撃手段を持つ。
マグマード・ドラグーン:同じく炎属性の格闘家。トーチマンとドラグーンのモーションは割と似た所がある。こっちは炎の波動拳と昇龍拳の使い手。
バーン・コケコッカー:おなじく炎の格闘家であり、トーチマンの放つ蹴りと彼の焔降刃は似ている。また、中ボスのモエターキーとはクリスマスで主役になる家禽モチーフつながりでもある。
フィストレオ・ザ・プレデトロイド:同じく炎属性の格闘家。独自の拳法を編み出した部分も共通している。
サガット:上段下段と火の攻撃を撃ち分けるファイター。
豪鬼:死合いを求める点や強烈な飛び蹴りに彼をモチーフにしたのではないかという説もある。