一覧
愛
人間の普遍的で強い愛情。
誰かを慈しむ想いのことである。
魔法ワールドの重大なテーマ、ファクターであり、更に魔法のひとつでもある。しかし愛と魔法の関連性は神秘的で深遠な領域であり、通常の魔法使いは気にしていない。ヴォルデモートや死喰い人などは、力こそが愛に勝ると考えている。対してアルバス・ダンブルドアは愛がもたらす魔法使いの力を決して軽視しなかった。
犠牲の護り
死を宣告するアバダケダブラの唯一の対抗呪文。古代の魔法に属する。
死から逃げることが出来るもかかわらず、愛する者のために自らを犠牲にした際に生じる魔法。
自分は死ぬが、愛する者の血には護りが宿り、その者は死の呪いを無効化する。
また、その発展として、護りを受けた者は大人になるまではその血縁、家族と言える者の家にいる限り安全が保障される。これはアルバス・ダンブルドアによる魔法に基づく。
ハリーの血には母リリー・ポッターの魔法が流れており、そのため愛失くして生きるヴォルデモート/クィリナス・クィレルの肉体を触れただけ破壊することすらできた。
(後にヴォルデモートは新しい肉体の材料にリリーの血を取り込むことでその問題を解消する)
ちなみにハリーの額の傷はリリーの魔法が直接的な原因ではない。あくまで死の呪文が跳ね返り、そして彼がヴォルデモートの魂の片割れとなったことが原因で出来た呪いの傷である。
死
人が必ず直面する終わりである。
魔法ワールドにおいて、魔法族はマグルの病気で亡くなることはない。代わりに魔法界の傷病で亡くなることはある。
また、基本的に老衰するときも120歳くらいまでは生きることが多く、長寿。
死ぬ代わりに「儚い生の擬態」としてゴーストを選ぶ者もいる。
しかしこれは多くの魔法使いは選ばない。また、ゴーストとなってもそれは生前のお決まりの言動を繰り返すだけの存在である。(肖像画も同様)
賢者の石(ウィザーディング・ワールド)があれば延命を繰り返すことができ、分霊箱を使えば一度死亡し肉体が滅びても、体を再生する魔法薬で何度でも復活できる。
死んだ人間を完全に呼び戻すことはいかなる魔法でもできない。
しかし兄弟杖による魔法の相克による直前呪文の再生で、死の呪いの犠牲者が痕跡となって吐き出されることはある。(極めて稀な例だが)
また、死の秘宝のひとつ蘇りの石を使えば一時的に呼び戻すことはできるが、肉体までは再生せず、この世に馴染むこともない。
魔法省神秘部には一つのアーチとベールがある。これはおそらく人造的な死の世界へのポータルであろう。
我々の世界と死の世界はまさしくベールで区切られているようなもので、重なり合うように存在して、そして完全に向こう側に触れることは叶わない。