余談
よだん
特徴
「余談だが」及びそれに類似する「ちなみに」といった用語と合わせて、重要性の高い本筋との違いが明確化されることが多い。
会議や演説のように、事前に本筋となる内容を定めて情報を伝えていくにあたり、思い立って伝えたいことを述べる場合に用いられている。
逆に雑談のように、深く考えず思いついたことをその場で伝えていく場合は、本筋のはずれようがないとして、発生しないようになっている。
長所
重要性の高い「本筋」と重要性の低い「余談」が組み合わさることで、話の中にメリハリが発生する。
本筋の情報が伝えられた聞き手が、話を聞くという行為から一旦気を緩めつつ、余談の中の補足を交えて本筋の情報を整理するうえでは、有効となる会話方法の一種だとされている。
短所
話の本筋をはずれるため、本筋のみを重視する場合には邪魔な要素となる。さらに、多用または熱中が過ぎれば、話の本筋をおろそかにしているとして、かえって情報が伝わりにくくなる要因にもなりうる。
「余談であることを前提に伝える」という程度の情報ならば、むしろ何も述べない方がいいという場合も考えられる。
また、これらの合間に良かれと思って差し込んだ冗談(=あからさまな釣り表現など)がマジネタと誤解され、数々のトラブルを生んできたのもまた事実。まったく関係ない話題がメインテーマとゴチャ混ぜになって支離滅裂になった事例も多々あり。
最悪、デマ情報を発信したとして発信者の人間性を問われるまでに発展する、なんてケースも。
小説界隈では、たまに本編ストーリーを置き去りにして余談ばかりで数ページを跨ぐ行為をする作家も多数おり、常軌を逸するレベルになると往々にして字数稼ぎの誹りを受ける。