概要
その正体は動物実験の末に未来予知の能力を獲得した超能力犬。
来歴
元は旧東国政権時代にプロジェクト「アップル」という特殊能力を持つ動物を生み出そうとする実験の被験体であり、旧政権崩壊に伴って計画は殆ど目標を達成できないまま頓挫。ボンドを含め残された知能の高い動物たちは処分される事なく闇世界に流れ、犬たちは学生たちのテロリスト集団に爆弾犬として利用されようとしていた。
劣悪な環境で飼育されていた中、ボンドは予知で見知らぬ人間の家族に歓迎される未来を見る。その後テロリストたちに連れられて街中を歩いていた時に、予知で見たアーニャ・フォージャーを見かけ、アーニャも自分の能力で自分たちを思い浮かべる大型犬に興味を持った事から縁が生まれた。その後事件は無事解決され、ボンドはアーニャの希望でフォージャー家に家族として迎えられた。
性格
被験体だっただけあって非常に賢く、未来予知で見た内容で他者を危険から助けようとしたりするなど、心優しい性格。一方で実験のため訓練などを無理矢理されてきた事から、訓練などはあまり好きではない。その能力からアーニャと同じように家族全員の正体を把握しており、ロイドも未来予知の能力は把握していないものの、犬であるが故に自分がスパイである事を唯一自分から明かしている存在でもある。ボンドの側も「お前がいなくなると悲しむ者がいるから決して無茶をするな」と優しさを見せるロイドに好感を抱いている。ヨルに対してはアーニャから「ははをおこらせたらころされる」と言われたことと、自作のエサという名の毒物で意図せず殺害されかけたこともあって内心恐れを抱いている部分もあるが、餌やりやシャワーなど普段の生活で多く世話を受けているため基本的には好印象。自分を組織の手から救い出し幸せな生活を与えてくれたアーニャには特に強い親愛の情を向けており、しばらく離れていた際は再会時に涙を流して喜び、アーニャがペンギンのぬいぐるみと一緒に眠っていた時にジェラシーを抱いて破いてしまったことも。
能力
未来予知の内容は不変ではなく、行動によってある程度変える事ができる。
しかし犬の為言語化して未来を伝えることができないので、アーニャ・フォージャーのような超能力者でないと意思疎通は困難。
能力の詳細についてはボンド自身の主観でしかわからない部分が多く、未来が真っ黒になることについては「何も見ることができない=自身の死」を意味すると考えている。
犬種の設定は特に決められていないが、モデルになった犬種はグレートピレニーズとのこと(SPY×FAMILY4巻 裏表紙より)。
身体は太めに見えるが、ふさふさの体毛の中身は結構細身。全身びしょ濡れになると本来のフォルムが露になり、初めてその姿を見たロイドは必死で笑いを堪えていた。何故か濡れると鳴き声が「ボフ」から「ホフ」に変わる。