概要
瘴奸とは、『逃げ上手の若君』の登場人物である。
子どもを売買するために里を襲い、親を殺害する人さらいの賊・征蟻党を率いる鎧武者。
名を何度も変えてきたため、本名は不明。
親から引き離されて人身売買にかけられて苦しむ子どもの姿を想像して悦に浸る人格破綻者。、
元はそれなりの家に生まれた武士であり、名の知られた豪傑であったが、兄に従うことを拒み各地の戦に加わるため流浪、乱れた世に絶望する。
その過程で楠木正成の陣に加わると、瘴奸の絶望を感じた正成に
「そなたはいつも闇の中におられますなあ」
「追手の来ないどこか遠くへ逃げられよ」
「いずこかに光差す地もござろう」
正成の言葉に真実を感じなかった瘴奸は征蟻党を結成、人さらいのため里を襲う賊となった。
征蟻党の魔の手は諏訪の里にも及び、時行をはじめとする逃若党は激闘の末、これを撃退、瘴奸は瀕死の重傷を負う。
が、すんでのところで信濃国守護・小笠原貞宗に生命を救われ、「賊として生きる」ことを禁じられたうえ、ある村の地頭に任じられる。
村では慈悲にあふれた地頭として村のものに慕われていたが、ある日、信濃領内で反乱が起き、貞宗から出陣を命じられる。