星間国家
せいかんこっか
概要
主に宇宙系SF作品に登場する国家の概念。この場合の「星」とは恒星を指し、複数の星系にまたがって勢力を持つ国家を示す。なので「恒星間国家」と呼ぶ場合も。
その定義上、いずれも大国家であり、物語の主人公たちとは別勢力であることも多い。
複数の星に版図を持っているだけで定義に当てはまるので、それ以外の部分はかなりまちまちである。王政の場合もあれば共和制の場合もあり、完全なひとつの国である場合もあれば連邦制の場合もある。
定義の緩さの割に実は公式で「星間国家」と実際に呼ばれる例はあまり多くは無く、往年のSF作品では「銀河帝国」や「惑星連邦」などといった名称が使われ、それらを包括する呼び方が用いられる例は少なかった。
「星間国家」という呼び方が使われ出したのがいつ頃からかは不明だが、比較的古い例としては1980年のアニメ『宇宙戦艦ヤマトⅢ』でこの呼称が登場している。
「星間○○」というのは比較的語感がいいためか、現在ではSF界隈でそれなりに市民権を得ており、公式が星間国家という名称を使っていなくてもウィキペディアなどで星間国家と書かれることもある。2020年にはタイトルに「星間国家」が入った作品も登場した。
ちなみに星間国家に対応して惑星国家という概念もあり、この場合は1つの惑星、広くてもひとつの星系までが勢力圏の国家を示す。星間国家に比べて使用率自体はかなり低いが、星間国家が敵として登場する作品の場合、地球は大体惑星国家の定義に当てはまることが多い。さらに星系を勢力圏とする場合星系国家と呼ぶこともあるが、惑星国家よりさらにマイナーである。
余談
上記の通り比較的マイナーだったところへ星間国家をタイトルに用いた作品が出てきたためか、Googleなどで検索すると同作品で結果がほぼ埋め尽くされる。