概要
台湾の半導体メーカー。ファブレス(設計専門)IC設計企業である。本社は台湾・新竹市新竹科学工業園区にある。1997年に設立。最近はモバイルSoCの設計を手掛けている。
他にも、chromebookにSoCが採用された。そのchromebookは2021年の上半期に発売予定。
基本的にはパソコン向けではなくモバイル端末向け前提で開発してある為、スマートフォン・タブレットに組み込みして端末ごと完成形で販売されるのがほとんどである。計算方法の関係上、不向きのWindowsではOSをこの半導体では動かせないので注意。
商品
大きく分けて、主に3つのシリーズがある。
- シリーズ名なし(MTシリーズ)
- Helioシリーズ
- dimensityシリーズ
また、helioシリーズは命名方式はけっこう厄介で、シリーズが同じでも性能が大きく変わることもある。
シリーズ別にざっくり解説する。詳細についてはwikipediaをみるほうがはやい。(下手にやると間違ったことを書きこみそうなので…すみません)
シリーズ名無し(MTシリーズ)
主にエントリークラスが多いが、特別なシリーズ名がついていないものは全てここにあたるため、必ずしもエントリークラスとは限らない。なんなら最新のChromebookに搭載予定のsocもMTシリーズてある。
エントリークラスの場合、数年も前のエントリークラスも多く性能はお察し。
Helioシリーズ
Helio Pシリーズ
本来ミドルレンジ用に開発されていたSoC。しかし現在はエントリークラス扱いへと変わっている。
Helio Xシリーズ
本来ハイエンド用に開発されていたSoC。しかし2017年に開発を中止した。その後ハイエンドの担当はdimensityシリーズへと変わったと思われる。
Helio Aシリーズ
本来エントリークラスのSoC。
Helio Gシリーズ
Gは「gaming」から来ている。ベースはPシリーズとなっているが、ゲームに最適化されているため、Pシリーズより性能は高い。
dimensityシリーズ
最後に発表されたシリーズ。ハイエンド、ミドルレンジを担う。また、全て5Gに対応している。プロセスルールは全てTSMCの7nm。
dimensity 1000シリーズ
- dimensity 1000+
- dimensity 1000
- dimensity 1000L
中身は全て同じだが、クロック数によって分けられている。
dimensity 800シリーズ
- dimensity 800
- dimensity 820
クラス別に分類(dimensityシリーズのみ)
ハイエンド向け
- dimensity 1000+
- dimensity 1000
アッパーミドルレンジ
- dimensity 1000L
- dimensity 820
ミドルレンジ
- dimensity 800
関連イラスト
関連があればお願いします。
余談
- 日本ではあまり馴染みのない企業ではあるが、モバイルSoCのシェア2位である。また、日本法人もある。
- amazonで1万円台くらいの格安タブレットのSoCにHelioシリーズが多く使われていたりする。
- ここ数年は積極的にM&Aをしていることで有名である。
- dimensityはイタリア語で「寸法」の意味。(Google翻訳による)
- 計算方法上、WindowsOSの場合は起動すら無理とされるのかWindowsパソコンを売るメーカーからは採用されていない。
関連タグ
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