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ご主人様と獣耳の少女メルの編集履歴

2022-05-10 19:03:49 バージョン

ご主人様と獣耳の少女メル

ごしゅじんさまとけものみみのしょうじょめる

伊藤ハチによる百合漫画作品。

概要

伊藤ハチ百合おねロリ)漫画作品。獣人の少女メルと孤独な女主人との愛を描いた。2016年6月から2018年3月までアスキー・メディアワークスのウェブマガジン「@vitamin」で連載された。


2015年に作者がTwitterで発表した「オリジナルおねロリ百合まんが」(メイン画像)をもとにした同人誌「ご主人様とわたし」シリーズの設定をベースとする。同人誌版では、ご主人様とメルが恋人同士となった本編の後日談も語られる。


内容

獣耳尻尾を持つ「獣人」たちが、人間のパートナーとして広まりつつある世界。孤独な小説家の「ご主人様」のお屋敷にも、メイドのコレットの差し金で獣人のメルがやってきた。


本作の世界設定は第二次世界大戦前後(20世紀中盤)をモチーフにしていると思われるが、獣人は少女しかおらず、生まれた時から「施設」で国に管理されているなど、設定に謎が多い(碌に内容も練らないで同人誌執筆、連載に踏み切ったのが原因だろうが)。作者には獣人と人間との殲滅戦描いた作品もあるが、本作の世界観とつながりがあるかどうかは不明。


キャラクター


  • ご主人様

お屋敷に住む女性。職業は小説家(その設定が活かされる事はほぼない)。本名は不明(旧友のステラも「君」としか呼ばない)。お屋敷でも外でもワイシャツにタイトスカートという飾り気のない服装をしており、作者の趣味で長身に描かれている。メルとの愛を育む中で次第に依存していく。遺産争いによって、親戚一同に冷遇され、人間不信に陥り、唯一の味方だった叔父のダース卿に間抜けにも財産の大部分を持ち逃げされ、ズタズタの精神に止めを刺されて、寡黙で無表情で心の冷たい人間の屑になった。メルを溺愛し、メイドのコレットを気遣う一方で、それ以外の人間には基本的に心を許さず、身勝手で幼稚な振る舞いも散見される。腹癒せにダース卿の財産の横領とは無関係の使用人を残らず、解雇している、叔父の過ちを知り、謝罪をしに訪れたステラを話も聞かずに追い返す、旧知の中である筈のミストも邪険にしている、溺愛しているメルを自分の都合だけで突き放す様な真似さえしており、物語の終盤で事件に巻き込まれたメルとマリーを保護したステラに暴言を吐く始末。何れの行動からも彼女の器の小ささが伺える。自分は被害者なんだからと理由をつけ自分は下手人と同じかそれ以下の行いを平気で行う。それが「優しい世界」だからという理由で許されるのだろうか?彼女を非難した親戚一同やダース卿と比べ、どちらが人間的に小さいのか?そもそも、自分以外の人間に関心を持っていれば、ダース卿が金に困っていた事、金を騙し取った原因が彼の経営していた会社が傾いていた事、彼の事業が失敗すれば、彼の娘であり、旧知の仲であるステラも不自由な身体のまま、路頭を迷う事になる、彼の会社の社員も巻き添えで無一文になる、それぐらいの事くらい、察して、当たり前じゃないだろうかな(ダース卿もこの女の本性を見抜いていたから相談できなかったのかも)犯罪を見逃せとは言わないし、自分の人生全てを捨てて、他人に尽くせとは言わない。だが、他人の痛みというものが分からず、相手の気持ちになって物事を考えられない人間が「優しい世界」と度々評される本作の主人公に選ばれた事にこの作品が実に歪な出来である様に思えてならない。



  • メル

獣人の女の子。10歳を過ぎるまでマリーやフランと「施設」で過ごし、素敵なご主人様に巡り会えるのを待ち望んでいた。施設でただ素晴らしいご主人様に出会えるのを待つ「だけ」で何もしないですぐに泣き言ばかり口にする為、マリーとフラン(口では悪く言う反面)以外からは厄介者扱いされ、劣等生の烙印を押される。現に引き取り手が現れたのは彼女の世代では最後だった。努力もしないで、ボーッと待っているだけで資産家の美女(しかも、メルの好み)に拾ってもらった幸せ者。歯を食い縛って、努力をしている、0から、最悪の場合はマイナスからのスタートから自由や幸せを自分の手で勝ち取る、報われなくても、自分のすべき事に人生を懸ける、そういうキャラクターに対する侮辱とも取れるが、可憐さ以外に良いところがないから目を瞑ろう。何もかもが初めてのお屋敷にやってきた中で、不安が絶えなかったが、ご主人様との暮らしの中で、彼女に対し特別な感情を募らせていく。首輪をつけているが、これは国から与えられた個体証明。勉強も家事は勿論、基本的に頭が悪く、自分の意思で何もできない。責任感も皆無であり、施設で子猫を、ご主人様のお屋敷で鳥の雛を保護するが、何れも満足に餌も与えられず、他人に見咎められると何もできず、何も言わずに俯いているだけだった。子猫はマリーに引き取られ、鳥の雛は何とか、ご主人様を説得して、事無きを得たものの、その後、彼女が無責任に拾った子猫や雛のエピソードが描かれる事はない。物語終盤でご主人様に避けられていると分かるや否や屋敷を着の身着のままで屋敷を飛び出す。その足で「施設」に戻るつもりだった様だが、その後はどうするつもりだったのかはっきりしない。まともな頭を持ち合わせていれば「施設」でも厄介者扱いされており、戻ったところで誰も喜びやしない、おまけに今現在の主の下で問題が起きたと分かれば、即座に大好き(笑)なご主人様の身辺を探られ、非常に困った立場に置かされる、自分のした事でどれだけ周りに迷惑をかけるかを理解しておらず、マリーに保護された際も何も努力せずに暴走した事が原因の癖に「メルが悪い子だからいけないんだ!」とまるで獣が吠えるみたいに号泣する始末(このメルの出奔が原因でマリーと二人仲良く誘拐犯に暴行される(笑))。自分のした事に責任を持てず、ご主人様に依存してばかりで、まるで成長が見られず、自己憐憫の涙しか取り柄のないダメな子。可愛さ以外に何の特徴もない、ビジュアル以外はモブと言っても差し支えない存在であり「獣人」と言いながらも困った時は本能のみで行動し、大声で吠えるかの様に泣き出し、自分とマリーを暴行した誘拐犯には、噛みつく等、見てくれは人間の少女だが、中身は動物そのものである。ただ、その後、発表された「魔女と使い魔」に登場する獣耳少女やミミズク(笑)の少女は総じて、女の子にさえ見えないかわいくないキャラ(特に南の魔女の使い魔は目が死んでる)ばかりなので、メルの読者人気が高いのも仕方ないのだろう。


  • コレット

ご主人様に昔から仕える老婆。お屋敷で一番の働き者で、ご主人様に獣人を傍に置く様、勧める。ご主人様を憐れむあまり、ダース卿の一件で人間不信になった彼女のパワハラや八つ当たりを容認、ダース卿の過ちを悪く言う一方でご主人様のした事は一切咎めずに甘やかす。叔父に財産を根こそぎ、使われた、親戚一同に言い掛かりをつけられたご主人様に同情するのは自由だが、かわいそうだからと気持ち悪いレベルで擁護するのは、バカ息子やドラ娘の非行を知って「私の子に限って」などとみっともない泣き言を言って、現実から目を背ける、碌に子供を躾けられない親と同じ。パワハラモラハラをする彼女に必要なものは、慰めの言葉ではなく、自分の心の狭さや厳しい現実を突きつけてやる事だと思うのだが、その事を全く理解などしていなかった。ご主人様が人間として、器の小さい人間になった原因とも言える人物。ご主人様とメルを愛するあまり暴走した作者の都合の良い道具として、使い倒され、物語の終盤では腰が悪くなった、高齢だからという理由であっさりと退場させられる。お涙頂戴の為か、おねロリを描くのにばあさんは邪魔だと勝手に結論付けられたのか、或いはその両方でポイ捨てされたのだろうか?商業版完結後の同人誌ではコゼットなる人物と隠居生活を余儀なくされた事が明らかになるが、深く掘り下げられる事はない。


  • マリー

獣人の女の子。作者のお気に入りキャラの一人で露骨に優遇されている。作者の贔屓(笑)で心優しく、文武両道の優等生に設定されている。しかも、オッドアイの美少女とくるのだから堪らない。メル(こんな自己憐憫の泣き言しか取り柄のない屑の何が良いかは不明だが)に特別な感情を抱いていて、いつも世話を焼いている。首輪代わりのネックレスをつけている。それがどうした。作者がベタベタ厚遇した優等生だけあり、彼女やメルの世代で一番早く主が決まり、おまけに引き取り手は大富豪で天才肌の画家という絵に描いた様な幸せな生活を手にする。メルを溺愛しており、メルとご主人様の関係をよく思っていない。主のステラをバカにしている一方でいざとなれば、ステラの力を借りて、ご主人様をメルに会わせないようにしたりとその性格は自分が気に入った相手にだけ心を許し、それ以外は敵、自分にとって利用できる道具としか考えないエゴイストで性格も極めて悪い。


  • フラン

メルやマリーと同級生の獣人少女。金髪縦ロールのテンプレ的なツンデレ。首輪代わりのチョーカーをつけているが、だからなんだという話。施設から引き取られていく時にメルとある約束をしていた。その約束をメルはすっかり忘れていた、おまけにフランの主と施設を出た後の生活については殆ど触れられない(あるにはあるが、フランの主自身は登場しないし、フランのエピソードはメルやマリーよりも明らかに少ない)性格の悪さ故か、実に扱いが酷い。商業版が完結後もすっかり作者に忘れられているかの如く、出番がない。マリー関連のエピソードは多いというのに。


  • ステラ

ご主人様の幼少時に交流があった、子供の頃から足が悪く、移動時には杖が手放せない女性。引越しで長らく疎遠になっていたが、2巻でご主人様と再会する。職業は画家で、小さい女の子の絵を描くのが大好き、要は少女性愛者で俗に言うロリコン。マリーとは主従関係にある筈だが、自分よりも幼いマリーになめられており、足に障害があるのを理由に物語終盤では、「足が不自由だから、足手纏い」と露骨に邪険にされた上に蚊帳の外へと追いやられる。マリーの言う事を聞いて、ボーッと家で待っているだけの役立たずでメルとマリーが事件に巻き込まれても何もできず、行方不明になったメルの捜索も全部も他人に任せ、メルと同様に困難にぶつかってもずっと他人に尻拭いをしてもらってばかりなのが分かる。メルやマリーに自分好みの衣装を着せて、スケッチしたり、幼少時のご主人様の想い出を回想した際に卑しい笑みを浮かべたり、周囲の迷惑も考えずに本音を漏らしたり、性癖は褒められたものではない。「乙女の囀りと目覚め」に登場するロリコン女性と似ている、というか、目がラリッている以外はキャラクターデザインが全く一緒というのは内緒。


  • ミスト

ご主人様の仕事をアシスト(恐らく、現実の世界の編集者に当たると思われる)する眼鏡がトレードマークの女性。お調子者で度々、食事をおごる様にご主人様に強請るが、そのせいで目障りな人物として、邪険にされる。あんな性格の悪くて、話しても面白味のない人間の担当をしている(他に彼女の相手をしたがる奇特な人がいれば話は別だが)のだから、食事ぐらいつきあってあげれば良いのに。ミスト(彼女の上司や同僚)がいなければ、ご自分の傑作(笑)は誰からも相手にされず、世に出る事もないのだから、器がでかいところを見せて、ランチ代くらい、出してあげれば良いのだが、あのご主人様は器の大きさはお察し(ダース卿の事件と無関係な使用人を豪憲発動して、殆ど、路頭に迷わせる。その癖、自分が心を許したメルにはジャブジャブ湯水の如く金を使う。これにはミストもドン引きしていた)なのだが。ボケとツッコミを担う、数少ない常識人ポジションだったが、ステラと作者お気に入り(笑)のマリーが登場して以後は、ごっそり出番が減らされ、ご主人様と親しい人物のポジションは旧知の仲と言い張るステラに居場所を奪われる。無計画にキャラクターを増やし過ぎて、扱い切れなくなった結果がミストの冷遇という形で露骨に表れている。2巻の表紙カバーを外すと「出番少ない」としょぼんとするミストの姿が哀愁を感じさせる。ご主人様にぞんざいに扱われた末に「メルと遠くで暮らす!メルの為だ!カッコイイだろ!」の為だけにミストも仕事を一つ失った形になる(その為にミストの再登場は絶望的、作者贔屓のマリーとステラは別(酷)」。ご主人様だなんて子供や老婆に持ち上げられ、あんな冷血で依存と愛情の区別もつかない悲劇のヒロインだと鼻にかける人間の屑からは解放されたので、彼女よりもずっと立派な作家さんの担当になって、幸せになってもらいたいところだ(担当の作家さんがブレイクすれば、あの不人情な成金の屑の鼻を明かせるだろうから)。作者が執筆した「異世界花街御伽噺」に似た様な人物(典型的なKYで事ある毎に食事、楽をする事しか頭にない眼鏡女子)が登場するが、関連性は不明。関連性はないが、作者の引き出しが少ないから似たり寄ったりのキャラばかりというのは言わない約束。


  • コゼット

コレットの妹の孫でメイドを引退したコレットと暮らしている。このコゼット、登場させる必要があったのか、疑問が残る。そもそも、妹の孫っていう設定がよく理解できない。コレットの子供や孫ではダメだったのか?扱いが面倒臭くなったコレットを排除する為だけに登場したとしか思えない、それだけ存在意義がない。


同人誌版(ご主人様とわたしシリーズ)

※初出順。

発表年タイトル
2015ご主人様とわたし  
2015ご主人様といっしょ  
2016ご主人様となつやすみ  
2016ご主人様とあきのひ※本編の単行本2巻に再録
2016ご主人様とゆきのひ  
2017ご主人様と不思議な花  
2017ご主人様と休日※再録なし
2017ご主人様とわたし-再録本-「わたし」「いっしょ」「なつやすみ」「不思議な花」の4編を再録
2017ご主人様とおともだち  
2017ご主人様とおやすみ※再録なし
2018わたしのともだち  
2018わたしのすきなこ  
2018ご主人様とはなのひ以降、商業版の後日談
2018ご主人様とはれのひ  
2018ご主人様とはるのひ  
2019ご主人様とわたし2-再録本-「ゆきのひ」「おともだち」「はなのひ」「はるのひ」「はれのひ」「わたしのともだち」「わたしのすきなこ」の7編を再録
2019ご主人様としろいろ現時点で最後に出ている同人誌版で、物語の時系列的にも最後

同人誌のうち初期に発表されたものは、設定が本編と異なっている(例えば初出時のメルはメイン画像のように獣耳と人の耳がついている「四つ耳」だが、本編の獣人には獣耳しか無い)が、「獣耳の少女メル」連載開始後は本編の設定が用いられている(しかし、本編3巻のマリーや、同人誌「はれのひ」の表紙のメルに作者の作画ミスで人耳が描かれていたりする。ミスするくらいなら、やらなければ良いのに。というか、「四つ耳」とやらを修正するのにどんな意味があるのかは定かではない。その割には再録本でも、台詞の誤植等は修正されておらず、何を考え、どんな基準で修正処置するのか理解し兼ねる)。同人版と商業版の内容は基本的に食い違っているので、わざわざ、商業版のそれを使うのも如何なものか。


お屋敷にいた頃は無愛想でマニッシュな印象の目立ったご主人様だが、メルと遠い国で暮らし始めてからはブラウスの上からカーディガンを羽織り、ファンからも「表情も柔らかくとても女性的な雰囲気になっている」と好評の模様(女性的?女性なのに?オカマかこいつは)。上辺だけは取り繕う努力を始めただけマシか。中身は変わってないだろうけど。

一方、メルはご主人様と出会ったころからそれなりの年月が経っているはずだが、お屋敷にいた頃との外見の違いは首輪を外しただけで、ご主人様との身長差もほとんど変わらない。「はるのひ」でメルが発情期を迎える(初潮のメタファー)というエピソードがあるものの、獣人の成長については謎のままである。手抜き、やっつけ仕事、最初から何も考えていないとか言ってはいけない。



関連タグ

百合 おねロリ 獣耳

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