CV:潘めぐみ
人物
アンダーワールド(UW)北帝国の貴族令嬢で、UWにてキリトとユージオが通っていたノーランガルス帝立修剣学院の次席。
愛称は「リーナ」。
オーソドックスな剣術にムチや短剣などの小技を組み合わせた剣術流派「セルルト流」の伝承者で、学生時代はキリトに「歩く戦術総覧」と評された。
凜とした雰囲気だが、休日は髪を下ろすなど物腰も柔らかい。本命がいるユージオも見とれるほどの美女。三等爵士の家に生まれながらも、彼女の遠い祖先が皇帝の不興を買ったために、人界の主流剣術「ハイ・ノルキア流」の修練を認められなかったために、祖先が代わりに編み出した「セルルト流」の修練を重ねている。
そのような生まれゆえか差別意識はなく、貴族ではないキリトが秘める実力を買って自らの傍付き(学内限定の従者)に選び、身の回りの世話を任せ自らの剣技を教えた。
在学中は同級生であるゴルゴロッソの傍付きであるユージオとも交流があった。
300年に及ぶ人界の腐敗と停滞によって剣術でさえも只の見世物にまで堕落した中で、アインクラッド流と並びセルルト流は実戦的。キリトのアインクラッド流から新しいセルルト流秘奥義を編み出すなど彼女自身の才能もとても高い。
キリトは彼女の指導によりSAOでは使用経験がなかった両手剣ソードスキル『サイクロン』(セルルト流『輪渦』)を習得。この技でライオスとの戦いに勝利している。
キリトとの信頼関係は非常に強固であり、修剣士と傍付きのあるべき形としてユージオを感動させるほど。また、彼女自身もキリトに好意を寄せている節もあり、キリトも彼女の卒業祝いに彼女の出身地に自生していないながらも興味を抱いていた「ゼフィリアの花」をプレゼントするなど、ギャルゲーばりのサプライズを行っている。
異界戦争への参加にあたり、変わり果てたキリトと再会を果たし、同時にロニエ、アリス、そしてアスナとも面識を持つ。UWの内部時間で1年間傍付きだった関係は3人を大きく狼狽えさせた。
戦後は退役して実家の領地でキリトを療養させることも考えていた。
戦後は人界軍の将軍となり、キリトが代表を務める人界統一会議のもと戦後処理に尽力する。なお、ティーゼからはロニエと並びキリトの側室候補と見られていた。
ゲーム『アリシゼーション・ブレイディング』には、幼少期の姿や本編では描写されなかった花にまつわるエピソードが収録されている。幼少時は修剣学院で試合に勝てば必ず貴族達が『禁令持ち』のリーナに負けたことを正当化するために『卑怯』と言いがかりをつけるなど、原作・アニメに輪をかけて貴族の腐敗が描写されていた。
作中でそうした侮辱をしない貴族はウォロと(シンセサイズ前の)エルドリエの2人だけという有様であった。