概要
2ちゃんねるのアスキーアートの一つで、『キン肉マン』に登場する超人である四次元殺法コンビことペンタゴン&ブラックホールになにか喋らせるネタ。
豆知識をはじめ、妙に説得力があるセリフを言わせる。
この手のネタではよくあることだが、原作では別に豆知識を披露するようなキャラではない。そもそも『キン肉マン』に例のセリフ自体存在しない、いわゆる二次創作に該当する。
最初にこのAAを作ったであろう人物が何を思って四次元殺法コンビを起用したのかは謎に包まれているが、妙にしっくり来る彼らの出で立ちもあってか様々な文章の派生がネット上に広まっていった。
なお、冒頭のセリフについては、昭和時代の子供番組等でよく使用されていたフレーズと見られ、「良い子のみんな」と「諸君!」が混ざったものではないかという説もある。
作者の反応
このAAに関して原作者の一人、嶋田隆司(以下「ゆで」)が苦言を呈したことが話題になった。
経緯の簡単なまとめ
- <<2ch設立以前>>ゆでが「BHとペンタゴンが一番好きな超人だが活躍させる機会が無かったから機会があれば活躍させたい」と公言
- <キン肉マン新シリーズ開始>ゆで、BHとペンタゴンを活躍させる旨を宣言
- BHとペンタゴン大活躍
- ツイッター民「BHとペンタゴンが活躍したのはあのAAの影響だろ」
- ゆで「は?そんなAAしらねぇよ」(実際は何度かネタ発言しており知っているが、立場上認めるわけにはいかない)
- ツイッター民「まとめサイト見てよ」
- ゆで「著作権に関わるものなので見ません」(見たら知らぬ存ぜぬが通じなくなるため)
作者に対してこのような発言をすることはマナー違反なのだが、嶋田氏はSNSでの発言等がつつかれ気味で「いらんことばかりしてる」「仕事しないほうのゆで」とネタにされがち。なのでこの手の輩を作者自ら呼び寄せた部分もあった。
とはいえマナー違反なのは確かなので、ジョークや多少のおふざけ程度であってもTPOは守るべし。
そして公式化
キン肉マン43巻の単行本が発売され、この四次元殺法コンビが表紙を飾る事になる。
そして、付属している帯に書かれていたのは…
良い子の諸君! これがシリーズ通巻100巻目だ!! 四次元殺法コンビも超オススメ!
悪用される危険性
定番のセリフは何個かあるが、その中の一つがこれ。
>良い子の諸君!
>よく頭のおかしいライターやクリエイター気取りのバカが
>「誰もやらなかった事に挑戦する」とほざくが
>大抵それは「先人が思いついたけどあえてやらなかった」ことだ
>王道が何故面白いか理解できない人間に
>面白い話は作れないぞ!
この「先人が思いついたけどあえてやらなかった」という部分を改変し
先人があえてやらなかったんだから、現代でも無理してやらなくていいのでは?という形にして使われることがある。
この言葉だけならごもっともだし、四次元殺法コンビでなくとも多くの人が察している。
しかし問題はここから。
この発想を悪い方向に改変し、先人があえてやらなかったから無意味、理由付けなぞ不要……などという極論を発する者がいる。
確かにオリジナル(?)のセリフにもある「誰もやらなかった事」というのは、形にしても無駄な発想も多々あったのだろう。
だが一口に「あえてやらなかった」と言っても、技術的な制約、組織の命令系統、世間の無理解、もう一押しアイデアが足らないなど、様々な状況が考えられる。
なのに、外的要因を追求せず、発送自体を否定するなど短絡的思考にもほどがある。
良い子の諸君!
むやみやたらに名言を引用しても
使いどころを弁えないと逆効果だぞ!
「沈黙は金なり」「能ある鷹は爪を隠す」
「口は災いの元」「最大の敵は無能な味方」
どうしてそんな教訓があるのか、よく考えてみるんだ
最後に
良い子の諸君!
この文章を書いているのも君らと同じただの人間だぞ!
感心するのは結構だが過信はしないようにな!