人物
ラッキーの兄弟の1人にして音上楽音の子供の1人(次男)。ラッキーの2番目の兄にあたる。首には常にヘッドホンをかけている。
性格は温厚で幼少期はラッキーにべったりするほどの甘えん坊(所謂ブラコンといえる)。
しかし、数年ぶりにラッキーと再会した際は、その血族にそったのか彼を見下すようなそぶりを見せていた。
だが、プロ進出をかけたオーディションでは、そんなラッキーに対して涙を見せていた。
好きな食べ物は星形に切ってもらった焼肉。
ピアニストとしての実力
彼の演奏は、その音色から巨人の女性が幻影として現れている。
天才である故の苦悩
幼少の頃、母親がラッキーをつれて出て行った後、父と他の兄妹と共にイタリアへ行き音楽の学校へ入学。
1人ぼっちでいるのが嫌いなレイジロウは、自分にとって初めての友達となる彩刃倫道(サイバリンドウ)という少年と出会う。
レイジロウにとって彩刃は憧れの存在であり、彼のピアノとしての実力にも一目置いていたが、コンクールなどではいつも自分が勝ちであり「1番は彼に似合う」と思い、その優しさ故になんと彩刃に勝ちを譲る為にわざとミスをして優勝を逃す。
しかし、それが父:楽音の逆鱗に触れてしまい、しまいには憧れであった彩刃は"友達"ではなく、自分を執拗にいじめてくる"いじめっ子"へと変わってしまった。
だが、レイジロウはそんな彩刃を信じ続けていたが、とあるコンクールの日、彼によって倉庫に閉じ込められ、これを境に自身の境遇に絶望する。(彩刃自身は学校から追放された)
楽音「お前は凡才にはなれないよ、友達はピアノだけ」
父親のこの言葉がきっかけで、彼は「ピアノを続けなければ父親と兄弟に嫌われる」という苦悩により、"自分の持つ才能によって訪れる哀しみ"と"自分が困っても助けてくれる人物がいないという現実"を痛感し、さらには睡眠薬無しには眠れない程精神的に心を病むようになってしまった。
そして、そんなレイジロウの苦悩を知ったラッキーは彼を救う決意をした。
ラッキーから受け取る"救い"、レイジロウの見た『家路』
オーディション当日、ラッキー(自身のでもある)の従兄弟の正志により、倉庫に閉じ込められてしまう。この時彼は過去の出来事を必然的に思い浮かべ、悲しみに暮れている所でラッキーに助けられる。
その時ラッキーから自分の願い事を聞かれる。
普通の帰り道
そう、レイジロウは"天才としての人生"ではなく"普通の生活"を夢見ており、その想いをラッキーが叶えようとして彼はオーディションへ挑む。
ラッキーの弾く『家路』を聞き、レイジロウを含む会場のすべての人たちは夢を見る。
それは、かつて自身が望んでいた学校からの帰り道、そこで見たかつての友人、彩刃の幻影…
そして…
夕焼けの帰り道
ラッキーの奏でた"夕焼けの帰り道"、自身が望むすべてを感じたレイジロウ。
「僕はもう…ずっとラッキーの演奏の中にいたい」
「だって僕もう現実やだもん!!」
「何にも叶わない場所より…叶う場所にずっといたい…」
「帰ってこれなくたっていいから…」
ただずっと"天才"でいた彼が、ついに我慢の限界を迎え…
ラッキーにすべてを打ち明け、現実逃避に近いほどラッキーに泣きつくも、ラッキーは…
ラッキー「俺の願いが叶わなくなる…」
「ラッキーの願い?」
ラッキー「俺さ、レイジロウたちと同じ舞台でまた一緒にピアノ弾きたいんだ、だから、願いを叶えることを諦めないで、現実をちゃんと生きていってほしい」
ラッキーの願い事を知ったレイジロウ…
彼もまた、新たな一歩を進むのだった。
そして、オーディションを終えた後日、日本に留まる残り少ない時間をラッキーと過ごし、彼と再会を誓って日本を出た。
関連タグ
園田ラッキー 音上ドン 音上ミーミン 音上ファンタ 音上ソラチカ 音上シカト 音上楽音
中野三玖:多胎児(こちらは五つ子)の1人にして、トレードマークとしてヘッドホンを首にかけているキャラ繋がり。
奥平風也:芸能人であり厳格な母親によって自分には救いが来ないと失望した所を主人公に助けられたキャラ繋がり。また、後に母親とは和解している。
ドレミの歌:原曲である英語版の歌詞に、「Re (Ray) – a drop of golden sun(ミは黄金の太陽光)」というフレーズがある。また、ドレミの歌の初出であるサウンド・オブ・ミュージックには七つ子が登場する。