「私、自由のためなら何でもできる」
概要
人物
ラッキーの兄妹の1人にして、音上楽音の子供の1人(長女)。一人称は「私」。ウエーブがかった緑色の長髪が特徴的。私服は露出多めの服を着ていることが多い。ノゾミ・タクミ・ツキミという3人のマネージャーがついている。ピーマンが苦手。
黙っていれば人形のように美しい美少女。しかし非常に無邪気かつマイペースな性格であると共に独特の感性の持ち主で、木にマーガリンという名前をつけたり、人の家に窓から入ったりと奇行が目立つところもある。俗にいう残念な美少女である。
その一方で、父に対して挑発的な態度を取るなど小悪魔のような一面も持つ。
自分の感性を否定されることを酷く嫌っており、自分の好きなようにピアノを弾けない今の環境に不満を感じている。幼い頃から危なっかしい行動をつくづく注意してきて、今も彼女の野望を止めようとするラッキーの事も少々嫌っている。
一方でメロリには非常に好意的であり、『メロリン』『マイ フェアリー』と呼んだり、『メロリンの演奏が聞けなかった』と拗ねたり、運の貸家に訪れた際は『メロリンはどこだ』と駄々をこねたりするなどかなりの執着を見せる。
演奏スタイル
ミーミンのファンタジーは木々×妖精。彼女の独自解釈でピアノを弾くとメロリの姿そっくりの妖精たちが出現する。一方で何も考えずに演奏すると美しい木々が現れ、その隙間から曲の本質が見え隠れする。木々をぐにゃりと歪めた演奏をすることもできる。
ミーミン自身は妖精の演奏を愛しているが、クラシック業界では木々の方が評価されるというジレンマを抱えている。
演奏楽曲一覧
※演奏予定だった楽曲を含む
※太字は演奏描写あり。リンク先は公式twitterによるオススメ動画
『エリーゼのために』(ベートーヴェン)
『木枯らし』(ショパン)
『平均律1巻1番プレリュード』(バッハ)
『メフィスト・ワルツ』(リスト)
『ピアノ協奏曲第2番』(ブラームス)
愛しの「妖精(フェアリー)との出会い
幼少の頃、好奇心での行動すべてにダメ出しを言われ続けたミーミン。そんな中でも彼女には自分にだけ見える妖精「マイフェアリー」と遊びたいという一心の為にピアノを弾き続けて楽しんでいた。ある日、風邪で何も考えていない状態で演奏をしていた時、周囲の人間の眼に「木」が見えた事で評価が上がり、父楽音からもこの時と同じ状態で演奏する事を指示されるもミーミン本人はどのコンクールでも自分なりの演奏をした。
しかし、楽音本人はそんな事を許す事無く怒り…
楽音「勝てないなら殺すべきだよ、そんな妖精」
自分の一番を否定される気持ちに嫌気が差していた時に、ある少女と出会う。
その少女こそ、彼女が愛する山中メロリであった。
メロリに助けられたミーミンは彼女に一目惚れし自身にとっての"救世主「フェアリー」"と感じた。
当時は名前も知らなかったが、メロリの演奏に自分と同じ「自由」を感じたミーミンは2年後、彼女の出演したコンクールの番組を観て名前を知り、さらに関心を持つ。
しかし、その1年後メロリの演奏が自分の知る演奏でなくなった事に気付き、"ダメ出しを言われ続けて自由を奪われた"と思い、ミーミンはメロリを守ろうとしてある決意をする。
「自由になる、何もしてでも」
そう、つまり彼女が自由を求める理由はすべて、メロリの為であった。
メロリとの再会、そして失望
コンクール決勝、ミーミンはついにメロリと再会を果たす。しかし、彼女は険しい表情をしており、さらにメロリから信じられない言葉を聞かされる。
メロリ「私はあなたのせいで苦しいの」
実はメロリは自分が音楽業界で1位でなければ意味がないと思っており、その為にはミーミンは邪魔な存在でしか思っていなかった。
そしてメロリはある事を思いつく。
メロリ「嫌いになってしまえばいい…あのコがピアノを嫌いになって音楽業界(この世界)から去ってくれれば…2番の私は1番に戻れる」
メロリ「あの壮大な天才を陥れるのよ」
メロリ「"私(ユアフェアリー)"があのコを殺すのよ」
そう、なんとメロリは彼女によって自身を失望される事で、ピアノを嫌いにさせて音楽業界から身を引かせようと企んでいたのであった。
そして思惑通り、ミーミンはピアノを嫌いになるかけるが…。
海を駆けるラッキーからの想いと、新たなる導き『喜びの島』
そして、ラッキーの出番となったコンクール。ピアノを嫌いになりかけたミーミンは古須に連れられラッキーの演奏を聴きに向かう。
そこでラッキーは、考えた。
ラッキー『俺はフルスさんを傷つけたあの自由は、今でもダメだと思うけど…楽しくピアノを弾く自由は何もダメじゃないと思うから…ピアノを嫌いにならないでほしい…弾くよ、俺のその願いを込めて…』
ラッキー『ミーミンのための…『喜びの島』を』
そしてついに、ラッキーの演奏が始まる。
そのとき彼女は、豪華客船の上に居た。目の前には海の上に浮かぶ1つの島と、妖精と化した小さなメロリの幻影。
妖精メロリ「あの島に行こー」
ミーミン「え~~~?いいよ~~~この船で行くの?」
妖精メロリ「その船は止まっちゃったの!だから海を渡って行こー」
ミーミン「え~!ムリだよ~溺れちゃうでしょ~~」
妖精メロリ「大丈夫!ミーミンなら大丈夫」
そしてミーミンは、妖精メロリのエスコートの元、海を駆ける幻想に浸る。
幻影の中で妖精たちと楽しい時間を過ごしたミーミンは、ある決断をラッキーに告げる。
「私、クラシック音楽の世界を出ることにする」
「音上の家も出て、マイフェアリーと世界を創るの」
なんとミーミンは、さらなる自由の為に、ピアニストとしての人生を捨てる事を決意。
当然ラッキーは、心配するが…
ラッキー「…きっと大変なことがいっぱいあるよ…けどそれは、すげー素晴らしい自由だと思う!応援してる、ずっとずっと、応援してる!」
ラッキーの励ましの言葉を胸にしたミーミンは、最後の演奏を心から楽しみ、会場に別れを告げて去って行った。
余談
イタリア音名「ミ」は、ドイツ音名では「E(エー)」。日本音名では「ホ」。
隣接するレ・ファとは基本的に不協和音となる。「ミ・ソ・シ」「ド・ミ・ソ」「ラ・ド・ミ」の組合せは和音となる。
関連タグ
園田ラッキー 音上ドン 音上レイジロウ 音上ファンタ 音上ソラチカ 音上シカト 音上楽音
ウァラク・クララ、エルダ、久南白…緑髪で子供っぽい性格が共通している。特にクララとは不思議ちゃんな面も共通する。
クララ・シュ―マン…実在した人物であり、19世紀に活躍していた女性ピアニスト
幼少期に両親が離婚し、父親からピアニストになるように教育を受けていた面
世間から天才少女と呼ばれた所や最終的に父親と決別している点も似ているが、
ミーミンと違い、彼女は楽譜に忠実な演奏者で有名だったようだ