概要
誕生日 | 3月12日 |
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身長 | 154cm |
好きな食べ物 | メロン |
人物
日野運や音上ミーミンに影響を与えた「元天才」のピアニスト。四分谷音楽高校の3年生。理事長門下生でラッキーの先輩にあたる。DADAは同門の先輩。一人称は「私」。
頭につけた大きいリボンが特徴的。私服はフェミニンな装いのものが多い。可愛らしい容姿で人当たりも良いが、ふとした時になんとなく怖い系の圧をみせる。
好きな曲は「亡き王女のためのパヴァーヌ」で、雑誌のインタビューでは「ノスタルジーの曲だよ。“亡くなっちゃった王女さま”じゃなくて、“失くしちゃった王女さま”」と語っている。
現在は訳あって天才を捨て、人気バンドのキーボードとして活躍。かなりの人気と高い知名度を誇っている。作中では園田ラッキーにアナリーゼ(楽曲分析)不足を指摘するなど良き先輩だが…?
過去(ネタバレ注意)
私は私の天才を愛してる
メロリの演奏は背景をグニャリと歪め宇宙を見せるもの。最初は周囲に変な演奏だと言われていたが、めげずに自分の才能を愛して好きにピアノを弾き続けていた。
この頃、自分と同様に個性的な演奏を否定され苦しんでいたミーミンと出会い、彼女に自由にピアノを弾くことの素晴らしさを伝えた。
そうしてついに自由なグニャリ演奏が評価され、コンクール1位を獲得。高校1年生の時にはプロのピアニストとして第一線で活躍するようになる。当時はパリの音楽院に留学していたが、ストーカーに襲われ身の安全を確保するため一時帰国。その際に運と出会い彼がピアニストになるキッカケを与えた。(「ダダダダーン」時代)
しかしそれからまもなく、彼女は自分の才能を愛することができなくなってしまう。
すべては自分の世界を守るため
メロリはTVでグニャリと歪む木々を表現したミーミン演奏を見て、ただ背景を歪ませる自分の演奏よりずっと美しいと感じ、自分で自分の演奏が一番すばらしいと思えなくなったのだ。それ以降のメロリは心がすさみ、つまらない演奏ばかりするようになってしまう。
一方でミーミンはメロリが"ダメ出しを言われ続けて自由を奪われた"と思いこみ、彼女の救世主になろうと自分が嫌いな木々の演奏で1位を取り人々を屈服させようとしていた。それを理解したメロリはある事を思いつく。
「嫌いになってしまえばいい…あのコがピアノを嫌いになってこの世界から去ってくれれば…2番の私は1番に戻れる」
「"私(ユアフェアリー)"があのコを殺すのよ」
そう、なんとミーミンにもっと不自由な演奏をさせてピアノを嫌いになってもらい、音楽業界から身を引かせようと企んだのである。
そのためにメロリは天才を捨て優等生的なつまらない演奏をするようになる。同時にバンドのキーボードの仕事を受けてメディア露出も増やし、ミーミンに自分の存在を意識させ続けようとした。
その狙い通りにミーミンはピアノを嫌いになりかけたが、結局は悪になりきれずラッキーがミーミンを救うよう仕向けてしまう。本当の自由を得たミーミンの演奏を聴いて、次は自分を愛するために正面から彼女とぶつかる決意をした。