曖昧さ回避
もしかして→亡き王女の為のセプテット
概要
原題は、(Pavane pour une infante défunte)。ラヴェルが24~5歳頃(1899年)の作品で、パリ音楽院在学中に作曲した。諸説あるが、ラヴェルがルーヴル美術館を訪れた時にあった、17世紀スペインの宮廷画家ディエゴ・ベラスケスが描いた、「マルガリータ王女」の肖像画からインスピレーションを得て作曲した、とされる。なお、パヴァーヌとは16世紀から17世紀にかけてヨーロッパの宮廷で普及していた舞踏のことである。
1910年に、ラヴェル自身がこの曲を、フルート2、クラリネット2、ファゴット2、ホルン2、オーボエ1、ハープ1、弦楽器の小管弦楽用に編曲した。
ちなみにタイトルの意味合いとしては、「今は亡き王女がスペインの宮廷にて、まだ幼かった頃よく踊っていたパヴァーヌ」というのが正しいのだが、発表当初は「幼くしてこの世を去った王女に捧げるパヴァーヌ」と解釈した者が多く、今でもこう勘違いしている方が一定多数いる。
(実際モデルのマルガリータ王女の享年は21歳で、若くはあるも幼いという年齢では無い)