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タビラの編集履歴

2022-06-21 21:59:59 バージョン

タビラ

たびら

日本固有種のタナゴの一種。 地域ごとに5つの亜種に分けられている。

概要

コイ目 コイ科 タナゴ亜科 タナゴ属に所属する日本固有種の淡水魚。

和名は水田周辺の水路にいる平たい魚という意味。

ICUNレッドリストでは準絶滅危惧に指定されている。

体長は8cmほどで、1対の短い口ひげをもち、鰓蓋の上部にタビラ班と呼ばれる青色の斑紋がある。

腹びれ基部より後ろ側から尾びれの付け根までの体側に1本の青い縦帯をもつ。

本州・四国・九州北部の河川中下流域や農業用水路、湖沼などに生息する。

移動性が強く、季節ごとに回遊して生息環境を変える。

繁殖期は春、オスには美しい婚姻色が現れる。

他種のタナゴ類と同じく、生きたイシガイ目の淡水性二枚貝の鰓に産卵する。

5つの亜種に分けられ、それぞれ好む環境や婚姻色の色彩、卵の形、背鰭の稚魚班の有無などが異なる。


亜種

アカヒレタビラ

  • 分布域︰関東地方(千葉県・茨城県・栃木県・群馬県・埼玉県・東京都・神奈川県)・東北地方(青森県・岩手県・宮城県)
  • 生息環境︰河川上~下流域・農業用水路・湖の流れがある環境に生息する。
  • 特徴︰体高はやや高く、稚魚の背鰭に黒斑は無い。卵は丸い。
  • 婚姻色︰体は緑、腹部は赤、下腹部は黒、青色縦帯の周りは赤、腹鰭は黒く染まり、前縁は白く縁取られ、黒く染まった背鰭と臀鰭の縁に鮮やかな赤色帯が現れる。
  • 産卵母貝︰カワシンジュガイイシガイマツカサガイ
  • その他︰絶滅危惧IB類

キタノアカヒレタビラ

  • 分布域︰東北地方(福島県・山形県・秋田県)と新潟県
  • 生息環境︰河川のワンド・農業用水路・ため池の流れが緩やかか、ほとんどない環境に生息する。
  • 特徴︰体高はやや低く、稚魚の背鰭に黒斑は無い。卵は細長い。
  • 婚姻色︰体は緑、腹部は赤、下腹部は黒、縦帯の周りが赤、腹鰭は黒く、白色帯に縁取られ、背鰭と臀鰭は黒く、赤色帯で縁取られる。
  • 産卵母貝︰カラスガイ
  • その他︰絶滅危惧IB類

ミナミアカヒレタビラ

  • 分布域︰山陰地方(島根県・鳥取県)・北陸地方(福井県・石川県・富山県)
  • 生息環境︰河川のワンドや農業用水路、湖やため池の流れが緩やかか、ほとんどない環境に生息する。
  • 特徴︰体高はやや高く、稚魚の背鰭には薄い黒斑がある。卵はやや細長い。
  • 婚姻色︰体は緑、腹部は黒、縦帯の周りは赤、腹鰭は黒色で白く縁取られ、背鰭に桃色の帯、臀鰭は黒と桃色のツートンカラーに染まる。
  • 産卵母貝︰カラスガイ
  • その他︰絶滅危惧IA類・山陰では捕獲や飼育が禁止

シロヒレタビラ

  • 分布域︰近畿地方(兵庫県・大阪府・京都府・滋賀県)・東海地方(愛知県・岐阜県・三重県)・山陽地方(岡山県・広島県)・四国(徳島県)
  • 生息環境︰湖・池・河川・農業用水路の流れのある環境。

水深が深い場所や流れの早い場所にも生息する。

  • 特徴︰体高はやや高く、稚魚の背鰭に黒斑は無い。卵は丸い。
  • 婚姻色︰体は青く、腹部は黒く、腹鰭と臀鰭は白黒のツートンカラーに染まる。

背鰭にも白色が現れることがある。


セボシタビラ

  • 分布域︰九州北部(福岡県・熊本県・佐賀県)と壱岐島(長崎県)
  • 生息環境︰河川・農業用水路・湖の流れのある場所。

流れが早い環境にも生息する。ため池には生息しない。

  • 特徴︰体高はやや高く稚魚の背鰭には明確な黒斑がある。卵は細長い。
  • 婚姻色︰背鰭に赤色帯が現れ、臀鰭は白黒のツートンカラー、体が緑、腹部は赤、下腹部は黒く染まる。
  • 産卵母貝︰カタハガイマツカサガイカラスガイ
  • その他︰絶滅危惧IA類・国内希少野生動植物種

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