概要
コイ科に含まれる亜科の一つ。
簡単に言うとタナゴの仲間である。
主に東アジアの温帯域に分布するが、ヨーロッパやロシアなどの冷帯や、ベトナムやラオスなどの熱帯にも数種が分布する。
日本には16種、亜種が分布する。
大きさは3~20cm。ほとんどの種類は4~10cm程。
平地の河川や湖沼、ため池などを群れを作って遊泳し、プランクトンや藻類、水生昆虫などを捕食し、付着藻類や水草も食べる。
産卵期のオスの体色は美しい婚姻色に変化する。
春に産卵する種と秋に産卵する種が居る。
河川改修やため池の埋め立て、乱獲や外来種の影響などで急速に数を減らしており、多くの種が絶滅の危機にある。
日本産の16種、亜種の内、13種、亜種が絶滅危惧種に、2種が準絶滅危惧種に指定され、国内希少野生動植物種や天然記念物に指定されている種も存在する。
主な種類
タナゴ属 Acheilognathus
日本産
- タナゴ
- イチモンジタナゴ
- カネヒラ
- ゼニタナゴ
- イタセンパラ (天然記念物)
- オオタナゴ (特定外来生物)
- タビラ
- シロヒレタビラ
- ミナミアカヒレタビラ
- アカヒレタビラ
- キタノアカヒレタビラ
- セボシタビラ (国内希少野生動植物種)
外国産
- トンキントゲタナゴ
- 中国トゲタナゴ
- ガビサントゲタナゴ
- ヒゲタナゴ
- クワンシータナゴ
- タイリクカネヒラ
- 彩タナゴ (長江イチモンジタナゴ)
- チョウセンイチモンジタナゴ
- オオイチモンジタナゴ
- 赤瞳タナゴ
- 青瞳タナゴ
- コウガイタナゴ (チョウセントゲタナゴ)
ミヤコタナゴ属 Pseudorhodeus
- ミヤコタナゴ (天然記念物)
アブラボテ属 Tanakia
日本産
外国産
バラタナゴ属 Rhodeus
日本産
外国産
- カラゼニタナゴ
- バラタナゴモドキ
- ウエキゼニタナゴ (カラバラタナゴ)
- ホンダゼニタナゴ
- トゲバラタナゴ
- カガミバラタナゴ
- ハッカタナゴ
- レモンタナゴ
- アムールタナゴ
- ヨーロッパタナゴ
- ニセヨーロッパタナゴ
- 石台タナゴ
- 藍石台タナゴ
タイワンタナゴ属 Paratanakia
日本には分布しない
シノロデウス属 Sinorhodeus
(中国に生息し、タナゴ類では例外的にシジミに産卵する。)
関連タグ
タナゴに似た魚