概要
カマツカ亜科とは、コイ科の亜科の一つである。
東アジア~ヨーロッパに約30属200種が分布する。
日本には約20種が分布する。
ほとんどの種が底生魚、または半底生魚であり、河川や湖沼の低層を遊泳し、プランクトンやデトリタス、水生昆虫や甲殻類、藻類などを摂食する。
流線形の種が多く、ほとんどの種が口ヒゲをもつ。
小型の種は5~8cm程、中型の種は10~30cm程、大型の種は60cm程に成長する。
集団で水底に卵をばらまいて産卵する種が多いが、巣を作り卵を孵化するまで保護する種、二枚貝に産卵する種、他の魚の巣に托卵する種なども存在し、多様な繁殖生態をもつ。
おおまかには底生魚のカマツカ・ヨーロッパカマツカ類、半底生のニゴイ・スゴモロコ類、遊泳性のヒガイ・モロコ類に分けられるが、例外も存在する。
主な種類
和名が付いているものや、観賞魚として日本に輸入される種などを記す。
カマツカ類
大半が底生魚であり、主に河川に生息する。
カマツカ属
ツチフキ属
- ツチフキ
- 中国ツチフキ
ゼゼラ属
コブクロカマツカ属
ドジョウカマツカ属
トカゲカマツカ属
キセノフィソゴビオ属
- キセノフィソゴビオ・ボウレンゲリィ
ゴビオ属
メソゴビオ属
ニゴイ・スゴモロコ類
半底生。低層を遊泳する。
ニゴイ属
スゴモロコ属
ヒガイ・モロコ類
かつてはヒガイ亜科・モロコ亜科に分けられていた。
遊泳力が比較的高い種が多い。
タモロコ属
モツゴ属
ムギツク属
クロムギツク属
ヒガイ属
ヤガタムギツク属
ミナガミヒガイ属
リノゴビオ属
ゴビオキプリス属