概要
スワモロコ(Gnathopogon elongatus suwae)とは、コイ科カマツカ亜科タモロコ属に属する淡水魚である。
タモロコの亜種であり、長野県にある湖、諏訪湖の固有亜種。1960年代に絶滅したと言われている。
体長は12cm程。ホンモロコに似たスマートな体型で、胸びれがタモロコよりやや長く、体表に黒点が多いとされている。
湖の表層~中層を遊泳し、プランクトンを食べていたと考えられている。
人間による湖の環境変化や、放流されたホンモロコとタモロコとの種間競争に敗れた事が絶滅の要因と考えられている。
生存説
2012年に柿岡諒らが発表した論文によれば、タモロコが3系統に分かれるとされた。
この3集団は、諏訪湖から流れ出る天竜川上流域とその周辺の水路で、琵琶湖から移入されたホンモロコE1系統と、在来と思われるタモロコE2系統、そして移入されたタモロコE1系統とも異なる遺伝子をもつ天竜川独自のスワモロコE3系統である。
この内、タモロコE3系統は、スワモロコの生き残りの可能性があるとされている。
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