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概要

和名ヤガタムギツク
別名シュリ
英名cyprinid fish、Korean splendid dace
学名Coreoleuciscus splendidus
分類コイ目 コイ亜目 コイ上科 コイ科 カマツカ亜科 ヒガイ族(Sarcocheilichthyini) ヤガタムギツク属
体長10~15cm
分布域朝鮮半島(漢江・錦江水系と、日本海流入河川)

朝鮮半島固有種のコイ科淡水魚

和名にムギツクと付くが、ムギツクとは別属で特に近縁ではなく、托卵も行わない。

長らく一属一種とされていたが、近年になって韓国の洛東江と蟾津江に生息する個体群が、別種 青緑ヤガタムギツク/チャムシュリ(Coreoleuciscus aeruginos)として新種記載されている。(メイン画像はおそらくこちら)

日本では、まれに観賞魚として流通する。

形態

体は流線形で吻端は尖り、目は小さい。一対の口髭を持つ。

背面は金色がかった薄茶色で腹面は銀白色。

体側には1本の黄色~橙色の縦帯が走り、それを上下から挟み込むように色が白や青緑・紫・赤など気分や個体差などでコロコロ変わる縦帯が走る。

吻端から目を通って鰓蓋後方付近までには1本の濃い黒色縦帯が走り、薄く細くなるが尾柄部まで黒帯は続く。

黒帯はその他の場所にも途切れた細いものが見られ、各鰭には名前の由来でもある、黒い矢じり状の模様を持つ。

幼魚は体側の黒色縦帯のみが明確で、ムギツクニゴイを混ぜたような見た目をしている。

生態

河川上中流域の岩がゴロゴロした流れの速い瀬に生息し、低層を小規模な群れで遊泳する。

底生が強く、カマツカのように底に定位している事もあり、石の下に隠れている事も多い。

主に水生昆虫や小型甲殻類などの底生動物や付着藻類などを食べている。

繁殖期は4~6月で、砂利や大きな石の下に非常に粘着性の高い卵を産む。

余談

韓国に潜入した北朝鮮工作員と、韓国諜報部員との悲恋を描く韓国映画『シュリ』のタイトルは本種の朝鮮語名である쉬리(シュリ)から取られている。

本種は南北朝鮮の国境地帯の河川にも生息し、自由に南北を行き来できる事を劇中内容と絡めたと考えられる。

劇中では主人公のオフィス内の水槽に泳いでいる姿が見られる。

関連タグ

淡水魚

ムギツク

シュリ

黒い砂漠:ゲーム内で本種を釣ることができる。

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