概要
菱形の体型と、平たい身体、名前の由来となった薔薇色の婚姻色が特徴。
中国、台湾、朝鮮半島、日本などに生息し、複数の亜種に分けられている。
河川中下流域や池沼などに生息し、小型の生物や付着藻類などを食べる。
春に生きたイシガイ目の二枚貝に産卵管を差し込み、エラの中に卵を産み付ける。
亜種など
中国の長江流域などに分布するバラタナゴの亜種。
体長6~9cmと比較的大型で、背が盛り上がり、腹鰭に明確な白線をもつ。側線有隣孔は2~7枚ほど。
日本でも食用として輸入されたソウギョやハクレンに混じって輸入されたものが外来種として定着し、ニッポンバラタナゴや他のタナゴ類の減少の原因となっている。
現在は最もよく見られるタナゴとなり、北海道から沖縄までの全ての都道府県に定着している。
西日本に分布するバラタナゴの亜種。
体長4~7cmと比較的小型で、婚姻色はレンガ色に近い赤。腹鰭に白線はなく、周辺に赤いでべその様な突起をもつ。側線有隣孔はない場合が多い。
タイリクバラタナゴとの交雑や、生息地の破壊で減少している。
環境省レッドリストの絶滅危惧IA類。
- バラタナゴ台湾集団
台湾に分布するバラタナゴ。
大型で腹鰭に明確な白線をもつ。
婚姻色は濃い赤。
- バラタナゴ朝鮮半島集団
朝鮮半島に生息するバラタナゴ。
小型でニッポンバラタナゴに似た婚姻色をもち、腹鰭の白線が薄い。