概要
ピョートル大帝(ピョートル・ヴェリーキイ、 Пётр Вели́кий)はピョートル1世とも呼ばれるロシア帝国の皇帝。それまで近代化に後れを取っていたロシアを、急速に近代国家へと発展させた巨人。
治績
近代化の基盤としてバルト海への進出を計り、大北方戦争を起こしてスウェーデン、オスマン帝国を破る。当時バルト帝国と呼ばれる覇者であったスウェーデンの覇権を打ち破って逆に東欧最強国家の座に就く。この実績を背景にそれまでのロシア君主の称号ツァーリにインペラトールという称号を加える。支配者がインペラトールである事から以後のロシアをロシア・エンパイアと歴史学上呼び、和訳してロシア帝国と呼ぶ。また、占領したバルト海沿岸にサンクトペテルブルクという新首都を建設する。
内政では西欧文化を積極的に導入し、海軍創設、徴兵制、無駄な行政のスリム化、工業への政府投資、正教会への統制強化などを行った。
経歴
ロシアのツァーリの子として生まれたが、少年時代は親族が帝位を確保して不遇の身であった。その立場を利用して、外国人居住地に出入りして見聞を広める。皇帝として実権を握った後も、西欧訪問使節団に身分を隠して参加したりしている。
身長203cmもの文字通り巨人であったと伝わる。庶民に混じって暮らした時代が長かったゆえに手仕事に優れ、ハンマーを振るっては怪力を示したという。
表記揺れ
ピョートル1世 ピョートル一世