概要
千葉県白井市の千葉ニュータウン西白井地区に所在。JRAの騎手及び厩務員の候補生を養成する。全寮制。
「学校」と名前がついているが、学校教育法に規定される学校ではない。
この場所では元々中山競馬場白井分場として、現役競走馬の調教を行っていた。1978年に美浦トレーニングセンターが開所したことで白井分場の厩舎郡は美浦トレセンへと移転。残された施設が馬事公苑白井分苑としてリニューアルされ、馬事公苑で行っていた騎手養成業務の一部を移管。1982年に馬事公苑の騎手養成業務全てが移管された。
騎手教育課程
3年間の養成を経て、乗馬経験がなくとも騎乗技術が身につけられるカリキュラムが組まれている。1学年あたりの生徒数は10名ほどという少数精鋭で、担任1人と教官2人が担当する。
月曜日から土曜日まで授業があり、日曜日は休校日として外出できる。騎手課程で最も厳しいのは体重管理で、減食生活をして規定の体重をキープしなければならない。食堂にはカルシウムの補給目的で煮干しが置いてあり自由に食べられる。
1年生と2年生の9月15日までは基礎課程として座学と実技を1:2の割合で受ける。基礎過程を修了すると実践過程として1年間、美浦・栗東の両トレセンで実際に厩舎スタッフの1人として実習を受ける。3年生の10月からは競馬学校に戻って学習を受け、訓練の総まとめとして模擬レースにも参加する。この時期に騎手免許の試験を受け、晴れて合格し卒業することで騎手としてデビューできる。
模擬レースは現役騎手がエキストラ騎乗するレースや競馬場で行われるものについては一般公開されている。
応募資格
- 中学卒業見込みまたは中学卒業以上
- 入学時の年齢が20歳以下
- 一定水準以下の身長体重(家族の体格も考慮する)
厩務員課程
JRA厩務員の候補生がこちらで学びを受ける。期間は半年。
厩務員課程は育成牧場での労働経験と騎乗経験がないとまず入学できないとされる。
学習内容は調教訓練・厩舎管理・競走馬管理・装蹄など。