概要
「テラーノベル」とは、チャット形式で小説を投稿できるアプリのこと。
全盛期の「占いツクール」のように若年層が創作を楽しむプラットフォームであるためか、現在そこからpixivへと移ってきたユーザーのトラブルが絶えない。
テラーキッズの定義
pixivで無自覚に規約違反をしている元テラーユーザーを指す。
彼らは世代的にネットでの失敗で恥をかいて暗黙の了解を学んだことがないため、「占ツク」以降の黒歴史がどんなものかわかるヲタと違って羞恥心が薄い
発端
ことの発端はチャットノベル式投稿アプリ「テラーノベル」の運営体制変更によるもの。
本アプリはこれまで小中学生を中心にした利用者が二次創作を自由に投稿できる仕様であったが、版権イラストや舞台劇のスクリーンショット等の無断転載や未成年による18禁小説投稿といったルール違反が多々見受けられたため、苦情が殺到。
これを受けたテラーノベル運営管理側が2022年8月に今後の対応について声明を発表。二次創作投稿を禁止し、サイトパトロールで年齢指定作品の違反を厳しく取り締まることを決めた。
テラー移民
テラーノベルの投稿に自由が利かなくなり、運営から作品を非表示にされた多くのユーザーはpixivに移って投稿を始めるようになる。
pixivとテラーノベルとではリテラシーの見解に違いがあり、なおかつ後者はクローズドコミュニティであるためか「pixivでやってはいけないこと」がテラーからきたユーザーに伝わらない場合が多い。
ここから派生するトラブルが問題点となっている。
迷惑行為具体例
プロフィールを登録する際、本来未成年にもかかわらず18歳以上と設定しアダルト作品を閲覧する。
同様に年齢指定作品を投稿する。あるいは、指定せずに性描写暴力描写を含む小説を投稿する。
アニメのスクリーンショットを小説の表紙にする。もしくはプロフィール画面に設定する。
pixivやTwitterに投稿された他人のイラストを無断で小説の表紙に使用。(改定前テラーノベルでも問題視されていた)
絵を無断転載された人が転載先に問い合わせても「無断転載って何ですか?」と知らぬ存ぜぬを通す。さらにタチの悪い場合は「素敵なイラストだったので表紙にしました」「どうして無断で画像を使ってはいけないんですか?」などと居直り強盗の態度に出る。
オリジナルタグをつけて二次創作を投稿。
小説でも設定説明でもない文を小説に投稿する。(プロフに書けばいいような自己紹介など)
絵でも立体造形物でもない写真を絵日記代わりにイラストフォームに投稿する。
ファンボックスで高額な有償リクエストを設定する(なお作品のクオリティはご察し)
二次被害
テラー移民の増加を受け、成人向け作品を投稿していた従来のユーザーたちが事態収束まで作品を非表示設定するようになる。フォロワー数が多く注意深い絵師さんは、全年齢内でも下着姿や体の部位を強調したセンシティブな内容のイラストも非表示。
簡単にいうと、年齢をごまかしたバカガキがエロ絵を見ようとするので絵師さん(あるいは字書き)が自衛し、ちゃんとマナーを守って閲覧ブクマしていた紳士淑女の皆様までもが春画を楽しめない事態に発展しかけている。
被害に遭いやすいジャンル
おもに「すとぷり」の夢小説が多い。「東京卍リベンジャー」や「ハイキュー!」等の少年漫画の二次創作なども目立つ。
すとぷりに至っては実在の芸能人を取り扱っているため、これまでの炎上の経緯含めいろいろな意味でもめやすい。
三次被害
上記の通り、テラーのルール感覚のままpixivを利用するキッズのとばっちりを受けた者。「はじめまして」や「大切なお知らせ」と題してオリジナル小説タグで自己紹介をする香ばしい文や登場人物と書き手が対話する痛々しいあとがきに共感性羞恥を味わった者から大きな反感を買うことになる。
相手は無断転載や著作権侵害の意味がわからず丁寧な問い合わせやコメントでは日本語が通じないため#義務教育からやり直せ#検索妨害などの辛辣なタグをつけるpixivユーザーが後を絶たない。
テラー移民を追い出そうというお気持ち表明も投稿されているがそれでは本末転倒になる。
きつい表現でタグ付けするとかえってテラーキッズは自分が被害者だと思って開き直るので注意。
対処法
現時点で一番無難な対処法は、該当作品欄にある「問題を報告する」から運営に削除申請をすること。自己紹介等は「オリジナル作品の定義に当てはまらない」を選んで通報できる。
イラっと来るのはわかるがpixiv運営が対処してくれるまでやり過ごさないと、逆にこちらがキッズから誹謗中傷の通報をされかねない。