テラーキッズ
てらーきっず
テラーキッズとは、以前、チャットノベル式投稿アプリ「テラーノベル」を利用していた迷惑行為をするユーザーの事を指す蔑称的ネットスラングである。テラーノベルは全盛期の「占いツクール」のように若年層が創作を楽しむプラットフォームであるためか、現在そこからpixivへと移ってきた新規ユーザーと既存ユーザー間のトラブルが絶えない。
彼らは世代的にネットでの失敗で恥をかいて暗黙の了解を学んだ経験がないため、占いツクール以降の黒歴史を知るオタクと比べ羞恥心が薄いとされている。
一次被害(創作者)
テラーキッズと呼ばれるユーザーは、以下のような行為をした。
- プロフィールを登録する際、本来未成年にもかかわらず18歳以上と設定し年齢指定作品を閲覧する。
- 本来未成年にもかかわらず年齢指定作品を投稿する。あるいは、指定せずに性描写暴力描写を含む小説を投稿する。
- アニメのスクリーンショットを小説の表紙にする。もしくはプロフィール画面に設定する。
- pixivやTwitterに投稿された他人のイラストを無断で小説の表紙に使用する(ガイドライン改定前のテラーノベルでも問題視されていた)。
- 絵を無断転載された人が無断転載したユーザーに問い合わせても「無断転載って何ですか?」と知らぬふりをしたり、さらにタチの悪い場合は「素敵なイラストだったので表紙にしました」「どうして無断で画像を使ってはいけないんですか?」などと居直り強盗の態度に出たりする(もちろん「なぜいけないのか」を本当に知らない可能性もある)。
- オリジナルタグをつけて二次創作を投稿する。
- 小説でも設定説明でもない文章(プロフに書けばいいような自己紹介文など)を投稿する。
これらの行動により、絵や小説などを創作する個人・団体が被害を受けた。そのほかには、
- 絵でも立体造形物でもない写真を絵日記代わりにイラストフォームに投稿する。
- ファンボックスで作品のクオリティに見合わない高額な有償リクエストを設定する。
などの行動があった。
被害に遭いやすいとされているジャンル
主に「すとぷり」の夢小説が多く、「東京卍リベンジャーズ」や「ハイキュー!!」等の少年漫画の二次創作なども目立つとされている。すとぷりに至っては実在の芸能人を取り扱っているため、これまでの炎上の経緯含めいろいろな意味でトラブルになりやすい。→ナマモノ
二次被害(ファン)
このようなユーザーの増加を受け、成人向け作品を投稿していた従来のユーザーたちは事態収束まで作品を非表示設定するようになる。特にフォロワー数が多く注意深いユーザーは、全年齢の作品であっても下着姿や体の部位を強調したセンシティブな内容のイラストまで非表示するなどして自衛した。
これにより、これまでちゃんとマナーを守ってpixivを利用していた紳士淑女までもが春画(=R-18作品)を楽しめない事態に発展しかけている。
三次被害(共感性羞恥を感じた人々)
彼らがpixivに投稿した、「はじめまして」や「大切なお知らせ」と題してオリジナル小説タグが付けられた自己紹介文や登場人物と書き手が対話する痛々しいあとがきを見て、自身がネットで行った過去の行動を思い出し共感性羞恥を味わった人々もいた。