占いツクール

うらないつくーる

占いツクールとは、ネット占いサイトの一つである。

お断り

こちらはKADOKAWAGAMESのツクールシリーズとは関係はない。

概要

占いツクールとは、ネット占いサービスの一つである。pixivでは関連したイラストに使われる傾向となっている。

占い結果の出し方のひとつに小説風というものがあり、占いサイトというよりは夢小説投稿サイトとして用いられていることが圧倒的に多い。

アカウントを作らずとも投稿できる＝自分用のメールアドレスがなくても投稿できることから親からメール使用を制限される年少者の利用が非常に多く、特に女子小中学生の利用者が多いとされる。

作れる占いの種類

作れる占いの種類は15種類以上あり、

• 小説風占いツクール
• フローチャートツクール
• 検定ツクール
• 日替わり占いツクール
• 心理テストツクール
• 脳内解析ツクール
• 成分解析ツクール
• 組合せ占いツクール
• フレーズジェネレーター
• キャラクタ占いツクール
• 名前占いツクール
• タロット占いツクール
• まとめる系プレイリストメーカー
• アンケートツクール
• ホムペツクール
• イベントメーカー
• その他のツクール画像占いジェネレーター
• 顔写真占いツクール
• 声占いツクール
• 脈占いツクール

などがある。だが、ケータイの場合にはフローチャートツクールなどの一部の種類の作成はできないので注意が必要となる。

一番多く作成されているのは、小説風占い・検定、などである。小説風占いでは、アニメなどの作品その他、歌い手・アイドルグループなどの様々なタグがある、特に恋愛シリーズが沢山ある。ヤンデレなども多い。

だが、一人が作って人気が出たテーマはその類いのものが多く作られ、しばしば問題になっている(実際にある物をモチーフにした検定をつくり、他の人々が作成した際にランキングが同じものをモチーフにした検定に埋め尽くされたことで問題化し、最終的に最初にそのモチーフの検定をつくった作者がそのモチーフの検定を作るのを辞めてしまう騒動が起きた)。

作品投稿・利用の傾向

前述の通り若年層（小学生や中学生）でも登録・利用が容易なことから、夢小説発表の場としては「創作経験も人生経験も少ない素人」による作品の割合が他のWebサービスより多くなった。

そのため「所謂メアリー・スー的な安易な造形の夢主+説得力や整合性の無い描写・展開の作品が多い」という印象を持つ閲覧者も多くなり、アンチによる揶揄の対象にもされる。

あるあるとして挙げられがちな要素例

【夢主のキャラ造形】

• 優しい
• 運動神経抜群
• 成績優秀
• 可愛い
  • 多くの人が夢主の浮かべる笑みを見ただけで惚れる
• １００人中５００人振り返る美貌
• 最強
• 金持ち
  • 家が世界一の財閥
• 身長165cm体重25kg・Ｇカップなどといった現実味の無い体型
• 上記が加熱し、原作キャラを踏み台・噛ませ犬にする設定
  • 原作ヒロインより可愛い
  • 原作主人公より特別
  • 原作天才キャラより賢い
  • 原作最強キャラより強い
• ボクっ娘・オレっ娘
• 天然

アンチスレではこうした要素が目立つ夢主を指して「ヒドイン」という蔑称も生まれた。

男バージョンとして「ヒードー」も存在する。

• イケメン
• 最強
• 誰もが惚れる
• 親が総理大臣
• 親が（ｒｙ

【展開・書き方】

• 夢主無双
  • 原作の敵はラスボスも含めて瞬殺
  • 敵やスリルが足りない部分をチートな敵オリキャラ追加で補填
  • 原作キャラが空気化
• 逆ハーレム
  • 原作ヒロインが邪魔にならないように腐女子化等の性格改変を追加
  • 場合によっては原作ヒロインや原作主人公を何らかの手段で退場させる
• いじめ・裏切りを主題にした陰惨な話
  • 夢主を悲劇のヒロインにするために原作キャラを悪者にする（いじめの加害者・毒親等）
  • 改悪したキャラの陰惨な末路
• 改行を必要以上に使用
• 顔文字や絵文字を多用
• 台本形式

【作品外での問題行動】

• みんなで夢主を持ち寄っての合作企画で、私の夢主の引き立て役、噛ませ犬を募集といわんばかりのルール設定（自分はチート主人公や原作キャラの恋人設定を使いながら他の参加者にはそうした設定の使用を禁止するなど）
• 二次著作物投稿の際にオリジナルフラグを付与
• コメント欄でチャット（占いツクールの利用規約違反）※

※UMEDIAが提供するチャットのためのサイトとしてはCOMMUやミナコイチャット等があるためそちらの使用が推奨される。

利用者に必要な心構え

二次創作、夢小説を作るに当たってやってはいけないことは、一に盗作、二に元ネタを尊重する姿勢を放棄することである。世界観設定を故意に改変したり、キャラクター・人物の立場や設定を悪質極まりないものに変えることは、元ネタを尊重しているとは言えない。

あくまで自分たちは原作からキャラや設定を（ナマモノならば人物のイメージを）“お借りしている”立場であることを忘れず、自己満足のために原作や原作者、公式関係者を踏みつけにする行為は自重しよう。

度が過ぎればファン同士のトラブルだけに留まらず、「原作者（ナマモノならばモデルになった本人）の活動モチベーション枯渇」「公式からの二次創作禁止令通達」「イメージ悪化や精神的苦痛に対する訴訟措置（フィクションならば著作権/ナマモノならば侮辱罪や名誉毀損、民事での損害賠償請求等）」といった問題も起き得る。そうなれば個人の問題では済まされない。

表現の自由は憲法で保証されているが、自由には責任が伴う。自分の書いた作品で問題が起きた時責任が取れるかは、作品発表前に意識していこう。

また、占いツクールに限らずWebサービスを利用する際はどんなに面倒でも利用規約を確認し、「画面の向こうに生身の人が居る」こと、「Webに載せたモノはいつ誰に見られてもおかしくない」ことを忘れずにルールとマナーを守って利用しよう。

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