カルト
かると
通俗用語のカルト
宗教的崇拝。転じて、ある集団が示す熱烈な支持(goo辞書より)
「崇拝」、「礼拝」を意味するラテン語 Cultus から派生した言葉
元来は「儀礼・祭祀」などの宗教的活動を意味しており否定的・批判的なニュアンスは無かった。
1990年代前半までの日本では、特定のニッチジャンルに対して、あまりにも造詣が深すぎるオタクを指して使う言葉だったが(テレビ番組『カルトQ』など)、1995年にオウム真理教が起こした一連の事件以降は社会常識から外れた異常な崇敬を是とする危険な団体を指す言葉となった。
もともと上述の通り、本来は否定的な意味合いの無い言葉であったが、現在では宗教に限らず、極端な思想に凝り固まったり、リーダーなどを過度に崇拝する団体を指す用法が定着している。
定義が曖昧なため、カルトのレッテルを貼る等の混乱が見られたり、派生的な用法が多岐にわたって使用されており、境界線があいまいな言葉である。
カルトと「論破」
カルトについて、「教義の矛盾をついて論破してやろう」などと考えてはならない。
そう簡単に論破できるほど彼らは甘くない。かつてオウム真理教に帰依して事件を起こし、有罪判決を受けた者の中には一流大学の法学部や理系の学部の出身者がゴロゴロいたし、中にはオウム真理教に取り込まれた友人を助けようとして逆に自分がオウム真理教に取り込まれ、地下鉄にサリンを撒いて死刑になった人さえ居るのだ。
それに、例え論破できたところでその宗教の活動は止まらないし、何万人もの信者に目をつけられてしまう。
カルトに対しての最大の対策は、論破ではなく近づかないことである。
知人がカルトにはまったら
現在のところ、一度カルトに帰依してしまった人物を、外部からの働きかけで目覚めさせることは非常に難しく、これさえやればよい、と言う方法はない。
下手に説得や論破をしようとすれば、かえって「自分のことを認めてくれない」と孤独感を味わった信者が教団に取り込まれるのを助けてしまうことにもなる。
「自分だけで何とかしようとせずに、カルト関係での実績が有る弁護士などの専門家を頼る」こそが最も有効な対策である。
そして、付き合いきれないとなったときにカルトにはまった友人・知人・家族と縁を切ることは、当然の自己防衛であり、罪悪感を持つ必要はないのである。
『カルト』という名前の人物・キャラクター
架空のキャラクター
- 漫画『幽遊白書』に登場する、妖怪3人娘(小兎・樹里・瑠架)によるユニット
- 漫画『HUNTER×HUNTER』の登場人物。キルアの弟(?)→カルト=ゾルディック
- ソーシャルゲーム『夢王国と眠れる100人の王子様』の登場キャラクター。
- LSRPG『メルクストーリア』(メルスト)の登場人物。