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概要
黄金の鎧と仮面を纏い、禍々しい形状の剣を使用する。その剣術は達人の域であり、メビウスの姿にならずともインタリンクした主人公たちを一蹴する圧倒的な戦闘能力と技術を持つ。戦闘に於いては居合を得意としており、その場から動かず、抜刀と共に斬撃を繰り出してくる。
「執政官長」と呼ばれていたり、独特の衣装であるなど、明らかにほかのメンバーとは異なる様子。
執政官がコロニー同士の戦争を享楽とする様に、酷く不快感を抱いているようだが、自身もまた他の生物を存続のための糧としか見ておらず、ひたすらに命を見下す姿を見せており、他のメビウス同様に下衆な一面が見られる。が、その目は常に虚無感に満ちた様子であり、乱れた髪も相俟ってかなりやさぐれた印象が強い。
その容姿、そして武器の意匠はあるキャラに似ているようだが…?
関連タグ
N(トレーナー)…任天堂ゲームの同名キャラつながり
正体
以下、ネタバレ注意
時が止まればー
と願ったことは無いか?
永遠に今が続けばと
叶えようー
その願い
その正体はかつてこの世界に生まれていたノア本人である。
その容姿も同一であり、ブレイドに関しても多少の差異はあるものの、酷似したものとなっている。
他の人間同様に、幾度となく世界に生まれていたようだが、あらゆる時間に於いてミオと共に過ごしてきた。
が、その結末はどれも志半ばで倒れるという悲惨なもの。ある時はメビウスに戦いを挑み、ミオが先にメビウスの凶刃に倒れる。
ある時はミオの手を引いてメビウスとの戦いから逃亡した後、吹雪の中で命が途絶える。
ある時はミオとの間に子を授かり穏やかに過ごすものの、ミオに先立たれ、精神をすり減らしながらも寿命いっぱいまで子供を育て上げて消滅する。
どれも愛に生きた立派な生ではあったが、ミオと共に長生きするという本当に望んだ結末は決して得られず、しかも大抵の結末においてミオに先立たれるというどこか報われないものになっていた。
そして次に誕生した際、メビウスの長であり、原初たるゼットから勧誘を受ける(それ以前から彼に目を付けてはいたらしく、前世においては自ら前線に出向いて彼の仲間たちを殺傷し、精神に揺さぶりをかけていた)。
前世について把握し、未来を悲観したためかゼットの勧誘を受け容れてしまい、永遠に続くミオとの時間を求め、メビウスとなる。
メビウスとなった後にゼットの命の元、ウロボロスの子孫、延いては自分のかつての同胞、あるいは自分の子供やそれに通ずる者もいたであろうシティーの人々を抹殺し、共にメビウスとして存在することでミオ…改めエムとの時間を手に入れた。
そして時が流れた現在、もう一人の自分であるノアと逢着し、ウロボロスたちを圧倒し拘束。
さらに彼らを失意の底に叩き落とそうという魂胆の元、成人した人間は再生されない事実を伝えた上でミオの成人の儀を執り行うなど、他のメビウス同様、あるいはそれ以上に下卑た”余興”を執り行った。
…が、実は悪に堕ちてしまった自分達に呵責を抱きエヌを止めたいと思っていたエムが、ミオに相談の元身体を入れ替えていた為、最も避けたかった結末を自ら呼び込み、最愛の伴侶に先立たれ絶望のどん底に落ちるという、自業自得だが哀れな結果を迎えた。
そして心身共に取り返しのつかない傷を負ったまま、エックスの手によって回収される。
最終盤、オリジン内部でゼットに投入される形で登場。その顔は既に幽鬼の如くすさんでいた。
再びもうひとりの自分であるノアと主張と戦いの両面で真っ向からぶつかり合うが、前回とは違い戦いにおいてもノア達が上回る。
彼は「ノア」としての後悔から生まれた存在であり、前を向き未来を掴みつつある今の「ノア」達を肯定すれば己の選択が間違いだと認めてしまう事になるため、あそこまで露悪的に叩き潰そうとしていたのである。
再三となる戦いに遂に膝をつき、この世界の理不尽と哀しみの前になお立ち続けるノア達に何故と問いかける。するとノアは「今の仲間たち、そしてエヌやエムを含めた様々な人々と出会う事が出来ためぐり合わせ」がエヌと自分との違いであり、同じ運命であれば同じ選択をしただろうと語った。
そして元は未来を目指すウロボロスでありながら今を守ろうとしてしまったこと、それもまた人の思いの形であるとミオに、そして彼女の中にいるエムに告げられその存在を悟る。
「一緒に来ないか?」と再び同じ道を目指そうと手を伸ばすノアの手を取り、エムと同じように彼の中で一体化した。
そしてゼットとの最終決戦、未来と消滅を恐れ静止した時間に留まろうとする願いそのものとなった存在を止めるべくエムとともに精神体となって現れる。
共に歩もうと再び手を差し伸べるノアとミオの瞳に優しさを見出し、嘗ての自分たちとそれを重ねる。
そして未来へと歩んでいくノア達を激励し、エムと共に寄り添いながらゼットと共に消滅していった。
余談
大切な人の喪失によって闇落ちした点や、武器が日本刀を思わせる細身の剣である点、ついでに仮面をつけている点など、前作のシンを思い出させる点が多い。(流石に光速で動くことは無いが)
また、シンに加え、前々作のダンバンやクロスのナギ・ケンタロウの例から、ゼノブレイドシリーズの刀使いは異様に強い事が定番となっているが、エヌも例に漏れず作中では屈指の実力者である。
また、道を違えた主人公自身(グラーフ)、パーソナルカラーが金色(ラムサス)、想い人を主人公に奪われる(カレルレン)と、ゼノギアスの敵・ライバル担当キャラの属性を併せ持っている。