ガッツとは――
ここではゲーム用語としてのガッツについて述べる。
概説
ゲームにおける自動型のスキルの一種。
体力/生命力(HP)が0になって戦闘不能となった際、特定条件でHPを少量だけ回復させて即復活する効果を指す。
発祥はおそらくトライエース開発のRPG群に登場したパッシブスキル。
トライエース系RPGでは、習得した時点で自動発動する形式となっており、「HPが0になった瞬間、スキルレベルに応じた確率で復活する」スキルであった。
この一定確率という部分が、「瀕死のところを気合と根性で耐えて再起する」ように見立てられたことが、ガッツというスキル名の由来となっている。
確率発動なので、運さえ良ければ何度でも甦る。そのためトライエース系RPGでは、終盤のボスキャラや隠しボスに挑む際の必修スキルとなっている。
自動復活スキル自体は、『ファイナルファンタジー』シリーズの魔法「リレイズ」を始め、いくつかのゲームで散見されていた。
しかしこれらは、事前に魔法をかけておくか、もしくは特定のアイテムを所持しておくことで確実に復活するため、ガッツの先輩格ではあるが同類とは看做されていない。
以後、稀に復活スキルに対して「ガッツ系スキル」の呼称が呼ばれるようになった。
近年ではTYPE-MOONの『Fate/Grand Order』に登場する復活スキルを公式に「ガッツ」と呼称する。
ただ、本作のガッツはあくまで事前に固有スキルを発動させるタイプになるため、どちらかかと言えばリレイズに近い。
しかし本作では味方は一度戦闘不能になると、パーティー全滅時にプレイヤースキルの『令呪』を使用して全員をと復活させるしかないため、そのギリギリを耐える姿も手伝ってガッツと呼ばれても不自然ではない雰囲気を生み出している。
また『Fate/Grand Order』と同時期にリリースされた『BLEACH Brave Souls』に登場するものは前述のトライエース系RPGとほぼ同じ仕様だが、名称は「致死ダメージ生存」となっている。
本作では発動確率が"%"で表されており、同じスキルを持つ他キャラを装備することで重ね掛けが可能で、例えば合計230%なら「確定で2回、3回目は30%で」復活する。
また最近では「致死ダメージ生存無効」という、とどめを刺した敵キャラのスキル発動を必ず阻害するスキルが登場しており、他プレイヤーとのバトルモードで必須になりつつある。