概要
海底ハイキングとは、漫画『ドラえもん』のスピンオフとして小学生ブック誌上にて独立連載された漫画『ドラミちゃん』のエピソードの一つである。
『ドラえもん』が「てんとう虫コミックス」として単行本化された際にドラミの初登場エピソードとして修正された。
単行本第4巻に収録されているが、ジャイアンが異様に小さかったり『ドラミちゃん』の登場人物である「ズル木」がそのままになっていたりする。
後の海底鬼岩城の原型とも呼べる作品。
あらすじ
夏休み。ジャイアンは「水泳で千メートル泳げるようになる」しずかは「植物採集」ズル木は「ハワイでサーフィンの名人になる」と計画を語り合う中、のび太だけは何の計画もないとズル木とジャイアンからバカにされるが、のび太は一切気にしなかった。
何故なら、のび太は「日本からサンフランシスコまで太平洋を歩いて横断」するという計画を既に立てていたからである。
ドラミの協力で自分の身代わりのロボットを作り、水中で呼吸が出来るエラチューブ、1万メートルの水圧でも耐えられる深海クリーム、陸上の10倍のスピードで歩ける快速シューズ、海水を真水に変える真水ストロー、暗闇でも照らすヘッドライト、強力な衝撃波を出す水圧銃、体に吸収しやすいコンクフード、鮫を防ぐ寝袋等がある『海底ハイキングセット』の準備も完了。
早朝、ドラミに見送られながら、のび太の海底ハイキングが始まった。
サメと戦ったりマリンスノーを見たりと、海底を冒険していくのび太。
ところが海底火山の噴火の衝撃で、のび太は吹き飛ばされてしまう。
気づいたとき、のび太は、通信機を初め、ほとんどの道具を紛失してしまっていた。そんなのび太の前に深海潜水艇が現れる。乗組員たちから、オバケだと勘違いされながらも潜水艇にしがみつき、辛うじて、帰ってくることができた。
大山のぶ代版アニメ
1980年4月8日放送。
サブタイトルは「おまたせ ドラミちゃん初登場! のび太の海底ハイキング」
主な変更点は以下の通りであり、「ドラえもんの登場」「海底ハイキングのタイミング」「ドラえもん兄妹がのび太の救出に行く」は以降のアニメ版でも描かれている。
・サブタイトル通り、ドラえもんのアニメ作品ではドラミが初登場。
・放送時期の関係から夏休みではなく、ゴールデン・ウィークの出来事に変更。
・原作での海底ハイキングはのび太が既に計画していたのに対し、アニメ版ではジャイアンとスネ夫にからかわれたことから海底ハイキングを決意。
・ドラえもんはのび太とケンカ別れする形で定期検診を受け、耳も付けてもらえることになったがのび太の危機をドラミから知らされたことで耳を諦め、のび太救出に向かう。
・海底人(のび太)のことがエピローグで新聞に取り上げられる。
大山のぶ代版アニメ2
2003年4月5日放送。
サブタイトルは「ドラミちゃん登場!のび太の海底大冒険」
以前放送した話のリメイク。
水田わさび版アニメ
2008年10月24日放送。