概要
『私たちはどうかしている』は、安藤なつみ氏による日本の漫画。
略称は「わたどう」。新章となる『私たちはどうかしている 新婚編-桜色の連歌-』が、同誌にて2022年1月号から連載中。2021年5月時点で累計発行部数は500万部を突破している。
2020年に水曜ドラマ枠でテレビドラマ化。浜辺美波と横浜流星がW主演を務めた。本来は7月クールでの放送予定であったが、コロナ禍により放送期間がずれ込む事態となった。また、7月21日、主演の横浜が新型コロナウイルスに感染し入院中であることが公表され、本作品の撮影も一時中断された。幸い、共演者らが受けたPCR検査の結果は陰性で、28日から横浜以外の出演者で撮影を再開した。8月7日、横浜が撮影現場に復帰した。
ドラマ版の和菓子の監修は赤坂青野社長の青野啓樹と同店職人の菅喜博が行なっている。
あらすじ
ある和菓子職人、大倉百合子は金沢の和菓子屋・光月庵で住み込みで働くこととなる。娘の七桜は同い年で光月庵の跡継ぎ息子の椿に出会う。2人はだんだん仲良くなっていき、互いに初恋の相手になる。
そんな幸せな生活を送っているある日、椿の父である光月庵の若旦那が何者かに殺害された。椿の証言により、百合子は警察に逮捕され、七桜は光月庵を追い出されてしまう。互いに初恋の相手であった2人はこの事件をきっかけに、互いに憎しみ合ったまま離れ離れとなってしまう。
それから15年後、大人になった七桜はある男性から、七桜に宛てられた「私は何もやってない」という母の手紙を受け取る。
数日後、2人は七桜の知人の結婚式の引き出物になる和菓子作り対決という形で再会した。目の前に現れた花岡七桜がかつて父の経営していた和菓子店に出入りしていた幼なじみとは気づいていない椿は、家族によって決められた結婚を破談にするために会ったその日に七桜にプロポーズする。七桜は母の無実を証明すべく、椿の申し出を受け入れる。しかしそこには結婚に反対する椿の母の嫌がらせや一筋縄ではいかない家庭事情が2人に襲いかかってくる。
登場人物
- 花岡七桜(演:浜辺美波)
本作品の主人公。旧姓は大倉。実は百合子と高月樹の子。母の才能を受け継いでいる若き和菓子職人。椿の父親を 殺したのは桜のお母さんと証言した椿のことを憎んでいる。結婚相手の椿のことを憎んでいるがだんだん惹かれていく。椿と七桜は幼なじみ。小さいころ椿に桜と呼ばれていた。
- 高月椿(演:横浜流星)
本作品のもう1人の主人公。光月庵の跡取り息子。実は今日子と多喜川秀幸の子。出会って早々七桜にプロポーズをし、七桜と結婚することになるが、七桜のことを幼なじみだった桜とは気づいていない。一緒に和菓子を作っているうちに七桜に惹かれていく。光月庵が火事になってから行方不明になっていた七桜のことを今でも思っていて、ずっと探している。
- 城島祐介(演:高杉真宙)
光月庵の見習い従業員。七桜とすぐに意気投合し、彼女の味方となる。
- 長谷栞(演:岸井ゆきの)
椿の元許嫁。光月庵の火事で怪我を負い頬に消えない傷がある。
- 多喜川薫(演:山崎育三郎)
「七桜の母・百合子の作るお菓子のファン」と名乗る謎の資産家。光月庵にも出入りしており、七桜のことも何かと気にかける。
- 大倉百合子(演:中村ゆり)
七桜の母。光月庵に勤めていた和菓子職人。故人。15年前に光月庵の若旦那である高月樹を殺害した濡れ衣を着せられて逮捕されてしまった。
- 高月樹(演:鈴木伸之)
光月庵の若旦那。15年前に何者かに殺害されてしまった七桜の実父。今日子の夫だったが、嫌々お見合い結婚をしたため彼女への愛情はなく、結婚後も家庭内別居の状態にあった。
その一方で思いを寄せ続けている百合子のことを大切にしていたが、彼の行動が今日子の現在の性格を生む一因になってしまった。
- 高月宗寿郎(演:佐野史郎)
光月庵の大旦那。樹の父。
- 高月今日子(演:観月ありさ)
光月庵の女将にして椿の母。旧姓は鳳。
派手な雰囲気の女性で、傲慢かつ身勝手で腹黒い性格から樹と宗寿郎には疎んじられ邪険にされている[15] 。椿に近づく七桜を執拗にまでいじめ、2人を引き裂こうとしている。
かつては心優しい性格で、一途に樹を愛し、家族を欲しがっていたが、百合子のことを思い続けた樹の言動が今のような性格になった一因となっている。