概要
外伝『亡国の吸血姫(ヴァンパイアプリンセス)』において、200年後のエピローグの時点で結成されていたギルド。
悟をリーダー、キーノを副リーダーとしており、メンバーが全員異形種でなおかつ『リング・オブ・アインズ・ウール・ゴウン』を所有しているなど、後述する活動方針を除けば旧アインズ・ウール・ゴウンの要素をほぼそのまま引き継いでいる。
メンバーにはそれぞれ担当の役割があるが、いつの間にかそう決まっていただけで、相談や押し付けがあった訳ではない。
活動方針
世界を旅して様々な神秘を見る事であり、強力な魔法やスキルを使って簡単に到達するよりも、自分の足で踏破するという敢えて困難な方法の選択がより達成感が得られると考え、困難を大いに楽しんでいる。
また、世界級(ワールド)アイテムの『両界曼荼羅』を現地の神域や聖域と呼ばれる場所で手に入れた事があるため、そういった場所に侵入を繰り返している。
ただし悟がキーノの心情に配慮して、所有者から力づくで奪う行為は控えているため、見逃した世界級アイテムが幾つかある。
強さ
本編同様にチートクラスの力を持つ悟を筆頭に、レベルや戦闘能力こそ最低だが豊富な知識を持つキーノ、更に後述するメンバーの断片的な情報から推測するに、総合的な強さは流石に旧アインズ・ウール・ゴウンやナザリックといった面々には劣るだろうが、転移後の世界では屈指の強さを誇ると思われる(作者はあとがきにて、「悟の知恵があればプレアデスぐらいは倒せそう」と語っている)。
メンバー
- 鈴木悟(モモンガ)
リーダー。第一席。まとめ役と戦闘担当。何か特別な事があると、日記に書き記す様にしている(200年で4冊)。
- キーノ・ファスリス・インベルン
副リーダー。第二席。情報収集担当。戦闘能力やレベルこそ仲間内で一番低いが、200年以上蓄えてきた知識を持つため、“賢者”と呼ばれ尊敬されている。
- スクレイア
第三席。詳細不明。
- ニュールニュール
第四席。精神系魔法詠唱者(マジック・キャスター)。個体名が無かったため、悟が命名した。
“多触体(ローバー)”という砂の塊にも見える異形種の、“群種多触体”と呼ばれる変異種。この種族は通常なら1つの群れで思考を共有するが、ニュールニュールは思考を共有せず、声触という穴の開いた2本の触手を振り回すという特殊な発声方法を用いて、意思の疎通を行っている模様。
このため、砂嵐の様な場所では雑音が混じり何を言っているか分からなくなる。ただし、魔法発動に必要な音声や動作が不要で、直立不動で瞬時に魔法を発動させる事が出来る。あと眼を持っておらず、周囲の振動で広範囲の情報を捉えている。
- 華結晶
第五席。暗殺者。ある事件で戦い、その後もう1つの事件を挟んで仲間になった。
“羽虫人(グナター)”という種族で、外見こそ体長20cmより小さい、半透明の羽根を持つ妖精に似た姿だが、本性はその外見を利用して妖精を騙して捕食する純肉食種族。なお、体つきは蟲に近い。
人間種と亜人種だけに効果がある魔法が効かないため、異形種という事にして加入が許可された。だが、異形種にも効く魔法が無効化されるため、悟は疑っている。
- プラントーナ
第六席。情報収集担当。それ以外は不明。
- ムギ
第七席。情報収集担当で、その情報収集能力はかなり信頼されている。種族などは不明。
キーノが母か姉の様な立場らしく、彼女からは「ムーちゃん」という愛称で呼ばれている。ただし、外見はそんな可愛いものではないらしい。