少年王ビアス「まだまだこんなのはほんの遊びさ。子供の遊び。これからが本番さ」
登場話数:第49話(最終話)「大教授ビアスの崩壊!!」
概要
少年王となった大教授ビアスが、「千点頭脳」の一つより生み出した最後の頭脳獣。
肥大化した両肩と、胸に備わった一つ目(※)が特徴で、頭部からは内部に収まった脳が視認できるようになっている。目から発射するビームが武器。また、増幅装置経由で強大化した電撃をヅノーベースから放って破壊活動を行った。
ビジュアル的には「頭脳」獣の名乗りに最も似つかわしい、フリーキーなインパクトを備えた一体ではあるが、能力自体は他の頭脳獣と比べてそこまで突出したものがある訳ではなく、作中での扱いとしても良くも悪くも「通常の一般怪人」の域を出ないのも事実である。
もっとも、後述の通りビアスの老化の影響を受けた事や、そこに至るまでのめぐみの説得、そしてビアスとガッシュの最期に尺を割かざるを得なかったという作劇上の都合もあり、その点については斟酌すべき余地はあろう。
また、ドクター・ケンプを始めとする他の千点頭脳が翻心した際には、ビアスと同様にその影響を受けているような素振りも見られた。デンシヅノーには人語を発する能力は備わっていないものの、千点頭脳から生み出された存在であるという点も考えれば、あるいは他のそれらと同様に若かりし頃への郷愁や悔恨といった感情に、デンシヅノーもまた苛まれていたのかも知れない。
デザイン担当者については不明(消去法から行くと森野うさぎであると推察される)。2011年に刊行された、スーパー戦隊シリーズの怪人デザイン図録『百化繚乱』においては、「一見明確な顔を持たないように見えてその実、虚ろに歪んだ顔を思わせる両肩で見る者を威圧するだまし絵のようなデザイン」と、編者よりそのデザインの妙を評されている。
また造形段階では、胴体(頭部)と両肩にハッキリとした境界線が設けられる事で、より顔の部分が認識しやすく、メリハリの効いた形へとアレンジされている。
(※ 実際にはメイン画像にもある通り左肩の、顔で言えば口部に相当する箇所にも目が配されており、これもまたフリーキーさに拍車をかける要素の一つとなっている)
作中での動向
前話にてヅノーベースに乱入したレッドファルコンを排除すべく、少年王ビアスが12個あった千点頭脳の一つに光線を照射することで誕生。目からのビームによってファルコンを変身解除に追い込んだ。
さらにビアスの命令で、地球に降下したヅノーベースの電撃増幅装置と自らの身体とを接続、ヅノーベース経由で電撃を発射し地上への総攻撃を開始するが、程なくスーパーライブロボの体当たりによってヅノーベースは墜落し、総攻撃は中途で阻まれた。
その後ビアスとライブマンの間で、ドクター・ケンプの脳の入ったカプセルを巡って争奪戦が繰り広げられる中、デンシヅノーもガードノイド・ガッシュと共にビアスに加勢しライブマンを妨害するが、そのビアスがケンプたちの翻心によって力と若さを失ったため、ビアスを庇って逃走するガッシュの指示により、ジンマーを率いてライブマンに戦いを挑む。
ファルコンがビアスとガッシュを追いかけている間に、他の4人を相手に優位に立つものの、ガッシュとの決着を付けたファルコンが戻ってくるとたちまち形勢が逆転。等身大ではトリプルバズーカとバイモーションバスターの連続攻撃に敗れ、巨大化後もスーパーライブロボを相手に大した抵抗もできぬまま、スーパービッグバーストを受けて呆気なく爆散した。
このように戦闘ではあまり見せ場のなかったデンシヅノーであったが、一方ではビアスとガッシュがヅノーベースへと戻るまでの猶予は稼いでおり、結果的には彼等がある意味での「有終の美」を飾るのに一役買う格好ともなったのである。
関連タグ
本編最後の一般怪人
リサールドグラー2世←少年王ビアス/デンシヅノー→ネオラゴーン