仕事を求めてやって来た寡黙な傭兵。あまり人と親しくなろうとしない。
趣味は料理。
概要
各地で様々な戦いを経験し、今度は災厄の原因となった遺跡のあるホルムの町に、探索者としてやってきた男。
陰気かつ寡黙な性格で、必要以上に交流を持とうとはせず、人の輪からは離れたところに立っている。
場数を踏んでいるためか、ピンチの状況に立たされても動じることはない。感情を露わにすることはほとんどなく、考え事をしているのかいつも難しい顔をして黙ったまま、時折口を開いたと思えば辛気臭いことばかり語る、陰鬱な人物である。
そして金を対価として働く傭兵であるにもかかわらず、名誉や金目当てではないことが言葉の端々から窺える。自ずから語ることはないものの、何か特別な目的を持って探索に参加している様子。
ベールに包まれた彼の目的と謎多き素性は、主人公の生まれを「神殿に拾われた孤児」にすることで詳しく語られる。また、「騎士の嫡子」でも少しだけ窺い知ることができる。
正義感は持ち合わせており、「悪は裁かれなければならない」とも口にするが、決して困った人を見捨てておけないというようなタイプではない。
己の欲望のために他者を害する者は許せないようで、悪人と判断すれば剣を向けることにも命を奪うことにも驚くほど躊躇がない。その点で悪を自認する自分本位なシーフォンとは折り合いが悪く、行動次第ではシャレにならない事態に発展することも。
顔アイコンもモノクロ調であり、セリフの中でも「……」を多用するなど終始重苦しい雰囲気を纏っている。
しかしそれだけではない。メロダークは、彼をただのシリアス要員にとどめておかない強烈な一面というものを秘めているのだ。
それは、脱ぎ魔であるということ。
脱ぎ魔である。
変態だ。
必要さえあれば、脱ぐ。怪物はびこる未知の遺跡の探索中でも、脱ぐ。
パーティメンバーに女性しか居なかろうが、脱ぐ。脱いだ時用の顔差分まで用意して、脱ぐ。
メロダークとしては裸体を見せて他者の反応を楽しんだり、性的興奮を得るつもりは微塵もない。つまり、変態ではない。
「さっきから何なんだ?」
「『脱いでください』と催促されるのを待っている」
……。
安易に脱げばいいというわけでもないらしく、何やら彼なりの深い脱衣哲学があるようだが、やはりやってることがやってることなのでいまいち理解されず、仲間たちからはただの変態として認識されている。
ちなみにキャラ紹介にもあるとおり、趣味は料理。
戦い続きで渇いた心に潤いをもたらす道楽との事だが、残念なことに絶望的に腕が悪くまともな料理ができた試しはない。
もはや逆に才能と呼んで差し支えないレベルであり、生み出されるものはすべからく毒。おいしいパンが恐ろしく硬い鈍器に変貌し、肉は地獄のような生物兵器となる凄まじい料理下手である。
人は彼を暗黒料理人2号と呼ぶ。1号はこっち。
既に食中毒被害者を出しているにもかかわらず、いつかは料理屋を開けたら良いなどとのたまうので本当にタチが悪い。自分では食べないのか味覚がイカれているのか……。
真面目な顔つきのまま発されるトンチキ発言や、人目を憚ることなく全裸になるという奇行。肯定的にとらえれば、感情表現の希薄なメロダークから人間らしさを感じることができる貴重な一面である。
とはいえ、全くとんでもない本性が隠れていたものだ。
能力
僧侶と重戦士を合わせたような能力の持ち主。速度は仲間キャラの中で最も低いが、代わりにHPは高く、他のステータスも高水準に揃っている。
加えて装備が豊富なのと、キャラ特性により防御コマンドを選択した際のダメージ量が1/4となる点から、耐久力は高め。
大剣や斧、メイスに適した斬属性、重属性の物理技を覚えるほか、回復、補助、アンデッド系の敵によく効く攻撃呪文といった。聖なる魔法が並んでいる。しかしMPが低い為、決して多用はできない。
魔術師としては魔力がそこまで高くもないので、回復魔法を使用させたい場合は魔力上昇の効果を持つ杖を装備させるなどして補ってやるのがベスト。もちろん杖を持たせた状態で戦闘に突入すると、今度は物理戦闘力が微妙になってしまう為、場合に応じて使い分けが求められる。
最大の目玉は仲間の攻撃力を2倍に上昇させる補助技。特に仲間全体に掛かる方はかなりレアであり、類似の効果を持つ技は、主人公の上級称号のひとつ「裁きの司」で覚えられるものしかない。主人公の生まれや育成方針によっては取得が厳しくなることもあり、無条件で習得できるメロダークにバフ役としてお呼びがかかることも。
パリス・フランの二刀流組や、高威力の物理技を持つラバンのような物理アタッカーがいれば強力だが、その分MPの消費は重いためここぞというときに使おう。
傭兵だけあって探索面においても優秀であり、探索スキルは初期から「腕力」「生存術」を備えているほか、それなりに早い段階で「古代知識」を習得する。ひとりでカバーできる範囲が広いため、仲間の自由度が高いのがグッド。
そして探索そのものには関係しないものの、素材を用いることで回復アイテムを生成する、探索中の立て直しに便利な「料理」も覚えている。
が、そんなものは決して任せてはいけない。大切な食材をムダにする前にキレハかアルソンを頼ろう。もちろん攻撃アイテムを用立てたいならば話は別だが。
戦闘・探索の両面から冒険を支えるオールマイティさがメロダークの持ち味だが、必要に応じて運用を考えなければ中途半端になりがち。
単なる器用貧乏に収まるか、はたまた八面六臂の大活躍を見せるか。それはプレイヤーの腕次第と言えるだろう。
関連イラスト
関連項目
仲間キャラクター