「摩擦抵抗(フリクションロス)は少ないほど、ギアはよく回ります。」
プロフィール
名前 | ラチェット |
---|---|
異名 | ドクター・ラチェット |
所属 | メカ島 領主 |
能力 | 無し |
出身地 | メカ島(夏島) |
誕生日 | 不明 |
CV | 稲垣吾郎 |
概要
代々メカ島の領主を務めてきた家柄の当主であり、自分の才能に絶対の自信を持つ〝自称〟天才発明家。防衛システムやロボット等を発明しており、部下のホンキ大佐・マジ将軍からは大層慕われている。
人物
FILMシリーズではないものの、キャラクターは尾田先生によってデザインされたものであり、映画パンフレットに尾田先生直筆のデザイン画が掲載されている。
容姿
公式で「二枚目」「美青年(美少年)」「上品な顔」と形容されており、設定上は美形キャラである。
ふちなしの大きなカラーレンズの眼鏡(ワイパー機能付き)をかけ、上裸にショート丈のオーバーオールを着たうえに長いマフラーを巻いた、島の領主というにはラフなスタイルをしている。色白で痩せた体型をしており、その見た目からルフィからは「ガリガリメガネ」というあだ名で呼ばれた。
オーバーオールの内側は様々なものが収納されており、眼鏡のスペアが最低でも4本ストックされている他、島亀を起動させるための鍵もそこから取り出していた。
性格
自信家で、少し神経質。
基本的には紳士的で物腰の柔らかい言動をしているが、目的のためには手段を選ばず、無駄な会話や建前を嫌う。工作機械用語を交えて会話する特徴がある。
頭は賢いものの柔軟な発想力に乏しく、実現不可能な提案を得意げにしてしまう残念さがある。
しかしプライドが高そうに見えて、優れているものに対しては素直に褒める一面もあり、ウソップが作成したクリマ・タクトを目の当たりにした際には「これはすごい……見事な」と感嘆の声をあげた。
映画版と小説版の違い
映画ではコミカルな言動が目立ち、憎めない敵役として人気のラチェットだが、
ノベライズでは一切他人を信用していない人間不信でシリアスな一面が書かれている。
『人間は使いものにならない。カラクリは間違えず、機械は裏切らない』という思想を持ち、なによりも自身の作ったカラクリのみを信じるその姿勢は、人として歪んでいる。
その本性を見抜いてか、ナミからは
「人間相手の交渉は、機械のようにはいかないのよ?」
「なんでもかんでも機械みたいに、自分の思い通りになると思ったら、まちがいなんだから」
と窘められてるシーンがある。
部下であるマジとホンキに対しては映画同様に指示等は出すものの、本心から信用しているのかは微妙なところである。
マジが麦わらの足止めをしてこようかと尋ねた際に、映画では素直に「そうしてください」と言ったのに対し、小説では「わたしが設計した城の防衛システムは完璧です……マジ将軍よ。お前はそれを作動させればいい」と暗に余計なことはしないよう釘を刺している。
なにより、ラチェットのことを溺愛している母親のローバ直々に
「あの子は、ゆがんで育ってしまった。人を信じられず機械だけを信じるような子に……そしてわしは、あの子を止めることができんかったんじゃからのォ……」と言わしめた。
その他、明言されている事項や映画との相違点等
- マジとホンキの「将軍」「大佐」の肩書がなくなり、部下ではなく『家臣』と紹介されている。(みらい文庫版のみ)
- 母親への素の呼称は「ママ」。
- 他人がどう思おうがなにを感じようが知ったことではないという、非常に利己的な考えをしており、島亀は巨大要塞の部品の一つとしか思っていない。
- ラチェットはルフィに敗北した後、怪我をしたが命に別状はなくローバと執事の権造に介抱された描写を最後に小説に出てきていないため、ローバから折檻を受けたようなシーンは書かれていない。
- 白いタマゴの内側、薄皮部分が金であると描写されている。 『金箔のように薄いとはいっても、船より遥かに大きなタマゴである。黄金の量は、のべ棒何百本ぶんになるのだろう。』
余談
- かねてよりマザコンキャラとして広く認知され、中の人もWEB番組で『マザコン伯爵』と表現するなどしていたが、公式設定等でそのように明記されたものはない。(なお、母親のローバには「ラチェットを溺愛している」旨がパンフレットのプロフィールで明言されている。)
- 『ONEPIECE STAMPEDE』にて、オープニング5分36秒のシーンで街中を歩く姿を見ることができる。(クロコダイルの隣を歩いているので見つけやすい)特典冊子の人物紹介には「メカ島を支配する天才発明家」と書かれており〝自称〟の表記が消えている。2年を経て自他共に天才発明家になることができたのだろうか。
関連イラスト
関連タグ
・ワンピース映画ヴィラン