概要
この種のプログラムはAI研究の一環として古くから開発されていたが、昔のチャットボットはユーザーの質問からキーワードを抽出し、あらかじめ登録されたデータベースと照合して、あらかじめ用意された会話文(複数の中からランダムに選ぶ場合もある)を返すものであった。この仕組みでは想定外の質問に上手く対応するのが難しく、しばしば支離滅裂な回答を寄越すことが面白がられ、人工無脳と揶揄されるほど実用性には乏しいものだった。
近年のチャットボットはディープラーニングを応用した強化学習機能を搭載し、ユーザー側の様々な質問に対し、ある程度的確な回答を返せる。
このため、カスタマーサポートやヘルプデスク、オンライン予約といったオンライン業務に事前学習を施したチャットボットを導入し、サービスについての問い合わせに自動回答するなど、実用用途にも広く用いられているようになった。