概要
細長く切られた木の板に、文字が書かれたもの。
広義では書かれた文字が文章でなくとも木簡扱いされるが、一般的に文章が書かれたものを木簡として扱うことが多い。
これらを紐で一纏めにしたものは、巻物として扱われる。
中国、日本などのアジア圏から出土が確認されており、
紙が伝来するまでは文書として使用されていたとされている。
紙とは違い、表面を削ることで再利用出来る面もあった。
日本では木簡が多いが、中国では竹簡がよく使われた。
日本
日本では7世紀に伝来。難波名柄豊碕宮跡(大化の改新ごろ)で出土している。平城宮跡出土のものが知られる。
公文書や荷札として使われ、後者は荷物に括りつけるための切れ込みが上下についている。文字や写経の練習用にも使われ、同じ文字が書かれたものもある。
また、前述した間違えたり使いまわしのために削った木屑も出土しており、これも木簡として扱われる。
現在の日本でも、絵馬や卒塔婆など、形を変えて残っていると言える。