『吾輩は狼である。名前はロボータ。』
概要
特殊モンスター、UBMの一体。
本編での表記は【群狼王 ロボータ】。
元は【ティールウルフ】と呼ばれるモンスターであったが、謎のアイテムを食べたことで偶然UBMになってしまった個体。
元々小柄だったがUBM化してから更に縮み、ティアンの子供が抱っこして持ち運べるサイズの狼になってしまう。
漫画版第二巻から連載されているSS「ロボータの冒険」の主人公として初登場し、本編の裏で起きた多くの修羅場をくぐり抜ける様子が描かれている。
ランクは当初逸話級だったが、第五巻で伝説級にランクアップし、二つのスキルを獲得した。
性格
一人称は『吾輩』、語尾は『~である』。人語を理解し、文字が読めるなど、UBMと化したことで高い知能を得ており、記事冒頭の台詞もマスター達が語っていた文学作品にちなんだものである。また、人語を話すことも可能。自身のことを知性的と称してはいるが、危機に瀕すると恐怖のあまりUBMになる前の口調に戻りかけたり、進化した際に調子に乗って部下の忠告を無視してトラブルに巻き込まれたりなど、見通しが甘くどこか抜けた一面がある。
能力
配下となったモンスターを強化するスキルを持ち、強化だけでなく回復や状態異常を無効化する効果も加えられるという強力な効果を持つ。しかし、仲間のサポートにリソースをほぼ全部使っているため、ロボータ自身のステータスはティールウルフだった頃よりも弱体化しており、SPとLUCは高いがSTR、AGI、ENDは一桁と、ロボータ単体ではUBMの中でも最弱クラスである。ただ小さくなったことの利点も多くあり、後方に隠れて仲間を支援するのには最適であり、物陰に隠れるのに小さい身体はうってつけである。事実、アルター王国では懸賞金がかけられているが、ロボータの姿自体は特定されておらず、ロボータ自身も野生より安全と判断して王都内に居座っている。
スキルでテイムモンスターに偽装できる為、街中に普通にまぎれ込む事が可能という、別の意味でヤバいUBMと言える。
スキル
- 《王の群れ》:アクティブスキル
格下のモンスターを配下である『ロボータファミリー』に変え、配下に全ステータス10倍化と《自動修復》《病毒系・呪怨系状態異常無効》のバフを付与する。
配下にさえなれば無条件で適応される為、数を揃えると脅威と化す。
- 《忠犬偽装》:アクティブスキル
伝説級に進化したことで得たスキル。
自身を首輪の付いたテイムモンスターに偽装するスキル。これにより人前に出てもUBMと認識されず、安全にやり過ごせる理由となっている。スキル使用時に種族名を設定する必要があり、ロボータは【ティールポメラニアン】という偽名を使用している。
- 《軍団格納》:アクティブスキル
伝説級に進化して得たもう一つのスキル。
自身の配下を収納するスキル。これによりロボータは自分の群れを持ち運べる。ロボータが食べた栄養分の一部はアイテムボックスのようなものの中に収納され、格納された仲間達に分け与えられる。ただロボータが食べたものに毒物などが含まれていると収納された部下達にも同じ影響が出てしまう。
ロボータファミリー
ロボータの配下となったモンスター達の通称。
現在は天竜種の亜竜までも配下にしている為かなりの戦力になっている。
- 部下一号
ファミリーの中では古株の一体。
ロボータとはUBMになる前からの付き合いである。
当初はロボータと同じくティールウルフだったが、第五巻で【ストライク・ウルフ】という種族に進化した。
時折暴走するロボータをたしなめる保護者的な一面を持つ。
- ゴブリン
第六巻で加わったモンスターの一体。
第三巻でもネクス平原で新たに加わったゴブリンもいたが、歩き葡萄の匂いに誘われて飛び出してしまい、マスターに狩られてしまった。
余談
本編で初登場したUBMはガルドランダだが、名前だけならロボータの方が先に登場している。
「Episode superior Ⅰ Dance of Anima(l)」に登場したフェイウルとは、「謎の物体を食べてUBMと化したティールウルフ」という共通点がある。ただし、その能力や容姿、来歴はロボータと対照的な部分が多い。
後に『蒼白詩篇』で登場したUBM、【百棄弥光 フーサンシェン】とは配下を支援するタイプという点で共通しているが、ロボータは配下を仲間として大事にする一方、フーサンシェンは際限無く死体や兵器をゾンビ化させ、玩具として使い潰しては命を弄ぶ外道、と対極に位置している。
関連タグ
以下、Web版最新話のネタバレ
AnotherEpisode「超獣・竜王・ポメラニアン 地上最悪の決戦編」にて、さらなる進化を経てUBMとなった部下一号の活躍により、バフによってサポートしていたロボータもまたUBMとしての進化を果たし、
古代伝説級【群狼大王 ロボータ】へとランクアップを果たす。
進化したことで姿…というより装飾が増え、赤いマントを羽織り、王笏が傍に浮かび、頭に王冠が載っているという豪華なものへと変化し、地の文では『飼い主にコスプレさせられたポメラニアンにしか見えない』と書かれている。
- 《群狼総進撃》:アクティブスキル
軍狼大王となったことで得た新たなスキル。
クールタイムが24時間と長く、使用可能なのは三分限定な代わりに破格の性能を発揮するスキル。
効果は【群狼大王 ロボータ】の配下は一切のダメージと状態異常を受けない。つまり三分限定の軍団無敵化である。
これにより配下は防御を気にする事なく攻撃に集中でき、副次効果として筋繊維の断裂さえも無視できる為全身全霊で動き続けられる。