概要
ぼ虹とは、漫画およびアニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」における、後藤ひとり(通称ぼっち)と伊地知虹夏のコンビ、またはカップリングタグ。
主人公の後藤ひとりは、バンドで人気者になりたいという動機で、1日6時間もギターの練習を続け、プロ並みの腕前を持っている。しかし、一方で人と目を合わせらない凄まじいまでのコミュ障であったため、人を誘ってバンドを組むことができなかった。
それでも、学校にギターを持っていくなど、音楽好きであることをアピールして話しかけてもらうのを待つなどしていたが、突拍子もない行動が多いひとりに、話しかけてくれる同級生はいなかった。
そうして、ギターを抱えながら、公園で落ち込んでいるひとりを見かけ、自分のバンドに誘ったのが虹夏である。虹夏のバンド「結束バンド」は、その日、ライブをする予定であったが、ギター担当のメンバーが突然逃げ出してしまい、そのため代わりのギターメンバーを探していたのだった。
こうして、筋金入りの「ぼっち」と虹夏の出会いにより、物語が動き出すことになる。
出会い
ひとりは、インターネットの動画投稿サイトで、「ギターヒーロー」名義で動画をアップしている。その高い演奏技術からファンも多く、アニメ第1話の時点で、チャンネル登録者数3万を突破している。そして、実は虹夏もギターヒーローのファンであった。
しかし、ひとりは猛練習の結果、プロ並みの演奏技術を持っている(当初素人だった郁代もひとりが一人で演奏している所を少し聞いただけで上手いと思い、ひとりが下手だと指摘された際は違和感を抱く程)が、大勢で演奏した経験は皆無で、人の目も見られないコミュ症のため、人と組んでの演奏だと、上手く合わせられず、下手な演奏になってしまう。人前では下手な演奏しかできない自分を誘ってくれる虹夏の優しさに、ひとりも勇気を出して一歩踏み出し、バンドに参加することとなる。
そのため、虹夏は当初、ひとりがギターヒーローであるとは気づく事はなかったのだが……(それどころか内心では自身がふつうでひとりはへたっぴとさえ思っていた)。
気づけた経緯
そんな認識の中ライブをする為にオーディションを受ける事になり、結束バンドでライブをする為にひとりが実力の片鱗を発揮、演奏の最中いつもと違う何かに気づいた(アニメではリョウも同様の反応を示し郁代は前述のとうり事前に知っていた為に純粋に喜んだ)。
そして演奏に聞き覚えがあると内心思った……だが合格の嬉しさや慣れない事をした為胃酸が逆流する場面を見た事で気のせいだと認識した。
月日が流れて結束バンドのデビューライブが開幕するがあいにくの台風であり、1曲目が上手くいかずに会場は最悪の空気に――だが自身のファンを見た事で奮起したひとりがアドリブでギターソロを披露し磨いた実力を発揮して空気を変えた後に2曲目を始めライブ会場を沸かせ、デビューライブを成功させる。
そしてライブの打ち上げにて二人きりになったタイミングで虹夏はライブの演奏を聞いた事でひとりがギターヒーローであると確信した事を打ち明けた。ひとりはごまかそうとするがギターも同一である事にも気づかれたに言い訳する事が出来ないと悟り白状、しかしひとりは自身がヒーローではないと考えており、ショックを受けたか尋ねたが、虹夏はひとりがギターヒーローで良かったと告げる、そして今日のひとりはヒーローに見えたと語った。
二人の関係
最初に出会った時、虹夏は「ひとりちゃん」と名前呼びであった。いきなり名前で呼ばれて驚くひとりだったが、ひとりも少し時間が経つと「虹夏ちゃん」と呼ぶようになっている。
その後、山田リョウがひとりに「ぼっち」というあだ名を付けたあとは、「ぼっちちゃん」と呼ぶようになっている。
虹夏は物語開始の時点で、高校2年であり、ひとりの1つ先輩である。
余談
アニメではカットされたが、文化祭前の中間テスト勉強の際に、ひとりがクラスに一人はいる必死に勉強してるのに毎回赤点をとる要領が悪い子だと察した時は「もしもの時は私が養うからね…」と優しく抱き着いていた。
だが電子版2巻の特典描き下ろしメッセージペーパーで、テストで点数が悪くても、ギターのフレーズがうまく弾けなくても、学校をずる休みしても「虹夏ちゃん養ってくれるし」と甘やかされると腑抜けになっていくことが分かったので約束は破棄された。
関連イラスト